レコーディングエンジニアに向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介

レコーディングエンジニアに向いている性格・適性

音に関するセンス

音に関するセンスを持っていることは、レコーディングエンジニアを目指す上でもっとも大切な素養です。

一流アーティストの曲を繰り返し聴いたり、音響に優れるライブハウスやコンサート会場に足を運んだりするなど、いい音をたくさん聴き、耳を磨くことが大切です。

また自宅で音楽を聴くときにもスピーカーやヘッドフォンを厳選するなど、いい音のためには妥協を許さないようにしましょう。

さまざまなジャンルの音楽を楽しむ

レコーディングエンジニアは、自分の好みで仕事を選んでいてはプロとして通用しません。

ときにはまったく好みでないアーティストや、親しみのないジャンルの曲をレコーディングすることもあります。

知る、知らないにかかわらず、さまざまなジャンルの音楽を聴くのが好きな人なら、臨機応変に対応することができるでしょう。

また、最新ヒットチャートに載る曲は時代のニーズを反映しているものです。

常に新しい音楽にも注目し、新たな音作りのヒントにすることが大切です。

楽器の演奏スキル

レコーディングエンジニアは自分が楽器の演奏をすることはありませんが、レコーディングの際にはギターやドラムなどのセッティングやチューニングを行うことがあります。

こうした作業は、演奏経験があり、楽器の仕組みを知っている人の方が取り組みやすいでしょう。

また、たくさんのミュージシャンと接する仕事なので、楽器を奏でる楽しさや喜びを知っていれば共感できるシーンも多くあり、仕事の楽しみが増えるでしょう。

音楽仲間が多い

レコーディングエンジニアは技術職とはいえ、アーティストやミュージシャンといった演奏者の他に、プロデューサー、ディレクター、アレンジャーなど、多くの人と接する仕事です。

コミュニケーション能力が高い人ほど仕事が円滑に進むため、仕事を依頼しやすい存在として重宝されるでしょう。

また、人と人とのつながりが大切にされ、紹介で仕事が舞い込むことが多いのが音楽業界の特長であるため、顔が広く仲間が多いほど、仕事のチャンスも広がるといえるでしょう。

レコーディングエンジニアになるには

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レコーディングエンジニアに必要なスキル・能力

Pro Toolsを使いこなす技術

「Pro Tools」は、アビッド・テクノロジー社が提供するソフトウェアで、レコーディングスタジオで使われる標準的なデジタル・オーディオ・ワークステーション(DAW)です。

デジタルで音声の録音、編集、ミキシングなどの作業がスムーズに行えるように構成された一体型のシステムとなっており、レコーディングエンジニアなら、Pro Toolsを使いこなす技術は必ず習得していなければなりません。

加えて、Pro Toolsを動かすのはほぼ100%、Macパソコンであるため、そのオペレーション技術も求められます。

音響機器の操作技術

レコーディングエンジニアが扱う音響機器はたくさんあり、操作も複雑です。

誰でも知っているマイクにも種類があり、曲調やボーカルの声質などによって使い分けなければなりません。

また、ミキシングコンソールでは収録した複数の音源をもとに、それぞれの音色や音量、定位を調整し、トラックダウンを行います。

他にも、マイクのレベルを増幅させるマイクプリアンプ、音作りに欠かせないエフェクタなど多数の専門機器があり、なおかつ新しい機種が出るたびに使い方をマスターしなければなりません。

さらに、操作する技術だけではなく、接続したり不調の原因を知ったりするために、電気工学の知識も必要です。

レコーディングエンジニアに向いていないのはどんな人?

レコーディングエンジニアはミキシングの腕前もさることながら、見習い期間中はとくに、アーティストやミュージシャンといかにコミュニケーションを取り、レコーディングを円滑に進めるかが問われます。

CDのクオリティによって売上げが変動し、自分の収入や人気も左右されるアーティストたちにとっては、レコーディングは神経質になりがちです。

こうした際にレコーディングエンジニアがうまくコミュニケーションをとれなければ、思うような音楽にならず、時間や手間が増えてしまいます。

一方で彼らの意向をすばやく察知し、打てば響くようなミキシングができる人は、アーティストたちにとって一緒に仕事がしやすく、懇意にされる存在になります。

こうしたコミュニケーション能力が高い人は、毎回レコーディングのたびにお呼びがかかる人気レコーディングエンジニアに成長していくでしょう。