青年海外協力隊の1日のスケジュール・勤務時間や休日についても解説
青年海外協力隊の業務スケジュール
派遣先によって毎日の過ごし方は異なる
青年海外協力隊員は、基本的に派遣先の職場のスケジュールに基づいて勤務します。
業務の都合によっては早出や残業もありますが、そこまで激務になることはめったにありません。
ただ、派遣先によっては、季節によって仕事量に波がある場合があります。
たとえば雨季と乾季がある地域で野菜栽培の活動に携わる場合、雨季に集中して仕事を進め、乾季はゆっくりと過ごすなどのケースもあります。
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コミュニティ開発として働く青年海外協力隊の1日
ここでは、南米地域にてコミュニティ開発の職種で働く、ある隊員の1日の過ごし方を紹介します。
青年海外協力隊の勤務時間・休日
青年海外協力隊の勤務時間
青年海外協力隊の勤務時間は、明確に決められているわけではありません。
というのも、青年海外協力隊の職種や派遣先、要請は多岐にわたっており、どの地域で、どのような活動に携わるのかによって勤務時間はまったく変わってくるからです。
そのため、ある人は「月曜から金曜の9時から17時まで」のようになることもあれば、別の人は「月・火・木・土・日の8時半から15時まで」のようになることもあります。
また、週に6日働く代わりに、1日あたりの勤務時間が5時間程度となっているようなこともあります。
派遣先の事情に合わせて、柔軟に動くことが重要です。
また、いずれの場合でもJICAの行動規定に沿った活動が求められます。
青年海外協力隊の休日
青年海外協力隊に参加する人は、休日・休暇の取得に関しては、配属先の決まりに従うことになります。
日本の一般的な多くの企業のように、平日の5日間働いて土日は完全に休みという場合もあれば、定休日がなく、活動の状況に合わせて休みが設けられる場合もあります。
なお、長期で2年間派遣される場合には、1年に20日間を限度として派遣国の外に出ることが可能です。
ただし、旅行先は安全などを考慮して認められた国に限られ、配属先の了解やJICA事務所長の承認をとらなくてはなりません。
派遣エリアによっては、派遣国よりも治安の悪い周辺国には入国できないといったルールがあります。
青年海外協力隊の残業時間
青年海外協力隊の活動内容は多岐にわたっており、残業の状況は派遣先によって異なります。
ただ、全体的にはそこまで多くの残業が発生するケースは見られず、基本的には現地で定められている勤務時間内で活動します。
日本の平均的な企業に勤める場合に比べて、残業時間はだいぶ少ないと感じる人が多いようです。
青年海外協力隊は忙しい? 激務?
青年海外協力隊は、そこまで激務になることはありません。
ただし、慣れない土地で生活することの苦労や、現地の人とのコミュニケーションの難しさを感じることはあるかもしれません。
実際、長時間労働できついというよりも、メンタル面でつらさを感じてしまう人もいるようです。
ただ、こういった問題は「慣れ」によって解消できる場合が多いでしょう。
最初の数週間、数ヵ月はきついと感じていても、長く生活するうちに慣れてきて、最後は日本に帰りたくないと話す人もいるほどです。
青年海外協力隊の休日の過ごし方
青年海外協力隊の派遣先は多岐にわたるため、過ごし方は人によってずいぶんと変わってくるのが実情です。
インフラの整備状況や娯楽の有無、生活習慣などは、派遣先によってまったく違います。
そのため、休みには市場で買い物を楽しむような人がいる一方、ハイキングやサッカーなど外での遊びを中心に楽しむ人もいます。
他の隊員と一緒に遊んだり、ホームステイをする場合はステイ先の家族と過ごしたりすることもできます。
最初は、慣れない土地での過ごし方にとまどう人は多いようですが、何ヵ月も過ごしていくうちに、少しずつ地元に溶け込んでいけるでしょう。