放送作家の就職先の種類・活躍の場
放送作家の就職先
放送作家になるためには、現職の放送作家に弟子入りしたり、スクールに通った後、実力を認められてお呼びが掛かるなど、一般的な就職活動を経ないことが多いです。
また、ラジオ番組の場合はADと兼務する形で台本を書いたり、ハガキ職人としてネタ投稿をするリスナーから放送作家になることもあります。
このように放送作家のデビュー法がさまざまなため、例外もありますが、たいていの作家はプロデビュー後、放送作家の事務所に所属したり、フリーランスで活動したりしています。
芸人やタレント業と並行する場合は、芸能プロダクションや番組制作会社に所属することもあるようです。
20代で正社員への就職・転職
放送作家の就職先の種類
それでは、ここからは放送作家の就職先の種類について詳しく見ていきます。
放送作家の事務所
放送作家が所属している事務所は、首都圏に数多く集中しています。
有名な事務所としては、株式会社ブルーマウンテン・吉田正樹事務所などがあります。
このような事務所では、作家志望者から送られてきた企画書や履歴書で書類審査を行い、その後、面接が行われています。
事務所によって採用の過程や面接の回数は異なりますが、試験が非常に狭き門であることは間違いないでしょう。
多くの事務所では、放送作家スクールを開催し、そこから採用をすることもあります。
事務所に入っていたとしても、フリーで活動したとしても、放送作家の仕事内容としては何ら変わりありません。
活躍されている方々は、いつでも企画を考えてらっしゃいます。
テレビ局や制作会社への企画書を自発的に出し、新しい仕事を獲得するために邁進しているのです。
永遠に続く番組というのは存在しません。
ですから、どれだけ大きな事務所に入っても終身雇用はまったく保証されていないのです。
本人の努力や資質がものをいう業界です。
番組制作会社
放送作家が所属するテレビ番組制作会社もあります。
一例をあげると、オフィスぼくらや株式会社イエローなどの制作会社です。
共に番組制作をするディレクターやプロデューサーが同じ会社にいることで、ディレクターはどんな番組を作ろうと思っているのかを理解しやすい状況であるといえるでしょう。
とはいえ、ディレクターやADと違い、放送作家はたくさんの番組を担当するのが通例です。
情報番組・バラエティ・音楽番組など、さまざまなジャンルの番組の企画を考えて、通していかなければなりません。
それぞれのディレクターがどんな番組を作りたいのかを把握し、そのためにはどんな構成で、どんな企画をすればいいのかを的確にアドバイスすることは容易ではありません。
フリーランス
放送作家のなかにはフリーランスとして活動している人もいます。
特定の組織に所属することなく、さまざまな放送局の番組に自由自在に関わることができるのがフリーランスの強みです。
その一方で、仕事量が不安定になることや福利厚生に頼れないこともあるので、ある程度の実力がついて安定した収入が見込める人でなければ厳しいといわれています。