放送作家の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?
放送作家を目指すきっかけで多いものは?
放送作家を目指すきっかけとしては、やはり好きな番組への愛情や憧れがきっかけになることが多いようです。
たとえば「高校生の頃に見たバラエティ番組がとても面白かったから」とか「深夜に一人で聞いていたラジオに勇気をもらったから」という理由から放送作家に興味を持つ人はたくさんいるのです。
また、ラジオ番組の熱心なリスナーとしてハガキやFAX、Twitterなどでメッセージを送っているうちに、番組を作ることの喜びを知ったという人もいます。
この他にも、最近では自分で動画を作って配信する若者が増えてきていることから、「動画を作るのが楽しいから仕事にしたいと思った」とか「ネットの配信で反響があるとやりがいを感じられるので、放送関係の仕事がしたいと思った」という人も増えてきています。
20代で正社員への就職・転職
放送作家の志望動機の考え方
放送作家の志望動機に正解はありません。
好きな番組に携わりたいから放送作家を目指す人も、クリエイティブな業界に憧れて放送作家を目指す人も、タレントやアナウンサーと一緒に仕事をしたくて放送作家を目指す人もそれでよいのです。
ただし、気をつけなければいけないのは、ミーハーな気持ちでこの業界を目指すと長続きしないということでしょう。
放送業界は一見すると華やかに見えますが、その裏側には朝から晩まで地道に働きながら仕事をこなし続けなければいけないというハードな現実があります。
また、完全なる実力主義なので、結果を出せなければあっというまに次の仕事はなくなります。
憧れだけでやっていけるような現場ではないということです。
志望動機では、こうした大変さを知ったうえでもどうしても放送作家になりたい、絶対にチャレンジを諦めたくない、という強い熱意を伝えることが大切です。
放送作家の志望動機の例文
大好きな番組に憧れて
毎週欠かさず見ているような大好きなバラエティ番組がある人は、そのエピソードを志望動機に繋げることができます。
「中学生の頃から、〇〇放送局のバラエティ番組が大好きで、家族で毎週欠かさず見ていました。なかでも普段生活のなかで抱いている疑問点を丁寧に解説してくれるコーナーはとても勉強になり、料理のことや健康のことなど、この番組から得た知識が私の大切な土台になっています。子どもが見ても勉強になるような、面白くてためになる番組を私も作りたいです。」
アイディア勝負の仕事がしたい
企画が大好き、アイディアを出すのが得意という人はその特技をアピールするとよいでしょう。
「子どもの頃から企画を考えるのが大好きで、ハロウィンパーティーやクリスマスパーティー、友人や家族の誕生日パーティーではいつも私が幹事をしていました。どんな会場で、誰を呼び、どんな料理や飲み物を出して、どんなイベントをしようか。内容を考える瞬間はいつもワクワクしていて、自分のアイディアで誰かが喜んでくれる姿を見るのが何よりも楽しかったのを覚えています。企画が大好きな自分には、放送作家という職業は天職だと思います。」
ラジオの喜びを仕事に
ラジオ番組の熱心なリスナーで、将来は自分も制作側に携わりたいという人の場合、その熱い思いを語るとよいでしょう。
「高校生の頃、受験勉強をしながら深夜のラジオを聴くようになりました。自分のリクエストした曲をかけてもらえたときは本当に嬉しくて、ラジオはリスナーと制作者が一緒に作り上げていく番組なのだと実感したのをよく覚えています。私もいつかは大好きなラジオ番組に携わる放送作家になりたいです。」
20代で正社員への就職・転職
放送作家の面接で聞かれること・注意点
放送作家の面接では、必ず志望動機を聞かれます。
この職業に興味を持ったきっかけを言葉にできるようにしておきましょう。
ハードな働き方になることも多い職業なので、本気でこの仕事をやっていく覚悟があるかどうかを問われることもあるようです。
また、このことに関連して「どんな仕事がやりたいか」を具体的に聞かれることがあります。
自分の好きなテレビ局やラジオ局について語ったり、好きな番組について語ったりしながら、どんな番組を作りたいのかをできるだけ具体的に伝えられるとよいでしょう。
「誰かを喜ばせる番組が作りたいです」「クリエイティブな仕事がしたいです」というような曖昧な回答に終わってしまうと、職業に対する本気度が伝わりにくくなるので、将来やりたいことに関しては詳細をしっかり語れるようにしておくとよいでしょう。
放送作家の自己PRのポイント
放送作家の自己PRをする際に大切なのは、誰にでもわかりやすく説明できるように心がけることです。
放送作家には、自分が表現したいことを相手に的確に伝えられるような高い日本語能力が求められます。
また、論理的に説明できるかどうかも重要です。
採用試験では面接官からこのような点をチェックされているので、PR内容だけではなく、自分の伝えたいことを的確に伝えられるように言葉の選び方や論理の組み立て方を工夫しましょう。
志望者のなかには「書くのは得意だけど話すのは苦手」という人もいるかもしれません。
そのようなタイプの人は、本番で緊張してしまったり説明が破綻してしまったりしないように、事前にしっかり面接の練習を重ねておくことが大切です。
放送作家の履歴書で気をつけるべきことは?
放送作家の履歴書を書くにあたっては、学歴や資格に自信がない人でも気にしなくてよいでしょう。
一般的な企業の場合、大卒の学歴が必須であったり、語学に関する資格があると優遇されたりすることがあります。
しかし、放送作家の場合は、優れたアイディアが出せるかどうかやコミュニケーション能力が高いかどうかが重視されているので、学歴や資格よりも人間性のほうが採用に直結します。
履歴書に書けるような立派な経歴がないから…と諦める必要は全くありません。