探偵の需要・現状と将来性
探偵になりたいと考えた時に気になるのは、仕事内容や収入のほか、需要があるのかという点でしょう。
本記事では、探偵の現状から将来性、今後の活躍の場などを紹介します。
探偵の現状
正規の探偵業は、公的機関へ届出を行わなければなりません。
公安資料に基づく平成28年度末までの日本の探偵件数は5,691件、そして廃業する探偵業者は年に600件程度です。
5,000件というとかなり多いと思われるかもしれませんが、これは実際の活動件数を反映したものではありません。
つまり登録した件数であって、なかには書類上存在しているだけ、実際は他に本業があり副業であるなど、現実の活動がほとんどない零細探偵業者も多いようです。
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探偵の需要
国際的な法律トラブル・事件などが増加し、こうした問題を解決する探偵の需要が高まっています。
またインターネット上の情報漏洩や炎上事件がクローズアップされるなど、防犯・調査の両方の視点から仕事を請け負う探偵事務所も出てきました。
こうした新しい技術にまつわるトラブルを解決する能力を持った探偵が活躍する時代が到来するでしょう。
探偵の将来性
探偵業は、以前は取り立てて規制がなく、それが違法な調査や金銭的なトラブルの原因にもなってきました。
そこで平成18年に探偵業法が成立、ある程度の開業資格や遵守義務が作られました。
しかし、現在においても、トラブルや犯罪を防ぐために探偵業をさまざまな規制下におくべき、何らかの国家資格を必須にすべき、という意見もあります。
これからさらに法整備が進めば、零細事務所が淘汰されたり、違法に近い手段を取る探偵業者が規制されたりする可能性があります。
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探偵の今後の活躍の場
プロならではのノウハウを生かす
探偵という仕事が今後もなくなることはないでしょう。
ただし、近年ではインターネットやSNSなどの情報やコミュニティによって、素人がいともたやすくトラブルや問題を解決してしまうこともすくなくありません。
プロならではのノウハウを生かし、素人ではできない精度の高い調査や危険な依頼にも立ち向かうことが必要とされるでしょう。
いじめ問題の解決
近年では、子どものいじめに対する調査を行う探偵会社も増えてきています。
親や周囲の大人ではなかなか調査が難しい学校でのいじめの実態を調査し、解決に導きます。
第三者が介入することにより、より客観的にいじめ問題を見ることができるということで、需要が高まっています。
新たなスタイルの探偵業
インターネットやモバイル通信機器の発展により、今後の探偵これまでのように「足で稼ぐ」仕事ではなくなってくることが予想されます。
また、現在では実際に顔を合わせなくてもテレビ電話やチャット機能を使ってミーティングや打ち合わせをしたり、調査をしたりすることができるようになりました。
今後は<遠方に居ながらにして探偵業ができたり、リアルタイムでの結果報告ができたりするなど、探偵の仕事の仕方も進化していくことでしょう。
探偵の需要のまとめ
国際的な法律トラブル・事件、インターネットの発達による情報漏洩・円城寺健が増加し、こうした問題を解決する探偵の需要が高まっています。
今後なくなることのない仕事ではありますが、時代のニーズに合わせてその活躍の場や働き方は変えていく必要があるでしょう。