樹木医のやりがい・楽しさ・魅力
樹木医のやりがい・楽しさ
好きなことを仕事にできる
樹木医を目指す人は、もともと植物が好き、自然に興味があるといった人がほとんどです。
毎日好きな植物に関わることができ、自然を相手にして働くことができるのは、こうした分野に興味がある人にとっては大きなやりがいにつながるでしょう。
治療の効果が目に見えて分かる
樹木医にとって、その樹木がどうして弱っているのか、原因を究明し、適切な治療を施した後、その効果が目に見えてわかったときこそが、大きな達成感を感じることのできる瞬間です。
病気を患った樹木の診断・治療を行う場合、疾病原因の究明や治療方法の検討には長い期間を要することもあり、心身ともにハードさを感じることも少なくありません。
ときには治療を行っても効果が見えなかったり、逆に症状が悪化したりするなど思うようにいかないこともあるでしょう。
だからこそ、結果が目に見えたときにそれまでの苦労が報われる思いがするのです。
樹木を通じて人々に喜びを与える
樹木が病気を克服し、元気を取り戻すことはだけでなく、樹木の関係者から喜びや感謝の声をかけられることも樹木医が仕事をする上で大きな励みになっています。
個人の依頼主の中には、樹木を人生のパートナーとして考える人も少なくありません。
自分が生まれた時に植樹した記念樹、子どものころに木登りをした思い出の木、毎日見かける街路樹など、それまでの人生を共に歩んできた樹木が病に倒れ、大きな悲しみを感じている依頼主も多いのです。
もちろん費用や手間を考えれば、新しい樹木に植え替えるという方法もありますが、樹木が大きく成長するまでには長い年月がかかりますし、そこに思いを寄せる人々の気持ちも踏みにじることになってしまいます。
樹木医が診断・治療に励み、その樹木が元気を取り戻すことで、依頼主の喜ぶ顔が見られたときこそ、まさに樹木医冥利に尽きる瞬間といえるのではないでしょうか。
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樹木医の魅力
太古から続く歴史に携わる
樹木医にはその樹木の長い歴史に携われるという醍醐味があります。
樹木は本来、人間よりはるかに長く生育し、樹木医が扱う樹木の多くは、今後私達よりも長くこの地球上に生き続ける可能性が極めて高いのです。
樹木医は、自然遺産や天然記念物に指定されているような太古の昔から守られ続けている貴重な樹木に関わる機会もあります。
自分の知識や技術がこのような樹木の保護や育成に生かせることは樹木医にとって大きな魅力であるといえます。
後継者を育てる
樹木医の中には、直接樹木に関わるだけではなく、未来の樹木医を育てる立場にある人も多くいます。
大学や専門学校で教鞭をとっている樹木医は、近い将来に後輩になる人材を育てているともいえます。
また、一般の人を対象にした講演会等で出会った人が、自身の講演をきっかけに樹木医を志すということも少なくないようです。
後継者の育成に携わる喜びを直に感じることができるのは、樹木医としてのモチベーション向上にもつながっています。