映像クリエイターのつらいこと・大変なこと・苦労
映像クリエイターのつらいこと・大変なこと
映像クリエイターが働く業界では、クライアントが決めた期日や納期までに映像を完成させることが絶対条件です。
CMは契約によって放送日が指定されていますし、MV・PVやゲーム映像も発売日にあわせて公開日が設定されているので、このスケジュールに合わせて何が何でも納品しなければいけません。
そのため映像クリエイターの仕事は締め切り直前に激務になることが多く、職場に何日も泊まり込んで作業をしたり、食事や入浴もままならないまま何日も作業を続けたりすることもあります。
不規則な生活が当たり前の業界では、体力に自信がある人でないと苦労することになるでしょう。
生き残りをかけた厳しい競争
映像業界は、常に厳しい競争にさらされています。
テレビコマーシャルでは「視聴率」が、インターネットの動画サイトでは「再生数」や「コメント数」が、ゲームでは「売り上げ」など数字が常に注目されており、結果が芳しくない時にはクライアントから次の契約を打ち切られることも珍しくありません。
映像クリエイターは自分のセンスだけで勝負できるお洒落でクリエイティブな仕事というイメージをもつ人もいるかもしれませんが、数字で結果を出せなければ次の仕事がもらえないという厳しい状況のなかで働くことも多く、大きなプレッシャーを背負って働いていることを忘れてはいけません。
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映像クリエイターの悩み
身体的な悩み
技術系映像クリエイターの仕事は、パソコンやテレビの画面を見ながら長時間の作業を続けることが多いため、視力が落ちたり頭痛に悩まされたりすることがあります。
また座りっぱなしで作業をすることで、腰痛になる人や肩こりに悩まされる人も少なくありません。
職業柄どうしても長時間同じ姿勢で作業を続ける必要があるので、マッサージやストレッチを上手に取り入れたり休日には運動を行ったりするなど、健康を維持する努力をする必要があるでしょう。
メッセージが伝わらない
どれだけ一生懸命アイデアを考え、技術を駆使し素晴らしい動画をつくったとしても、そのメッセージが相手に伝わらなければ映像クリエイターとしては失格です。
なかには話題性を重視したために視聴者に受け入れられず「炎上」してしまう映像も増えてきています。
一度こうした評価を受けてしまえば、仕事を切られたり次の依頼が来なくなったりしてしまうだけでなく、社会的な信用をなくして映像クリエイターとして失墜してしまう場合もあるため、メッセージをどのように伝えるかは非常に慎重に考えなくてはなりません。
映像クリエイターを辞める理由で多いものは?
アマチュア感覚ではうまくいかない
映像コンテンツ産業の発展により、映像クリエイターを志望する人の数は増加傾向にあります。
近年は手軽な映像であればアマチュアでも制作が可能で、プロとの境目がなくなりつつありますが、趣味で映像を作成している人がプロのまねをしてみても、同じように成功するとは限りません。
たとえ一時的にはヒットしたとしても、プロとして長く活躍し続けるのは非常に難しく、プロの道を断念する人もいるのです。
プロの映像クリエイターとして活躍するためには、時代の流れを読み、自分らしさを大切にしながら作品を作っていかなければならない厳しい道といえます。
好きなものを自由に作れない
映像クリエイターはクライアントから依頼があった映像をつくるため、好きな作品を自由につくることはできません。
とくにPVやMVは非常に低予算のことも多いため、制作が非常に厳しいだけでなく、こうした仕事だけでは食べていけないという現実もあります。
特にフリーランスとして働く場合は依頼される仕事の本数や予算規模に応じて収入は増減するため、生計を立てるのが難しく映像クリエイターの仕事を離れたり、CGやデザインの仕事などと掛け持ちしたりする人もいます。