田舎暮らしでできる仕事の種類(14選) 地方移住者ができる仕事とは?
田舎には、田舎ならではの魅力がたくさんありますが、多くの人が気になるのが「田舎で仕事ができるのか?」ということでしょう。
ここでは、田舎暮らしでできる仕事の種類、とくに「地方移住者」が挑戦しやすい仕事について取り上げています。
ぜひ参考にしてください。
起業・店舗経営系の仕事
ここでは、田舎で起業をしたり、自分でお店を構えたりして働く仕事を紹介します。
カフェを開業し、その経営者として活躍するのが「カフェオーナー」です。
古民家を改装したカフェ、農園と一体化させたカフェなど、田舎らしさを大切にしたコンセプトのカフェを開業することができます。
「民宿・ゲストハウス経営」も、移住者が挑戦することの多い仕事です。
田舎暮らしを体験できる宿泊施設を作り、そのオーナーとして旅人をおもてなしします。
また、どの地域でも活躍しやすいのが「パン職人」です。
パン製造の修業を積み、地方移住をして自身の理想とするパン屋を経営する人もいます。
カフェオーナー
カフェオーナーとは、カフェの経営者として働く人のことです。
自分で新しいカフェを立ち上げる場合、店のコンセプトからインテリア、メニューなど、すべてを自由に決めることができます。
カフェは他の飲食店と比べると比較的低予算で開業することも可能で、地方移住をして理想のカフェを立ち上げる人もたくさんいます。
田舎では都会に比べてライバル店が少ない一方、お客さまの数も限られてくるため、しっかりと繁盛させるためには立地などの出店計画を慎重に検討することが大切です。
パン職人
パン職人は、パンを製造する人のことです。
もともと都会のパン職人としてパン屋などに雇われていた人が田舎へUターンして自分のパン屋を立ち上げるケースや、地方移住を目指してパン職人の修業をし、自信がついたところで田舎で開業するケースなどがあります。
パンは米とならんで人々の主食として親しまれているため、おいしいパンを作って上手にアピールできれば、人気店を作ることができるでしょう。
ただし、地域によってはライバル店が多いこともあり、パン作りの腕を磨くことはもちろん、消費者のニーズをしっかりと掴んでいくことが大事です。
一次産業や地域活性化に携わる仕事
自然が豊かな田舎では、農業、林業、漁業といった一次産業の仕事の需要が大きなものとなっています。
ここでは、田舎でできる、一次産業の代表的な仕事を紹介します。
「酪農家」は、乳牛を育て、乳をしぼって生乳を生産したり、それを加工してバターやチーズなどの乳製品を作ったりする仕事です。
「農家」は、野菜や果物、米、穀物、花、茶などを育てて市場に出荷する人のことです。
「漁師」は、川や海などで魚介類を獲り、それらを売ることで生計を立てる人を意味します。
「猟師」は、シカやウサギ、鳥、クマ、イノシシなどの動物を捕獲し、販売する人です。
これらは、いずれも私たちの食生活を支える重要な仕事で安定したニーズがありながらも、高齢化による担い手不足が深刻になっています。
また、家具や建造物などに使われる木材の木を伐採したり育てたりする「林業者」も、田舎でのニーズが大きい仕事です。
このほか、地域の町や産業、文化を盛り上げていく地域活性化の仕事に携わるのが「地域おこし協力隊」です。
協力隊は、各自治体に採用され、1~3年ほどの任期で、農林水産や環境、観光、伝統工芸、地域づくりなどの活動に取り組みます。
移住の最初のステップとして、協力隊の仕事をする人も増えています。
酪農家
酪農家は、乳牛を育て、乳をしぼって生乳を生産したり、それを加工してバターやチーズなどの乳製品を作ったりする仕事です。
質のよい乳を生産するために、乳牛の日々の健康管理や、牛舎の掃除、餌づくりなども重要な仕事の一部です。
乳牛の主食である牧草の栽培も酪農家が行っています。
また、お産にあたって人工授精の手配や難産の際の補助などの業務もあり、年間を通じ、愛情をもって乳牛とともに生活することになります。
北海道をはじめ、酪農が盛んな地域では、未経験から新規就農を目指す移住者の受け入れも盛んに行われてています。
