女性のコンサートスタッフの働き方 ライブではどんな職種がある?
女性のコンサートスタッフの現状
女性には難しい現実も
求人条件に明記されることは少ないですが、重い機材の移動や運搬が伴う職種では女性の採用は難しいとされています。
音響エンジニアやローディー、大道具担当、設営スタッフなどがこれに当たり、どうしても男性の方が採用されやすいのが現状です。
女性の活躍も増え始めている
しかし近年では、少しずつ女性のローディーやステージエンジニアなどのコンサートスタッフも増え始めています。
体力的なハンディはありますが、本人のやる気と能力次第でカバーできることも多いので決して女性にできない仕事というわけではありません。
「音楽が好き」「楽器の演奏が得意」「ミュージシャンを応援したい」「コンサートやライブで生音を味わいたい」という思いがある女性は、思い切ってチャレンジしてみましょう。
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女性のコンサートスタッフの強み・弱み
女性ならではの気配りや接客
会場の入口で観客のチケットをチェックする受付担当や、パンフレット・キャラクターグッズなどを販売する物販担当は、ほとんどが女性です。
また、楽屋で出演者やスタッフに食事を届けたりサービスしたりするケータリング担当も女性の方が圧倒的に多数です。
こうした職種においては、気配りや接客に適していることから、女性が優先的に採用されていると考えられます。
女性アーティストやアイドルとの信頼
最近ではガールズバンドや女性アイドルが音楽業界の最前線で数多く活躍しているので、身近な存在であるコンサートスタッフには女性のスタッフを採用したいと考える人もいるのです。
同性同士であれば余計な気を使わなくてよいことが多いですし、とくにアーティストに近いローディーなどは、ちょっとした相談事をしたり雑談をしたりするなかで信頼関係を築きやすいというメリットがあります。
女性にチャンスのある職種
舞台演出にかかわる中では、照明エンジニアと映像エンジニアが、比較的女性にもチャンスがある職種です。
照明機材は会場に備え付けられているものや比較的軽いものが多いこと、映像機材は舞台にセットされているものが多く、実際に扱う機材はパソコンやプロジェクターくらいで、体力がさほど必要とされないことが理由に挙げられます。
とくに照明には、微妙な色の組み合わせや感情を左右する演出効果が求められるため、感性豊かな女性にとっては、活躍しやすい職種といえるでしょう。
コンサートスタッフの結婚後の働き方・雇用形態
受付や物販はほとんどの場合、派遣会社から派遣されるため、ほぼ20〜30代前半の若いスタッフが選ばれています。
単発の仕事が多いことからも、主婦にとってはシフトに入りやすいアルバイトだといえます。
対して、ステージエンジニアの仕事を子育て中にも続ける場合は、フリーランスの形態となることが多く、周囲の協力がなくては続けることは難しいでしょう。
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コンサートスタッフは子育てしながら働ける?
受付や物販など派遣やアルバイトとして働く場合は、比較的働きやすいといえます。
ただし、ステージエンジニアやローディーとして働く場合は、子育てで現場を離れなくてはならない期間がブランクとなることは否めません。
コンサートスタッフは女性が一生働ける仕事?
雇用形態や仕事の特殊性から、女性がコンサートスタッフとして一生働き続けるのは難しい一面があります。
ただし、一度見につけた知識やスキルを生かせば比較的再就職しやすい業界でもあるため、
子育てが落ち着いた頃に再度業界に戻ってくるという人はいるようです。
ステージエンジニアやローディーなどのコンサートスタッフに今後女性が増えるにつれて、こうした状況はより改善していくと考えられます。