レコーディングエンジニアの仕事とは? わかりやすく仕事内容を紹介
レコーディングエンジニアの仕事とは
レコーディングエンジニアの仕事は、ボーカルやコーラス、各楽器の演奏を個々に録音し、それぞれのバランスを調整して1つの楽曲としてまとめることです。
アーティストがスタジオでレコーディングを行う際に、音響機器を調整してより良いサウンドに仕上げていきます。
現場によっては「ミキサー」や「音響エンジニア」と呼ばれることもあります。
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レコーディングエンジニアの業務の内容
音をまとめてよい楽曲を作り出す
現代のレコーディングシーンでは、アーティストやミュージシャンが一堂に会して、ライブのように一緒に演奏し、全体の音を収録するということはほとんどありません。
ボーカルやコーラス、各楽器の演奏を個々に録音していき、それぞれの音量などのバランスを調整し、1つの楽曲としてまとめるのが一般的です。
場合によっては演奏の一部を録り直し、いい部分をつなぎ合わせることもあります。
レコーディングエンジニアは、これらのレコーディングに立ち会い、音声トラックのバランスを整えたり、音色を調整したりするなどのミキシングを行います。
レコーディングとミキシングを分業することも
職場の環境によっては、レコーディングを担当する人を「レコーディングエンジニア」、ミキシングを担当する人を「ミキシングエンジニア」と呼び、別々の職種としていることがあります。
この場合は、それぞれの作業に特化した、より専門性の高い技術が求められるため、熟練のベテランエンジニアが担当することが多いようです。
こうした職場環境では、両方の作業を担当する人のことをレコーディング&ミキシングエンジニアと呼んでいます。
レコーディングエンジニアの役割
テレビやラジオ、インターネットなど日常にはさまざまな音楽が流れています。
歌のないBGMや、リラックス効果があるとされる環境音楽なども、ほぼすべてレコーディングエンジニアが手掛けています。
レコーディングエンジニアがいなければ、世の中にあるさまざまな音楽は生まれてくることができないのです。
アーティストや演奏者のように普段目に触れることはありませんが、身の回りにあるさまざまな音源を作る大切な役割を担っているのが、レコーディングエンジニアです。
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レコーディングエンジニアの勤務先の種類
勤務先と雇用形態
レコーディングエンジニアが就職する会社は、主にレコーディングスタジオやレコード制作会社、エンジニアをマネジメントするプロダクションです。
レコーディングスタジオやエンジニアのプロダクションに所属する人には、プロのアーティストだけでなくアマチュアバンドからも仕事の依頼が舞い込みます。
より幅広い楽器や音楽ジャンルに精通していなければ仕事はできません。
一方、レコード会社やレコード制作会社に所属する人には、アーティストやプロデューサーなどから指名で仕事が依頼されることが多いため、よりアーティストの個性や趣向に密接した音作りが求められます。
どの職場においても、新卒でレコーディングエンジニアとして採用されることは難しく、まずはアシスタントエンジニアや見習いとして採用され、現場で経験を積むことになります。
雇用形態は最初から正社員という会社も存在しますが、社員という形にはせず、アシスタントのうちは時給制、レコーディングエンジニアに昇格すると完全出来高制になる会社も多くあります。
こうした雇用形態を採用しているのは、人により仕事の量や質が大きく異なることが一番の要因だと推測され、スタジオにしても制作会社にしても、所属するエンジニアを個人事業主のように扱っているようです。
アシスタントとエンジニアの働き方の違い
アシスタントは、実際に録音にかかわることはまだできず、準備や後片付け、その他の雑用がメインの仕事となります。
先輩エンジニアより前にスタジオに入って機材の準備やセッティングを行い、レコーディング中はエンジニアの指示に従ってさまざまな雑用をこなします。
レコーディングエンジニアが帰宅した後にも残って片付け作業を行い、やっと1日の業務が終わるという、体力勝負の過酷な勤務体制です。
一方、レコーディングエンジニアはアーティストに合わせた時間にレコーディングのスケジュールを組むため、24時間どのタイミングでもベストコンディションで仕事に臨まなければなりません。
1日中レコーディングルームに詰めて作業に追われる日もあれば、レコーディングのない日はゆっくり休むこともできるという、メリハリのある働き方が特長です。
レコーディングエンジニアの仕事の流れ
CDをはじめとする音楽メディアを制作する工程は、大きく分けると
1.作詞・作曲・アレンジ
2.レコーディング
3.編集(ミキシング)
4.マスターテープ制作(マスタリング)
5.加工・製品化
となっており、レコーディングエンジニアはレコーディングからマスタリングまでを手がける制作の要となります。
レコーディングエンジニアの仕事は、こうしたすべての録音の作業と、トラック・ダウンやミックス・ダウンともいわれるミキシングを行い、最終的にはマスターテープを仕上げて完了です。
満足いく音が録れない時はレコーディングが深夜に及んだり泊まり込みになったりすることもあり、技術だけでなく根気と集中力も必要とする仕事だといえるでしょう。
レコーディングエンジニアと関連した職業
レコーディングエンジニアが活躍する音楽制作の現場では、さまざまな職種の人が働いています。
歌手や音楽家などのレコーディングの際には、作詞者や作曲者が自ら立ち会うこともあります。
また音楽プロデューサーは、アーティストの音楽制作や売り出し方、コンセプトを決める総責任者で、音楽づくりの際は主に主導権を握ります。