ローディーの現状と将来性

音楽業界に不可欠な仕事

ローディーの仕事は音楽業界を支える上で絶対になくてはならないものです。

昔のようにCDが飛ぶように売れる時代ではなくなり、デジタルの音楽配信が主流となりつつある現代においても、生の音を楽しむことができるコンサートやライブの需要は決してなくなることはありません。

アーティストやミュージシャンがベストなコンディションで演奏できるように裏方として活躍するローディーの仕事は時代が移り変わってもずっと残ると考えてよいでしょう。

また、この仕事の重要なところは人の手を必要とする作業が非常に多いところです。

楽器の細やかなチューニングや機材のメンテナンスはもちろんのこと、安全に運搬するための積み方の工夫やステージでのセッティング作業は、プロフェッショナルとしての知識と技術がなければ行うことができないものばかりなのです。

これからの時代は単純な作業ほど機械化が進んで人の手を必要としなくなると考えられていますが、ローディーが担当している作業の多くがロボットに任せることができないものばかりなので、需要がなくなるということはまずないでしょう。

安定しない雇用状況

その一方で、ローディーという職業の待遇や労働環境がよくなる見込みがあるのかというと、これに関しては何ともいえないのが現状です。

現在ローディーとして働いている人は音楽制作会社やプロダクションなどから業務委託という形で仕事を請け負っていることが多く、収入や仕事量が不安定となっていることも珍しくありません。

大手企業の正規雇用でローディーの仕事に就いてボーナスをもらいながらキャリアアップしていく、というようなルートを辿れるわけではないので、安定志向の強い若い人が業界をめざしにくい現状はあるでしょう。

また、体力を必要とする仕事なので年齢を重ねるうちに厳しくなり、30~40代のうちに転職を選ぶ人も少なくありません。

ローディーが長く安定して働き続けるためにはどのような雇用環境が必要なのか、業界全体として考えていく必要があるでしょう。