何より「やりがい」を求めるなら、ウェディングプランナー
投稿者プロフィール
投稿者の仕事満足度
- 総合満足度
- 4.00
- 仕事内容
- 4.50
- やりがい
- 5.00
- 働きやすさ
- 2.00
- 給料・年収
- 3.00
- 休日・待遇
- 2.00
- 成長・将来性
- 4.00
- メッセージ
-
私は出産を機にこの仕事から離れてしまいましたが、いつまでも続けたかった大好きなお仕事です。
「究極の接客業」と言っても過言ではない、ウェディングプランナーのお仕事。
ホスピタリティ精神、礼儀作法、責任感、チームをまとめる指揮力、イレギュラー事態への対応力、全てが身に付くお仕事です。
やりがいがある分、当然苦労も多いです。
土日祝日は朝から夜まで披露宴の対応か打ち合わせ……なんてことも、ざらではありません。
特に春・秋の結婚式シーズンは多忙を極めます。
それでも、お客様からの感謝の言葉をエネルギーにしていける方には、是非おすすめしたいお仕事です。
- 仕事内容
-
老舗の専門式場で勤務していました。
近年人気のハウスウェディングとは真逆の雰囲気で、「いかに一日に何組も回すか」に重きを置くタイプの式場でした。
仕事内容は、バンケット(披露宴会場)のリーダーでした。
おおまかな仕事の流れは下記の通りでした。
新郎新婦と3~4回ほど打ち合わせ
↓
他スタッフに向けて新郎新婦の意向を共有するための資料を作成
↓
必要物品の発注、業者の手配
↓
不備がないか入念なチェック、会場の設置
↓
結婚式当日
司会者、音響係、カメラマン等と打ち合わせ
新郎新婦の先導、料理の配膳スタッフへの指示出し
タイムスケジュール管理、イレギュラー事態への対応
お開き後の片付けの指揮(会場を作り直し、更にもう一件始まるときも) - なるには
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新卒向けの正社員の募集を知り、応募しました。
大学は教育学部で、ウェディングの知識は皆無の状態でした。
周りはブライダルの専門学校の就活生が多かったので、教育学部の自分がブライダル業界に行きたいと至ったまでの覚悟を面接で示すのに苦労しました。
資格は特に必要ありませんが、接客の経験はあったほうがよいかと思います。
- やりがい
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やりがいは何と言っても、新郎新婦とゲストの喜ぶ顔が見られることです。
自分のアイデアや機転によって、その結婚式がより感動的なものになったときには、「担当させてもらえてよかった」と天にも昇るような気持ちになります。
また、結婚式のあとも、子供が産まれたら顔を見せに来てくれたり、記念日に会いに来てくださるお客様が多いことも、この仕事の知られざる魅力です。
勤務していた式場では、年に一度、挙式を終えた新郎新婦向けの有料のパーティーがあったのですが、顧客の参加率が突出して1番だったと知ったときには、一年の疲れが吹き飛ぶくらいの達成感がありました。
- つらいこと
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一番つらいことは、どうしてもクレームが発生することです。
例えば、新郎新婦と打ち合わせして決定したことに対して、親御様から電話にて「親族のルールに反している(うちは引き出物を5品用意するのが慣例なのに、3品しか付けていなかった)」などと後々ご指摘をいただいたりすることがあります。
また、ミスにより、新郎新婦にご迷惑をお掛けしてしまうこともあります。
装花のオーダーが間違っていた(ツルを垂らして欲しいと言われていたのに、フローリストに伝え忘れていた)、アルバイトスタッフが来賓にドリンクをかける粗相をしてしまったなど。
そういったときに、どんなクレームでも(明らかに理不尽な場合は別ですが)誠意を持ってお詫びすることが求められます。
一生に一度の日の出来事だけに、取り返しがつかないことも多いので、クレーム処理の大変さは覚悟しておいた方がよいかと思います。
- 向いてる人
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向いているのは、なによりメンタルが強い人です。
「一生に一度の舞台」「大勢を指揮する」
こんなキーワードを聞いても、ひるまない人が向いているかと思います。
また、大雑把な人よりも、細かいところまで目を向けることができる人が、成功しやすい職種です。
打ち合わせにおいても、「たぶん、新郎新婦の希望するウェディングケーキは、こんなイメージだろうな」で済ませるのではなく、下手でも下手なりにイラスト画を描いたり、ネットの画像から近いイメージを共有したりと、新郎新婦の繊細な意図を汲み取ろうという配慮ができる人が向いています。
- 志望理由
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教員になる予定でしたが、在学中の飲食のアルバイトで接客の魅力を知り、接客業を志しました。
新卒で就職するならば、最高峰の接客の世界を知りたいと思い、一生に一度の舞台であり、動く金額も大きいという理由でウェディング業界を目指しました。
- 働きやすさ
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職場は若い社員が多く、明るい雰囲気でした。チームで行う仕事も多いため、部署内の結束は強かったです。
女性でも関係なく体力仕事があるため、あまりに力に自信が無い方にはおすすめしません。
会場のテーブルや椅子を運んだりする場面が多々あります。
衣装関係でも、ドレスが重たく力仕事だと聞きます。
契約を取る専門のプランナーであれば、接客と事務仕事だけで済む会社もあるかもしれません。
- 給料・年収
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専門・短大卒か、四大卒かで、月のベースの給料が2万円ほど差がありました。
私は四大卒で、残業代なしの計算でいくと、新卒当初は手取り21~22万円程でした。
年の昇給は、順調に上がっていく人で、3千~5千円程度でした。
最も給与が多かった時で、入社4・5年目で手取りは30万を超えましたが、こちらは残業代を80時間ほど含んだ数字です。
サービス業全般に言えることですが、基本的に給与面ではあまり期待できません。
私の勤務先は残業代が確実に支給されたため、これでもかなりホワイトだったかと思います。
- 休日・待遇
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プライベートでも、急を要する場面では連絡が入ることも時々ありました。
(週末に挙式のお客様から、担当者にしか判断できないレベルの相談があったときなど)春・秋はハイシーズンのため有給休暇を取ることは難しかったですが、夏・冬のオフシーズンは4~5日程度の連休をまとめて取り、旅行に行くこともできました。
- 就職・転職
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6年ほど勤務し、産休・育休で2年ほど離れました。
半年ほどは復帰して働きましたが、育児との両立が厳しく、結果退職しました。
転職先は、教育関係です。(土日休み、福祉施設)
ウェディングプランナーは、土日祝はまず出勤と思っていただいた方が良いです。
小さいお子さんが居てプランナーの仕事をしたい場合には、週末の預け先の当てが必要です。(保育園は日曜日と祝日は基本的に預けられないかと思います。)
もしくは、休日も受け入れてもらえる保育園をなんとか確保するしかないかと思います。
- 成長・将来性
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仕事を通して間違いなく成長していける環境です。
私自身、入社するまでは、物事を中途半端にしがちでしたが、この仕事を経験したお陰で、最後までやり通す責任感が身に付きました。
ただ、ブライダル業界の将来性に関しては、コロナによるダメージも深刻であり、企業選びには慎重になる必要があると思います。
古い体質の式場は、令和の花嫁のニーズ(貸し切り、写真映え、持ち込みへの許容等)に合わず、どんどん淘汰されているのが現実です。