保険外交員になるには
保険外交員になるまでの道のり
勧誘が多い職業
保険外交員になるには、生命保険会社に所属し、地方支部や営業所を拠点に営業活動を行います。
実際に働いている人は、既に保険外交員として働いている人に直接誘われたというケースが圧倒的に多いです。
仕事をするなかで、保険の勧誘と一緒に営業員の募集活動も行っているため、窓口は広く転職も比較的容易です。
離職率が高い職業であるため、お客さまの中やその周辺で保険外交員として働きたい人がいないか常にアンテナを張っています。
入社後の研修が必要
入社予定が決まると、約1ヶ月間所定の教育を受けます。
保険業界が統一して実施する研修に参加し、試験に合格した後、営業員として国に登録すると、保険の勧誘ができるようになります。
試験は研修で学んだことがそのまま出題されているので合格率は高いですが、その後もたびたび試験を受ける機会もあるので、常に勉強を続けることが必要です。
20代で正社員への就職・転職
保険外交員の資格・難易度
保険外交員になるためには、生命保険会社に就職後、生命保険業界が統一的に実施している共通の研修を受けなくてはなりません。
研修の最後には試験が行われ、合格した後に国に営業員として登録する必要があります。
この期間は生命保険会社とは委任契約の関係となり、歩合制をとっているところでも所定の固定給のみが支払われます。
営業員としての登録を終ると、実際に保険の販売や勧誘が行われるようになります。
生命保険の教育体系は、業界で共通の教育が定められており、初期教育だけでなくその後も段階的にステップを踏んで専門課程、応用過程、生命保険大学課程とあります。
こうした上位の研修も経験を積みながら徐々にチャレンジしていきます。
生命保険外交員資格
生命保険外交員になるには、生命保険会社に入社後、法律や税制などの基本的な研修を受け、「生命保険一般過程試験」を受けます。
この試験に合格し、国に登録すると、生命保険外交員の資格を取得することができます。
2020年4月から、これまで「生命保険業界共通試験」とよばれていたものが「CBT」へ変わりました。
これは「Computer Based Testing」の略称で、指定の会場(全国100~150会場)にて、コンピュータを利用して実施する試験方法です。
生命保険会社に勤務している人は、は、生命保険会社を通して、代理店勤務の人は、代理店から直接申込みを行います。
試験内容は、一般課程試験、専門課程試験、変額保険販売資格試験、応用課程試験、大学課程試験に分かれ、そのほかに生命保険講座があります。
試験ごとに開催月が設定され、年間受験可能回数を上限として受験でき、受験料は一般課程試験が2,050円、一般課程試験以外の試験が1,800円となっています。
損害保険募集人資格
生命保険だけでなく、自動車保険や火災保険などの損害保険の募集ができるようになる資格です。
生命保険の営業では、火災保険や自動車保険、地震保険も合わせて知りたいと相談を受けることもあります。
こうしたときにこれらの商品を販売できるようにしておくと、ビジネスチャンスが広がります。
試験には、基礎単位と商品単位(自動車保険単位、火災保険単位、傷害疾病保険単位)があり、取り扱う保険商品に応じた商品単位に合格しなければなりません。
ファイナンシャルプランナー技能士資格
ファイナンシャルプランナー資格は、幅広い知識を持つことで今必要な商品、将来必要になるであろう商品を見分ける能力がつき、一人ひとりに合ったプランニングができるようになります。
ファイナンシャルプランナーの資格を取得するためには、保険の商品の基礎知識はもちろん、不動産や税金、年金や資産運用の商品まで幅広い分野を勉強しなければなりません。
「ファイナンシャル・プラニング技能検定(FP技能検定)」は国家試験で、この技能検定は「金融財政事情研究会」と「日本FP協会」という2つの団体が実施しています。
生命保険外交員をする上では、普段から学んでいるような知識も多いので、3級FP技能士は比較的取りやすい資格です。
実際に実務で求められるレベルと言われる2級FP技能士は、合格率は30%~40%前後で、しっかり勉強すれば独学でも取得可能です。
ただし、普段から業務でファイナンシャルプランナーの知識を使っている人たちが受験しても落ちてしまうことを考えると、難易度が高いといえるでしょう。
FP技能士資格のなかで、最も難しいとされるのが、1級FP技能士で、実務経験をある者がうけた上で10%前後と難関です。
1級を取得することができれば、生命保険外交員としても昇格したり転職する際に年収アップが期待でたりするなど、メリットは大きいです。
保険外交員になるための学校の種類
保険外交員として働くにあたって、学歴や資格が問われることはあまりありません。
一部の外資系などの保険外交員は、大学卒に限定し、採用試験を行うところもありますが、大半は高卒以上の学歴があれば問題ありません。
20代で正社員への就職・転職
保険外交員に向いている人
保険外交員は、お客さまの話を聞き、それに合った保険を提案していくため、話を広げていく、またお客さまの要望を聞くという面からもコミュニケーション能力が求められます。
加えて、保険外交員は営業職であるため社交性や粘り強さも大切な仕事です。
さらに保険の知識だけでなく、資産運用、ローンの知識、年々変わる保険制度などを日々勉強しなくてはならないため、向上心も必要です。
保険外交員のキャリアプラン・キャリアパス
保険外交員としてキャリアアップするには、一定の成績を上げ評価されることです。
毎月こつこつとノルマを達成していくことで、キャリアアップしていくことができます。
年齢に限らず、実力さえあれば昇進できる会社が多いため、若手でも結果さえ残せばトレーナーやマネージャー、などの役職が付くチャンスがあります。
保険外交員を目指せる年齢は?
保険外交員は、熟年のベテラン営業も多く、長く働くことが可能な職業で、転職の際も年齢をさほど気にすることはありません。
育児や介護との両立も比較的しやすいため、年齢を重ねてから転職するという人も多いのが特徴です。