女性のテレビADのキャリアパス・結婚後の生活
女性のテレビADの現状
マスコミ業界は、昔から男性が中心の職場として知られています。
テレビ業界に関しても依然として男性社会が続いており、現場で働いているADの場合、やはり男性の方が女性よりも数が多いのが現状です。
しかしながら、ディレクターを目指して頑張っている女性のADもたくさんいます。
体力的にもかなりきついのがADの仕事ですが、男性も女性も仕事の内容自体はあまり変わりません。
実力主義の世界なので、給料やキャリアアップの道筋も女性だからといって不利になるようなことはないでしょう。
ただし、ADはおよそ人間的な生活ができない職業であることも事実です。
仕事を頑張り過ぎて体調を崩してしまうこともあるので、特に女性は心身ともに自己管理が必要だといえるでしょう。
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女性のテレビADの強み・弱み
まだまだ男性社会が続くテレビ業界ですが、女性のテレビマンならではの活躍の場はたくさんあります。
男性ディレクターのアシスタントについた女性ADの場合、女性がターゲットの情報番組やドラマなど、番組の内容によっては女性の意見をディレクターから求められることもあるでしょう。
基本的にADは番組の演出に直接携わることはないですが、女性ADだからこそディレクターに相談をされるという機会も少なくありません。
また、番組出演者に子供がいる、あるいは取材先に女性がいる場合は、子どもの面倒をみたり遊んであげたりすることがあります。
このように女性ADがその強みを生かして活躍する機会はたくさんあるのです。
一方で、重い機材を運んだり過酷な屋外ロケに行ったりする場合、やはり体力のある男性ADが重宝されることもあります。
女性のテレビADの結婚後の働き方・雇用形態
女性のテレビADが結婚をしたら、どのような働き方をすることが多いのでしょうか。
まず、「一刻も早くディレクターになりたい」という人の場合、結婚しても今まで通りハードなスケジュールで働くという人が多いようです。
そして晴れてディレクターに昇格して自分の納得のいく番組作りができてから、自分自身の出産や育児について考えるというのが一般的です。
その一方で、「もうディレクターにはならなくてもよい」とか「早く子どもが欲しいから仕事量を減らしたい」という人の場合は、長期出張や深夜残業の少ない業務を割り振ってもらうことになります。
特に妊娠すると長時間のロケや出張に行くことができなくなるので、仕事の内容を変える必要があります。
雇用形態に関しても、本人の希望があれば正社員からパートに変えることは可能です。
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テレビADは子育てしながら働ける?
テレビADをしながら子育てをすることは可能なのでしょうか。
これに関しては番組制作会社によって大きな差がありますが、なかなか難しいのが現実だといわれています。
ADはディレクターの指示に従ってロケやスタジオ収録の準備をするのが仕事です。
企画がなかなか決まらないときには切羽詰まったスケジュールのなかで動いていることが多いので、「今日は子どもが熱を出したから帰ります」「日曜や祝日は保育園が休みなので仕事を休みます」というようにAD自身の家庭を優先するようになると、番組作りが成立しなくなってしまうのです。
もちろん、大手の番組制作会社やプロダクションでは、代わりの人材を用意することでこうした局面を切り抜けられるようにしていることもあります。
自分の志望する企業でどのような働き方ができるのかは、採用前によく確認しておくとよいでしょう。
テレビADは女性が一生働ける仕事?
テレビADはハードで不規則になることが多い仕事です。
女性が一生働けないというわけではありませんが、気力や体力がものをいう仕事なので若いうちに経験しておくほうがよいでしょう。
また、ADはあくまでもアシスタントをする立場であり一人前のディレクターになるための修行期間とされています。
一般的には20代から30代のうちにADとしてたくさんの場数を踏んでおき、その後はディレクターやプロデューサーになることが多いようです。
また、取材やリサーチが得意なADがリサーチャーとして独立したり、スケジュール管理が得意なADが番組制作会社のデスクになったりすることもあります。
テレビADの仕事をきっかけに、女性が一生働ける仕事を見つけられるチャンスは多いといえるでしょう。