作詞家のやりがい・楽しさ・魅力
作詞家のやりがい・楽しさ
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作詞した曲がリリースされるとき
作詞家はその曲を歌うアーティストのイメージに合わせ、メロディーの文字数やリズムの制約があるなかで、歌詞を組み立てなければなりません。
さらに、映画やドラマの主題歌を手掛ける場合はその内容を踏まえなくてはなりませんし、CMソングならその商品のイメージもプラスする必要があります。
さらにプロデューサーやアーティストから、季節感やテーマ性などが与えられた場合にはそのすべてに応えなくてはなりません。
何度も打ち合わせを繰り返し、とくに新人の場合はいつボツになってもおかしくないという不安を常に抱えながら作詞を行います。
このような苦労の末やっと楽曲が完成し、ジャケットや歌詞カードに自分の名前を発見した時には、えも言われぬ感動に包まれます。
アーティストが歌う姿を見たとき
作詞家は自分が書きたいものを好き勝手に書くことはできません。
歌詞がついている曲の主役は、それを歌うアーティストです。
アーティストはみな、歌いたい内容はあっても文字で表現することがうまくできないという理由で作詞家に依頼をします。
彼らの歌いたいことや思いをいかに汲み取り、1つの曲にするかは作詞家の腕の見せ所です。
アーティストとじっくり話し合い、まるでそのアーティストが自分に乗り移ったかのように書くことができれば、最高の作品ができ上がります。
いよいよ曲が完成し、実際にアーティストが歌い演奏するとき、それはまさに歌に命が吹き込まれる瞬間です。
大きな喜びを感じ、まさに作詞家冥利につきる瞬間となるでしょう。
多くの人に歌が届いたとき
作詞家といえど、自分の意志ではないタイミングで楽曲が耳に飛び込んでくると、驚きと感動を覚えるものです。
街頭テレビで楽曲が流れていたり、テレビやラジオで楽曲が取り上げられたり、カラオケで誰かが歌ってくれたりなど、多くの人に歌が届いたと感じたとき、さまざまな苦労は吹き飛びます。
作詞家の魅力
多くの収入を得られる
現実として、作詞家として成功している人はごく一部です。
しかし、1曲のヒットが累計で数百万円から数千万円の印税になることもあります。
また、一度のヒット曲をきっかけに知名度や注目度が上がり、継続的に仕事が入ってくるようになるパターンも非常に多くみられます。
作詞家に限らず、作家やアーティストが長年人気をえ続けることは非常に難しいですが、ヒットした曲がテレビなどで使われたり、カラオケで歌われたりすれば印税は入り続ける仕組みです。
全盛期を過ぎた後、さらに作詞家本人が亡くなった後でも、著作権が消滅しない限りは印税が発生し続けます。
一度のヒットにより巨万の富を得ることもできるため、多くの作詞家はこれを目標に日々努力を重ねています。
自由度の高い仕事
人気作詞家の多くは個人事務所を持っていますが、毎日事務所に出勤するのは作詞家以外のスタッフだけで、作詞家本人は自宅などリラックスできる場所で仕事をすることがほとんどです。
打ち合わせなど必要に応じて事務所へ出勤するというスタイルが多く、締め切りさえ守れば時間の使い方が自由であることはメリットだといえるでしょう。
さまざまな人になりきる楽しさ
作詞家には年齢や性別などの縛りは一切なく、女性アイドルのヒット曲を中年男性の作詞家が手がけていることも珍しくありません。
実際に歌うアーティストの気持ちになって、その人が語る言葉のように書くのが作詞の基本です。
情報収集やアーティストとうまくコミュニケーションをとる難しさがある反面、さまざまな人の気持ちになりきることができるのも、大きな魅力です。