コラムニストの需要・現状と将来性
コラムニストの現状
コラムが掲載されるメディアには、新聞、雑誌、書籍、ウェブサイトなどがあります。
日本国内では1990年代末から出版不況に陥っており、一般紙、スポーツ紙ともに新聞の発行部数は減少し、出版社の倒産や書店の閉店が相次ぎました。
しかし電子書籍元年といわれた2011年より電子書籍の売上は飛躍的に伸びており、コラムを掲載するウェブサイトも増加しています。
印刷媒体が主体の出版業界からデジタルコンテンツ産業へと活躍の場がひろがるにつれて、コラムニストにまつわる環境も変化しているといえるでしょう。
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コラムニストの需要
かつては新聞社や出版社、編集プロダクションなどの記者や編集者として実績を重ねた人が、独立してコラムニストになるのが一般的でした。
ところが近年ではブログやSNSなどで誰もが手軽にテキストを発信できるようになり、そこから実力を認められコラムニストになる人も増えました。
その反面、コラムの質の低下にともない原稿料が安くなっているという現状もあります。
インターネットコンテンツが充実するにつれ、コラムニストの需要も増えると考えられますが、素人がコラムを書く機会も増え、コラムニストが飽和状態となる可能性も考えられます。
コラムニストの将来性
チャンスは増えている
出版不況や原稿料の下落など、コラムニストにとってマイナスな面もある状況ですが、将来性がないわけではありません。
誰もが自由に不特定多数に文章を書くことができる近年では、さまざまな経歴の人がコラムニストになるチャンスが確実に増えています。
なにをどのように書くかという目のつけどころや、どのような人が書いているのかという自己プロデュースなどによって、爆発的な人気を博すことも考えられるでしょう。
コラムニスト自身の人気
近年では、コラムニストが書く文章だけでなく、コラムニスト自身の人となりに注目が集まることが増えています。
新聞社や出版社でも「どんな文章を書いたか」よりも「誰が書いたか」が評価のポイントとなってきており、コラムニスト自身の人気が売り上げや購読者数にも大きく影響します。
誰からも信頼される文章を書くことはもちろんですが、オリジナリティがあり、自分なりの生き方やスタイルをつらぬくことができる人が今後はより飛躍していくでしょう。
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コラムニストの今後の活躍の場
パソコンやスマートフォンの普及により、デジタルコンテンツ産業はこれからどのような進化を遂げるか、伸び代は未知数です。
若者の活字離れという言葉を耳にすることもありますが、デジタルコンテンツを含めると、実際には非常にたくさんのテキストを目にしていると考えられています。
電子書籍も今後ますます普及すると見込まれており、こうしたコンテンツの需要は高まるにつれて、コラムニストにも活躍の場が増えていくでしょう。
情報化社会においてどのようなコラムをどのようなスタイルで発信していくのか、イノベーションを起こす可能性を秘めた職業であるといえます。