探偵の仕事内容

探偵の仕事とは

探偵とは、相談者となる法人・人からの依頼に基づき、さまざまな調査や警戒業務を行う仕事です。

探偵という職業は、昔からミステリー小説や映画などでも数多く取り上げられ、殺人事件の調査をしたり犯人を追跡したりという華々しいイメージを持つ人が多いようです。

しかし、実際の探偵業は非常に地味なもので、相談者の日常生活に密着しながら、地道に業務を遂行していくことが基本です。

探偵の業務の内容

調査業務

相談者からの依頼内容で最も多いのが「調査業務」です。

なかでも男女関係に関するトラブルや身辺調査が大半を占め、不倫や浮気の調査が約6割から7割近くを占めるともいわれるほど、探偵業界ではメジャーな依頼内容となっています。

相談者の要請によっては、恋人や浮気関係を裂くなど、具体的な介入をする場合もあります。

そのほか、「お見合いの前に相手の素行を知りたい」といった身辺調査依頼も多く、企業からの依頼で雇用しようとしている人材の経歴や生活態度を知りたい、資金の融資先としての信用を確認してほしいなどの目的で、探偵が調査することがあります。

失踪をした人や行き別れになった親族などが現在どこにいるか後を追うといった依頼にも対応しています。

民事関係の仕事が多い

日本の探偵はあくまで調査業に関する民間業者の一つであり、業務の多くは、民事に関係したものとなっています。

つまり、警察や通常の警備会社では対応できない・してくれない分野を、個人的に合法的な探偵活動によって補うサービスといえます。

犯罪に関係するものとしては、ストーカーや不審人物の調査と対策、職場や学校・家庭での虐待や暴力事件の調査、保険金支詐欺関係の調査などがありますが、実際のところ、凶悪事件に関わることはほとんどありません。

場合によっては、身辺の保護や送迎といったガードマンのような役割も果たすことがありますが、通常の警察と同等の逮捕権限は与えられていませんし、暴力や武器の使用が許可されているわけでもありません。

そのほか、債務債権関係のアドバイス、信用調査の結果に基づいた助言をし、相談者が関わる揉め事を解決するために力を発揮するような仕事もあります。

探偵は、探偵業法のほか民放や刑法、その他の特別法など幅広い分野の法律知識が求められる仕事であり、調査能力は個々の探偵によって大きく差が出ます

探偵の役割

現在、日本で探偵業を開業するためには公安委員会への届出が必須となっており、各探偵社は法に基づいた形で業務を行っています。

もともと、映画や小説の中に登場するイメージが根強かった探偵ですが、近年は職業の一つとしての認知度も、徐々に高まりつつあるといえるでしょう。

なお、探偵は警察とは異なり逮捕権限がなく、武器を使用することもできないため、実際にトラブルを解決する方法には限界がありますが、警察が介入できない民事事件に対応することができることが、探偵の最も大きな特徴といえます。

人が抱えるさまざまなトラブルを解決し、社会を陰から支えている存在だといえるでしょう。

探偵の勤務先の種類

探偵社に勤務する

探偵の活躍の場として最も多いのは、探偵事務所や探偵社で、多くの探偵はこれらの会社に入り、社員あるいはアルバイトとして探偵業務に携わっています。

ただし、一言で探偵社といってもその特徴や規模はまちまちです。

実績豊富で長年の歴史を持つ大手探偵社もあれば、零細といえる探偵社もあります。

探偵は、仕事の成果が個々の能力に左右されやすい仕事であるため、規模だけで会社の信用度が決まるわけではありませんが、中には悪質といわれるような業者も混ざっているといわれるため、就職先を探すときは、探偵社の様子をきちんと調べることが大切です。

なお、探偵は特別な資格や学歴が求められる仕事ではありませんが、探偵学校に通い、探偵業の基礎を学んでから就職先を探す人もいます。

探偵学校の中には探偵社が運営する学校もあり、こうした学校を卒業すれば、卒業後は探偵社の系列会社に就職できるケースもあるようです。

独立・開業して働く

探偵は、スキルさえあれば独立して仕事をすることができる仕事です。

開業時には公安委員会への届出が必要となりますが、ハードルはそこまで高くないため、どのような人でも探偵業をスタートするチャンスはあるといえます。

ただし、探偵は個々の能力に大きく依存する仕事であることは事実で,

この業界についての知識や経験がまったくない人、あるいは経験が浅い人がいきなり独立・開業し、成功できる可能性は決して高くありません。

そのため、多くの人は探偵学校に通って知識を身に付けたり、探偵社に勤めて現場を経験してスキルアップしてから独立するケースが多くなっています。

副業としてスキルを生かす

探偵は、やり方次第では一人でもできる仕事のため、独立・開業する人とは別に、他の仕事を専門にしながらも「副業」という形で、探偵の調査技術を生かして働いている人もいます。

「探偵業法」が施行され、探偵の社会的な信用度が徐々に高まっている現在では、自分の意思次第で、探偵のスキルを発揮できるチャンスは存分にあるといえるでしょう。

探偵の仕事の流れ

調査業務

調査は探偵業で一番多い仕事です。

いわば警察で対応してくれない部分や、他の業種では対応しにくい分野の仕事です。

相談者から依頼を受け、伴侶や恋人の不倫調査・金融や不動産関係の調査・企業調査・結婚相手となる人間の身の上調査・会社の商店の横領や着服・いたずらや嫌がらせ相手の特定・警察では不十分な失踪人、行方不明者の捜索など多岐にわたる調査を行います。

調査期間や調査方法などは依頼内容によりますが、金額(予算)によって左右されることがほとんどで、一般的には調査結果を相談者に伝え仕事を終えます。

仲裁・介入業務

探偵は住民トラブルや嫌がらせなどの仲裁や介入に携わることも少なくありません。

ただし、日本の探偵はあくまで調査業に属する民間業者の一つであって、警察や公安関係者のような行動はとれず、扱う内容も民事関係がほとんどで、仕事の流れも依頼内容によってさまざまです。

通常の警察と同等の逮捕権限などは与えられていませんし、暴力や武器の使用も許可されていないため、法律を犯すような強硬手段や実力行使は認められていないため、あくまで第三者という立場から解決を目指します。

助言・護衛・手助け業務

債務債権関係など金銭面でのアドバイスや信用調査の結果に基づいた助言をすることもあります。

トラブルが起こった際には、ただ解決に導くだけでなく今後そうしたことが起きないようにする手助けや法律的なアドバイスなどを行い、相談者が問題を速やかに解決できるように、コンサルティング業務をすることもあります。

また危険に巻き込まれる可能性がある場合の付き添い、特定の場所の警備なども行うことがありますが、こちらもその場だけの業務とせず相談者の行動に関して適切と思われる事柄を助言するのも探偵の役割です。

探偵と警察の違い

探偵は、企業や人などから依頼を受けて、さまざまな問題や状況について詳しく調査したり、相談者の周辺で起こるトラブルを解決したりする仕事です。

警察とも近しい仕事のように思えますが、警察が「刑事事件」を取り扱うのに対し、探偵は主に警察が扱えない「民事事件」を取り扱うことが、両者の大きな違いです。

私たちが日々社会生活を送るうえでは、大小さまざまなトラブルが起こりますが、それらすべてを警察に訴えることは不可能といえます。

そんなとき、警察に代わって相談者の話を聞き、トラブルの原因を調査したり、解決に導いたりしていくことが探偵の役割です。

探偵は事件を解決するのではなく、あくまでも個人的な悩みごとやトラブルを解決するのが主な役割といえるでしょう。

警察官の仕事