農家
農家は、野菜や果物をはじめ、米、穀物、花、茶などを育てて市場に出荷し、収入を得る仕事です。
上記のほか、飼料作物になる穀物類や繊維に加工する綿や麻、さらには酪農や肉牛・養豚など、農家が育てる生産物は多種多様です。
現代は農業従事者の高齢化や後継者不足が深刻になっていることもあり、国が新規就農者への給付金を支給したり、地方移住者に農業用の土地を安く提供したりなどの取り組みが進んでいます。
移住をきっかけに農業系の学校に通い、未経験から農業を学んで就農する人も増えています。
漁師
漁師とは、川や海などで魚介類を獲り、それらを売ることで生計を立てる職業です。
漁場などの違いにより「沿岸漁業」「沖合漁業」「沿岸漁業」の3種類の漁業に従事する人がいます。
漁業協同組合や民間の漁業会社へ就職して働く人、個人の漁師として生計を立てる人など、さまざまな働き方があります。
他の一次産業の仕事と同じように、漁師も高齢化が加速し、急激に担い手が不足している状況です。
とくに漁業従事者のニーズが高い地域では、未経験から新たに漁師を目指す人向けの支援制度が整っている場合があるため、詳しく調べてみるとよいでしょう。
猟師
猟師とは、銃を使ったり、わなを仕掛けたりして動物の狩猟を行い、それを販売するなどして生計を立てている人のことです。
猟師が捕らえる動物は、法律に基づいてシカやウサギ、鳥、クマ、イノシシなどさまざまで、地域によっても異なります。
狩猟免許の取得や狩猟者登録が必要な職業で、素人がすぐに猟師になることはできませんが、田舎では確実にニーズがあります。
山が多い地域などへの移住をきっかけに、猟師を目指す人もいます。
林業者
林業者とは、木材を作るための木を伐採したり、木を育てたりする仕事に従事する人のことです。
木材から作られるものは、紙や家具、建築物など、わたしたちの暮らしに欠かせないものばかりです。
豊かな森林に恵まれている日本では、林業者のニーズも大きく、とくに田舎では主要な産業のひとつとなっています。
体を動かし、重たい木材を扱うことが多いために体力を要しますが、自然環境や山林、森林が好きな人には向いているでしょう。
最近では、一から林業をはじめたい人、未経験者の人でも必要な技術が学べるよう、全国森林組合連合会による「緑の雇用」事業もスタートしています。
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フリーランスや、リモートワークができる仕事
田舎では、都会のように近場で働ける会社がなかなか見つからないこともあります。
しかし、フリーランスとして個人で仕事をする、あるいはリモートワークがしやすい仕事を選べば、場所をほとんど問わずに働きやすいです。
最近ではITやWeb業界を中心に、そのような自由度の高い働き方ができる仕事が増えています。
たとえば「プログラマー」は、システムやソフトウェア開発のために、プログラミング言語を使ってプログラムを組んでいくITエンジニアの一種です。
完全なフリーランスになったり、会社勤めであってもフルリモートで自宅メインで仕事をしている人も多いです。
Webサイトの見た目、デザインを作っていく「Webデザイナー」も、個人で場所を問わずに仕事がしやすい職業です。
続いて、各種メディアなどに掲載する記事を書く「ライター」も、場所を問わない働き方ができます。
クライアントとはWebでのやりとりだけで仕事が完結することも多く、パソコンとインターネット環境があれば、たとえ田舎でも仕事をすることは可能です。
「カメラマン」として、田舎に拠点を置いて写真を撮影する仕事をする人もいます。
田舎ならではの景色を撮って販売したり、依頼に応じて全国各地へ撮影へ出かけたりと、さまざまな働き方をする人がいます。
また、どのような地域でも活躍できる仕事として、急激に知名度や注目度が高まっているのが「ユーチューバー」です。
動画サイト『YouTube』に自分で撮影・編集した動画を投稿し、多くの視聴者を集めて広告収入を得れば、それだけで生活することも目指せます。
