翻訳者(翻訳家)に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介

翻訳者に向いている性格・適性

長時間机に向かえること

実務翻訳や文芸翻訳など、翻訳にはいくつかの種類がありますが、根本的なやり方は共通しています。

まず翻訳業に必要な資質は何時間も集中して、正確丁寧に翻訳し、確認作業を行っていけるかどうかです。

一ヵ所にじっとしているのが苦手な人には難しいでしょう。

また、翻訳作業中は、疑問点が出るたびに辞書を引いたり、関係資料をあさったり、インターネットで情報を探したりと、さまざまなことを調べる必要があります。

そうした調査を面倒くさがることなく、むしろ楽しめるタイプの人に向いている仕事です。

知的向上心があること

翻訳は相手の国の最新の技術や素晴らしい文化を理解し、母国語の人々に紹介する役割を持ちます。

学問の世界は日進月歩ですし、文化も時代によって移り変わっていきます。

常にアンテナを張って最先端の分野に遅れないように勉強を重ね、自分を磨き向上させようとする意欲がない人にはよい翻訳ができません。

未知の領域や新しい分野であっても、謙虚に学び、理解しようとする姿勢が不可欠です。

翻訳は単なる言葉の移し替えではなく、言語の背景にある膨大な文化や歴史も理解していなくてはならないのが大変なところです。

ですから、言語の背景にある文化を幅広く学び、教養を高めていく勤勉さが必要となります。

翻訳に関しては「一生涯学び続けることが必要」といわれています。

読者のことを考えるサービス精神のある人

翻訳は読み手があってこそ、存在しているものです。

独りよがりの表現や、読み手が知らない事柄に配慮せずに翻訳しても読み手に理解されません。

日本語の文章として読みやすいか、適切な言葉を使っているか、読み手の対象年齢にあった言葉づかいかなど、読み手のことを考えて翻訳をすることが必要です。

よい翻訳となるかどうかは、いかに相手のことを考えて丁寧な仕事をできるかにかかっています。

「自分がわかっているから」と相手の目線に立つことができないと、誰からも評価されない、一人よがりの翻訳となってしまうでしょう。

日ごろから他人の立場で物事を見られる人は、翻訳の仕事にも適性がありそうです。

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翻訳者に向いていないのはどんな人?

翻訳者は、机に向かって翻訳作業を進めたり、調べ物や勉強をしたりと、一人で業務に取り組む時間が長くなります。

したがって、人と何かをつくり上げるのが好きだったり、コミュニケーションを取りながらチームで仕事を進めたいと考えたりする人にとっては、楽しさよりも刺激のなさや孤独感が強くなってしまうかもしれません。

また、もともと勉強すること、とくに語学があまり好きではない人には、翻訳者の業務は難易度の高いものに感じられるでしょう。

翻訳者は、語学に関する細かな知識をコツコツと学んで積み重ねていくことや、日々デスクに向かって慎重に言葉と向き合う作業をしています。

こうした作業が好きでない人には仕事の面白みが感じにくいかもしれませんし、翻訳者の多くはフリーランスとして働くので、どうしても会社に所属したいと思う人にとっても、翻訳者はあまり向いていないといえそうです。