テレビADのつらいこと・大変なこと・苦労
テレビADのつらいこと・大変なこと
心身ともに疲弊する日々
テレビADの仕事は、非常に過酷です。
体力的にも精神的にもつらい状況が訪れることは多くあります。
では、具体的にどんなことが大変なのでしょうか?
まずは、なかなか休みがとれないぐらい多忙だということが挙げられるでしょう。
ADは、テレビ制作におけるすべての過程の準備をすることが仕事です。
そのため、ディレクターやプロデューサー・放送作家など制作スタッフが働いていない時間にもたくさんの業務があります。
ロケ準備をし、長時間のロケに臨み、ロケ終わりに編集の準備、さらにディレクターとともに連日に渡る編集に立ち会わなければなりません。
数日間寝れない日が続き、心身ともに疲弊してしまう日々が続くことも珍しくないほどに過酷です。
ディレクターによって異なる制作方法
テレビADは、たいていの場合複数のディレクターの下で働き、文字通りアシスタント業務にあたります。
各ディレクターによって、ロケの方法や、編集のスタイルはさまざまです。
たとえば、ロケの場合、台本に忠実にロケを進めるディレクターもいれば、台本よりも現場優先で進行するディレクターもいます。
また、編集は自宅でやる場合と会社でやる場合、パソコンの編集ソフトもディレクターによって異なります。
このように制作スタイルがバラバラなので、ADは各ディレクターにあわせたアシスタント業務をこなさなければなりません。
どのディレクターにもあてはまるマニュアルはない、と考えておいたほうがよいでしょう。
臨機応変に対応していくことは、ADにとってかなり大変なことです。
しかし、複数のディレクターの姿を見ることで、自分はどのスタイルでディレクションをするかを考えるよい勉強にもなるのです。
20代で正社員への就職・転職
テレビADの悩み
現場で活躍しているテレビADのほとんどは、体調不良になったり、気持ちが不安定になったりする時期を一度や二度は迎えています。
どう考えても自分一人ではこなすことができない仕事量に、精神的につぶれてしまうこともあるでしょう。
バラエティの制作現場では、今でも体育会系の雰囲気が残っていますし、理不尽なことを要求してくるディレクターもたくさんいます。
ただでさえ徹夜続きで体調が悪い上に、精神的に追い込まれたり、ストレスがたまってしまったりする場面も少なくありません。
それでもADの皆さんが頑張れるのは、仕事へのやりがいや番組づくりへの喜びを感じているからです。
つらいときこそ、原点に戻り、ディレクターを目指し、日々の仕事に取り組んだほうがよいでしょう。
テレビADを辞める理由で多いものは?
ADは、テレビ業界では一番地位の低い立場です。
これはどのテレビ局の現場に行っても変わらないことです。
制作スタッフであるディレクターとプロデューサーの板挟みになったり、気難しい技術スタッフ(カメラマンや照明・音声スタッフ)の機嫌を取ったりしながら、制作を進行するのもADの役割といえるでしょう。
さまざまな立場のスタッフから、多種多様な要求をつきつけられるのが、ADなのです。
すべてのスタッフの要求を数少ないADで実行しようとすれば、おのずとADの体や精神にガタが来てしまいます。
上手に仕事をこなし、要領よく業務を済ませていくことができないと、ADはすぐに心や体を壊してしまいます。
どんなに頑張っていても、「辞めたい」と思う瞬間は何度もやってくるでしょう。
これを乗り越えるためには、「早くディレクターになってやる!」「絶対夢を叶えてやる!」という強い思いが欠かせないのです。