JICA職員のやりがい・楽しさ・魅力
JICA職員のやりがい・楽しさ
規模の大きい事業に携われる
JICAは日本の開発途上国支援政策の中枢をになう存在です。
支援プロジェクトの実施には政府から提供されるODA(政府開発援助)を使用し、大規模予算のプロジェクトを実施する機会にも恵まれています。
また、若手のうちからある程度の裁量権を持って働ける環境でもあるため、年齢や役職に関係なく熱意を持って仕事に取り組めるでしょう。
「規模の大きい事業を経験しながら自分を成長させていきたい」と考える人にはうってつけの職場です。
長期的な視点で活動できる
JICAの開発途上国支援には、5年から10年の中・長期スパンで行われるプロジェクトも多く含まれます。
たとえば「紛争地域の和解仲介」といった平和関連事業などは、短期間で解決できるケースのほうが少ないでしょう。
この場合は、長期的な視点をもって紛争原因の分析、解決方法の模索、当事者への働きかけを行わなければなりません。
このようにJICAの仕事は、支援対象国のニーズを見極める初動段階からアフターケアまで、現地に根付いた支援を継続的に実施していく必要があります。
一方、多くの民間企業では「利益の追求」をおもなミッションとしているため、JICAのような複雑かつ長期間を要する支援活動はなかなか実施できません。
JICAは「国際協力を通して日本の国益に貢献する」という使命のもと、利益拡大を第一とせずに長期的な視点での支援が可能であり、大きなやりがいを感じられるでしょう。
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JICA職員の魅力
高い給与水準
仕事としてのやりがいはもちろんですが、JICA職員の魅力には「給料の高さ」も挙げられます。
初任給の時点では212,827円(大卒・2019年度実績)と一般的な金額ですが、勤続年数が長くなったり役職がついたりするなかで大きな年収を期待できます。
実際にJICAの公表する資料では、国内拠点で働く常勤職員の平均年収は838万円、海外拠点で働く在外職員の平均年収は1,346万円と記載されています(2019年度)。
参考:JICA 独立行政法人の役員の報酬等及び職員の給与の水準の公表
上記はあくまでトップ層から新入職員までの平均の金額ですが、一般的な会社員と比べると非常に高い給与水準です。
多種多様なプロジェクトを通して成長できる
JICAの支援プロジェクトの内容は多岐にわたり、それらのプロジェクトを通して成長できる点もJICA職員の魅力です。
JICAでは一つの課題に対して、資金協力や技術協力、人間開発など、さまざまな個別事業を通して多角的なアプローチを行っています。
そのため、自身がすでに持っている知識や専門領域以外の分野について勉強したり、その分野の専門家にヒアリングを行ったりする機会も多々あります。
プロジェクトを通して幅広い知識やスキルを構築していける点は、今後のキャリアを考えるうえでも大きなプラスとなるでしょう。