政治家のやりがい・楽しさ・魅力
政治家のやりがい・楽しさ
人のために働く
国会議員、地方議員に限らず政治家は全員、国民や市民の代表です。
選ばれたからにはその期待に応え、国や地域をよりよくするために活動しなければいけませんし、当然ながら責任は大きい仕事ですが、人の暮らしや国、地域の発展につながるためやりがいも大きいでしょう。
法律や条例立案に携われる
国会議員であれば法律立案、地方議員であれば条例制定にかかわることができます。
案を出してもすぐに成立されることは少なく、法案や条例案を作成するにも多くの人たちとの調整も必要で大変な苦労があることでしょう。
しかし苦労して成立させた法律や条例で人々の暮らしや地域の安全、環境が改善されるなど大きな影響を与えることになりますし、後世に残る仕事でもありますので、そういう面でも大きなやりがいと達成感をえられるでしょう。
公約を実現する
政治家は選挙で選ばれるために公約を掲げ有権者に訴えます。
その公約を見て有権者は投票しますし、投票数は期待の表れともいえるため、選挙に勝利した政治家は政策実現に向けて努力をする必要があり、仮に有権者の期待に沿えない結果に終われば、次回の選挙で落選する可能性も大きくなるでしょう。
また政策を実現するには、賛成者の協力はもとより、反対している人たちの説得や関連団体との調整などさまざまなハードルがあります。
しかし、公約を実現したときはこれまでの努力が報われれる上に、有権者との約束を守った瞬間でもあります。
内容によっては社会に良い影響を与えられるなど、政治家にしか味わえない達成感があるでしょう。
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政治家の魅力
段違いのコミュニケーション力
政治家に最も必要なスキルといわれているのがコミュニケーション力で、しかも通常のレベルではなくワンランクもツーランクも上のスキルが必要でしょう。
支持者の意見を聞く、選挙で観衆に訴える、反対者を説得する、議会で質問するなど、さまざまな場面でスキルが必要です。
人と対話するのが政治家の仕事でもあるため、そうした能力が低い、もしくは身に付かない場合は政治家を長く続けることは難しいでしょう。
議員特権
政治家にはさまざまな特権があります。
特に優遇されているのは国会議員で、主な特権は「不逮捕特権」「免責特権」「歳費受領権」の3つです。
「不逮捕特権」は国会会期中は逮捕されないという権利で、議案を成立させるための政府の不当な干渉を防ぎ、国会の意思決定を正しく行うために制定された特権です。
しかし現行犯逮捕された場合など、例外はあります。
「免責特権」は議院内での発言をはじめ、討論、表決についての責任は議院外で問われず、仮に名誉棄損にあたる発言であっても訴えられないという特権です。
自由に発言できなければ国会議員としての使命を果たせなくなるため、そのような事態を防ぐため免責特権が認められています。
最後に「歳費受領権」は国会議員としての活動に必要な歳費(給料)を受け取る権利で、毎月129万4千円(月額)支給されます。
歳費以外にも国会議員は優遇措置があり、文書通信交通滞在費として月額100万円、3人までの秘書の給与、JRの無料パスポートなどがあります。
そのほか、立法に関する調査研究に必要な経費として「立法事務費」というものがあり、活動を共にする会派に所属していれば、会派1人につき毎月65万円支給されます。