貿易事務のやりがい・楽しさ・魅力
貿易事務のやりがい・楽しさ
モノの流通に不可欠な役割を担うことができる
貿易事務として扱う輸出入の規模は、会社の規模に比例します。
大企業の場合は、一度の手続きによって何千トン、何千万円という規模の製品や資材を動かす場合も珍しくありません。
自分が積み重ねる業務によって大規模な取引が行われるという、ダイナミックな業務に関わっていく醍醐味があり、責任を感じると同時にやりがいを得られます。
中小企業で働く場合でも、もちろんやりがいはあります。
たとえば海外ブランドのアパレル商品を日本代理店として輸入している場合、自分の仕事がなければそのブランドが日本で流通することはないのだ、というプライドを抱きながら仕事をする人もいます。
また、中小企業では業務の幅が広く、営業アシスタント業務を含む貿易事務業務を広く任されるケースが多くあります。
そのぶん身につくスキルは増えますし、営業担当や取引先の担当者などとのコミュニケーションをとりながらの仕事になるため、単なる書類作成業務にはない、さまざまな人と関わっていくことのやりがいを感じやすいでしょう。
外国の文化に触れられる
貿易事務の仕事は、書類の作成やメールでの連絡といった事務作業が中心になります。
しかし、その取引を円滑に行うためには、海外の顧客や関連企業とは頻繁にコミュニケーションをとる必要があります。
その中では外国の文化や考え方の違いなどに触れる機会も多く、日本のビジネスの常識が通じないケースや、国際情勢を意識せざるを得ないことなど、新しい発見も多い仕事です。
とくにグローバルな業務に携わりたいと考えている人には、魅力的な仕事といえます。
英語を使う仕事ができる
貿易事務の仕事は、毎日の業務で英語を幅広く使用します。
とくに、英語で海外の取引先と文書のやりとりを行う「コレポン業務」を任せられた場合は、ビジネスレベルの英会話スキルが求められます。
英語が好きな人、英語力をどんどん高めていきたいと考えている人は、自分の英語力を生かしながら業務を進めていくことにも、やりがいを感じられるはずです。
20代で正社員への就職・転職
貿易事務の魅力
専門スキルを高めることができる
貿易事務は、通関書類や船積手配の書類などに関する専門用語やフォーマットが多く、初めての場合は非常に難しく感じることも多いでしょう。
また、実際の業務は、こつこつとこなす地味なものが多く、量も多いため、時間内で処理することが大変かもしれません。
一方で、それらの業務に慣れることで、多くの業務を的確に処理することが可能になり、経験が専門知識として身につきます。
そして、書類作成からクレーム対応を含めて取引全体に関わっていくなど、業務範囲を広げていき、より専門性を深めていくこともできるでしょう。
貿易事務は貿易取引に関する実務レベルのエキスパートです。
その専門性の高さから、転職時にもしっかりとしたスキルの1つとして評価され、転職が有利にはたらくことが多いです。
長くキャリアを積むことができる
貿易事務は、一般的な事務職と異なり、輸出入に関する専門知識が必要となる仕事です。
そのため、転職市場などでは年齢に関わらず経験者への求人は多くみられます。
女性の場合、育児や家庭の事情などで一旦職を離れた後でも貿易事務として復帰することは比較的容易であり、長くキャリアを積むことができる職種といえます。
一般事務職以上に専門的なスキルを生かしやすい職種でもあり、デスクワーク主体でしっかりと働いていきたいと考える女性にも人気です。