落語家のやりがい・楽しさ・魅力
落語家のやりがい・楽しさ
落語漬けの生活
落語家になりたいと志望する人は、まず自分が落語を聴いておもしろいと感じ、落語に魅力を感じている人が大半でしょう。
長い下積み期間も含めて師匠に入門したその日から、落語の世界に身を置く生活が始まります。
落語そのものだけでなく一門の慣習や落語の分かなど、とにかく落語漬けの毎日を過ごし、大好きな落語に触れられることが何よりの魅力です。
尊敬する師匠の家事や雑用などのお世話は大変でもありますが、落語家の日常を勉強するという意味ではやりがいがある仕事だと感じるでしょう。
雑用を務める「見習い」や「前座」といった修業期間の数年はほとんど休みがありません。
しかし大好きな落語に没頭して、全身で落語を吸収する期間でもあり、多くの人はあっという間と感じるでしょう。
実力が評価される世界
落語家としてしっかり自己研鑽を積めば、結果は高座に表れます。
人気が出ると仕事が増えたり、割(わり/出演料)が上がったりします。
また観客は落語家の努力を見逃さないため、ひいきの客が増えることは実力が認められたという証です。
二つ目時代には仕事が少なく苦労することもありますが、実力が評価されるとひいきの客も爆発的に多くなり、収入面でも報われます。
これは落語家の醍醐味であるといえるでしょう。
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落語家の魅力
笑顔を提供できる仕事
修業時代でも前座に昇進すると、開口一番を務めるため高座(こうざ/舞台)に上がることができます。
勉強のためですから番組(プログラム)に名前は出ませんが、前座名はもらえますし、初めて観客と向き合うことになります。
はじめは緊張するかもしれませんが、「二つ目」となって番組にも名前が出るようになり、自分が落語を演じることによって観客が笑ってくれるのは何ものにも代えがたい喜びでしょう。
落語家が伝統やしきたりに基づいた厳しい下積み期間を経るのは、観客に質の高い落語を提供するためです。
観客を笑いの渦に巻き込み、大きな拍手に包まれたとき、落語家は言葉で表せないほど感動するのです。
落語の魅力を伝える
落語の魅力は、さまざまな物語を通し人間の喜びや悲しみを感じられるところです。
落語はもともと人間の生活の中から生まれた文化です。
物語のなかには酒で失敗したり、他人をだましたりする人も登場しますが、どこかに親しみや同情できる部分があり、それを聞くことで笑顔になったり、心が豊かになったりします。
時代が変わってもこうした落語の本質は変わらず、伝統芸能を守りつつ落語の魅力を伝えていくことは、大きな使命であり魅力でもあります。
人との縁が重要
落語家は人との縁が重要な仕事です。
師匠や一門との関係はもちろんのこと、他の落語家やお客さまなど多くの人との縁で仕事につながることは珍しくありません。
人付き合いを大切にし、誰に対してもていねいに接することは、仕事をする上だけでなく自分を成長させるためにも大切なことです。