プログラマー
プログラマーは、プログラミング言語を用いてプログラムを組み、システムやソフトウェアを作るITエンジニアの一種です。
パソコンやスマートフォンをはじめ、仕事の場で使われるソフトウェア、家で使う電化製品、産業用の機械など、いまや、わたしたちの身のまわりはプログラムされた機器であふれています。
プログラマーは、各種機器を動かすための設計書に基づき、そのプログラムを組み上げていきます。
IT技術の発展とともに急激にニーズが大きくなっている仕事であり、全国のIT・Web系の企業で活躍できます。
また、独立して個人で働く人も多く、パソコンを使ってリモートワークもしやすいため、田舎暮らしにも向いている仕事です。
Webデザイナー
Webデザイナーとは、Webサイトの「見た目」部分をデザインしていく人のことです。
ユーザーにとって使いやすく、そしてサイト上で意図したとおりに行動できるデザインを考え、頭の中のイメージを形にします。
おもな就職先はWeb制作会社ですが、フリーランスで働く人も多く、クライアントの要望に応えられるだけのWebデザインスキルがあれば、場所は問わずにパソコンを使って仕事を完結させられます。
プログラマーと比較すると、女性の活躍も目立ちます。
ライター
ライターとは、雑誌・Web・フリーペーパーなど各種メディアに掲載する記事を書く人のことです。
メディアの企画やコンセプトにもとづいて、参考資料を読み込んだり、取材やインタビューをしたりして、わかりやすい、読者を惹きつける文章を書いていきます。
ライターの活動の仕方はさまざまで、出版社や編集プロダクションなどに正社員として勤務する人もいれば、フリーランスとして個人で仕事をする人もいます。
昨今は、クライアントともメールやチャット、SNS、ビデオ会議などを使ったオンラインでのやりとりが主流になっているため、田舎でも仕事ができます。
カメラマン
カメラマンは、専門的な撮影機材を使いこなし、クライアントの依頼に応じて写真を撮影する人のことです。
出版や報道、広告、ブライダルなど、さまざまな業界で活躍しています。
いずれの場においても、カメラマンは基本的に個々の技術力で勝負する職業です。
フリーランスになれば通勤も必要ないため、住んでいる場所はほぼ関係なく仕事を続けることができます。
田舎だからこそ撮れる景色・動物などを撮影して販売する人もいれば、撮影依頼に応じて全国各地へ出張撮影へ出かけるような人もいます。
ユーチューバー
ユーチューバーとは一般的に、「YouTube(ユーチューブ)」にさまざまな動画をアップロードし、その広告収入をメインに生活している人のことです。
資格も学歴も関係なく、パソコンやスマートフォン、そしてインターネット環境さえあれば日本全国、そして世界中のどこでも活動ができます。
身のまわりのあらゆる出来事が「ネタ」になる可能性があり、田舎暮らしでも挑戦しやすい仕事といえます。
しかし、最近では次々に話題の動画が作られていくため、ユーチューバーとして人気を高め、安定して生活できるくらいのお金を稼ぐハードルは高めです。
そのため、他にも仕事を持ちながら、兼業ユーチューバーとして田舎で生活している人もいます。
この記事のまとめ
ひとことで「田舎」といっても、地方都市に近い比較的栄えているエリアもあれば、山や田畑に囲まれてお店がほとんどないようなエリアまで、さまざまです。
よく勘違いされがちですが、田舎だからといって何も仕事がなかったり、農業しかできなかったりするわけではありません。
地域によっては、一般企業の会社員として働くことも可能でしょう。
ただし、田舎の多くは都会に比べると、仕事の選択肢が限定されやすいことも確かです。
田舎暮らしを漠然と考えている人は、「どのような雰囲気の場所に住みたいのか」と「そこではどのような仕事ができそうか」、その両方を合わせてイメージしていくことをおすすめします。
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