書店員の仕事はきつい? 大変なことやつらいことを紹介
書店員のつらいこと・大変なこと
実は体力勝負の肉体労働
文化系のイメージが先行しがちな書店員ですが、その業務は意外と体力勝負です。
書店員の1日は入荷してきた商品の開梱と陳列で始まりますが、限られた時間の中での開店業務は丁寧さはもちろんのこと、スピードも必須であるため、慣れるまでは苦労するでしょう。
また紙で指を切ってしまうこともあるので、生傷が絶えず、バンドエイドが必需品になります。
日中は店内を巡回し、お客さまの対応をしながら書棚の整理を行ったり、返品作業に追われたりと1日のうちで座っている時間はほとんどありません。
そのため腰痛や膝痛に悩まされる人も多いようです。
ピーク時に長蛇の列ができる
書店が1番混雑するピークの時間帯は、1日のうちでもっとも大変になります。
会社や学校帰りの人が多数来店する夕刻から閉店にかけての間は、レジに会計を待つ多くの人が並んでしまうこともあり、レジカウンターからほとんど出ることができません。
日中に比べて店内の巡回や、POP作成、紙カバー作りなど、接客以外の業務に充てる時間が取りづらくなります。
ピーク時の紙カバーかけはスピードと丁寧さが要求されるため、新人書店員がまず慣れるべき業務といえるでしょう。
連休がほとんど取れない
書店員は、月曜日から日曜日までシフト制勤務で不定休のため、連休はなかなか取れません。
また日曜日と祝日は1日を通して多くの来客数が見込めるため、ほとんど出勤することになるでしょう。
年間10日程度の有給休暇がありますが、消化しづらいと感じている書店員が多いようです。
連休を取りたい場合は、前もってほかのスタッフと調整する必要があることも大変な点といえるでしょう。
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書店員の悩み
何でも知っていると思われている
書店を訪れるお客さまにとって、書店員は「本のことならなんでも知っている存在」のため、接客の中での苦労がたえません。
自分の得意分野ではない雑誌・書籍について聞かれることもあれば、「昨日テレビで紹介されたあの本」などという漠然をしてる人もいます。
返答に困る質問をされると、勤務歴の浅い書店員の中には動揺してしまう人もおり、最悪の場合お客さまからのクレームにつながることもあるのです。
たとえ答えられない質問をされても、担当のスタッフを呼んできたり、誠意を持って一緒に探すなどの対応をすることで、お客さまの信頼を得ることができるでしょう。
腰痛
また本は重いので、腰痛に悩む書店員が多く、職業病ともいわれています。
品出し、検品、返品作業など1日の業務の中で大量の本を運ばなければいけないので、腰に負担がかかる人が多いのです。
体に負担をかけないように姿勢を正したり、1つのダンボールに入れる本の数を25キロ以内に制限するなど、工夫をして乗り切っています。
書店員を辞める理由で多いものは?
書店員を辞める理由で多いものは、腰痛や膝の痛みが悪化したり、体力的に続かないと感じてしまうことです。
思った以上の重労働で体に負担がかかり、日々の仕事もつらく感じて挫折してしまいます。
ほかにもお客さまへの接客の中でストレスを感じ、続けられないと判断してしまう人も多いです。
たとえば、対応に困る無茶な要求をする人、痴漢や盗撮をする人、書店員にセクハラをする人、クレームを言いに来る人など、日々さまざまなお客さまが来店します。
本が好きで書店員になったのに、個性的なお客さまの対応をしていく中で精神的にダメージが蓄積し、耐えきれなくなってしまうのです。
また店舗によっては忙しすぎて、人手が足りずに拘束時間や残業時間が長すぎて辞める人もいます。
給料が低く、不満に感じてモチベーションが続かなくなってしまう人もいるようなので、職場環境や待遇については事前に調べておくと安心でしょう。