庭師の年収・給料はどれくらい? 初任給やボーナス、統計データも解説

庭師の平均年収・給料の統計データ

庭師の平均年収・月収・ボーナス

賃金構造基本統計調査

庭師の平均年収_2023
厚生労働省の令和5年度賃金構造基本統計調査によると、庭師の平均年収は、47.2歳で374万円ほどとなっています。

  • 平均年齢:47.2歳
  • 勤続年数:12.1年
  • 労働時間/月:171時間/月
  • 超過労働:9時間/月
  • 月額給与:269,000円
  • 年間賞与:515,900円
  • 平均年収:3,743,900円

出典:厚生労働省「令和5年度 賃金構造基本統計調査」
庭師の年収の推移_r5

※平均年収は、きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額にて計算。
※本統計はサンプル数が少ないため、必ずしも実態を反映しているとは限りません。

求人サービス各社の統計データ

職業・出典 平均年収 年収詳細
庭師
(転職ステーション)
285万円 -
庭師
(給料バンク)
298万円~389万円 20代の給料:17万円
30代の給料:22万円
40代の給料:35万円
初任給:10~万円
造園工
(転職ステーション)
260万円 -
造園業
(給料バンク)
286万円~373万円 20代の給料:17万円
30代の給料:22万円
40代の給料:25万円
初任給:15~万円
造園工
(Indeed)
3,648,658円 時給1,122円
日給14,025円
月給258,331円

各社のデータより、庭師の年収は250〜400万円の間となる実態が見えてきます。

庭師の手取りの平均月収・年収・ボーナスは

各社の統計データをもとに算出すると、庭師の平均年収は350万円前後となると思われます。

月額総支給額は25万円ほど支給されていると考えられます。

東京都で勤務する庭師で、独身の人の場合、交通費などを除外して考えると月の手取り額は19~20万円ほどになると見込まれます。

勤務エリアや勤務先の会社によって変わってきますが、造園会社は中小企業が多く、現在、日本人全体の平均年収が約420万円と言われていることから考えると、一般のサラリーマンよりはやや低めの給与水準にある傾向にあります。

庭師の初任給はどれくらい?

技術職として造園会社に就職した場合、初任給は16万円〜20万円程度とされています。

ボーナスは会社によりますが、15万円以下である場合が多いといわれています。

技術によって待遇が変わる仕事なので、経験を重ねれば年収は徐々に上がっていきます。

庭師の勤務先の規模別の年収(令和5年度)

庭師の年収は、勤務先の規模が大きくなるとやや高くなる傾向があります。

10〜99人規模の事業所に勤める庭師の平均年収は367万円、100〜999人規模は383万円、1,000人以上の規模では388万円、10人以上規模の事業所平均は374万円となっています。

庭師の年収(規模別)_r5

上記グラフの基タイトルは「農林漁業従事者」で農家漁師など他職業を含むデータです。

賃金構造基本統計調査より作成。本統計は調査の母数が少ないため、必ずしも実態を反映していない可能性があります。

庭師の勤務先の年齢別の年収(令和5年度)

庭師の年収を年齢別に見ると、年齢の上昇にしたがって、年収も上がっています。最も年収が高い世代は、45~49歳の459万円です。

全年代の平均年収は374万円となっています。

庭師の年収(年齢別)_r5

上記グラフの基タイトルは「農林漁業従事者」で農家、漁師など他職業を含むデータです。

庭師の福利厚生の特徴は?

各種社会保険など一般的な福利厚生が受けられます。

仕事柄どうしてもケガや事故が起きてしまいがちなため、労災など保険や保障に関しては手厚いところが多いようです。

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庭師の給料・年収の特徴

日給月給制が多い

庭師の給料は日給月給の制度となっている会社が多いです。

日給月給制とは、毎日の「日給」が積み重なって「月給」となるものです。

遅刻・早退・欠席をすると、その分月給から控除されてしまいます。

また雨などで作業ができない日はその分の日給が支払われないこともあります。

生活費を保証してくれる会社も

庭師には住み込みという働き方をする人も多くいます。

住み込みの場合、給料はお小遣い程度ですが住居費用や生活費がまったくかからないため金銭面でそれほど苦労はしないでしょう。

技術を磨くことに専念したい人には、非常に向いている働き方で、生活費をもらいながら勉強していると捉え、一早く技術を修得することに専念する人が多いです

フリーランスで働く庭師

フリーランスの場合、仕事をとることができるかどうかで、収入は大きく変わります。

一定の収入を確保するためには、個人邸の年間管理を数十件は受け持つ必要があります。

例として1件あたり、年に4回ほど作業に入り、1回あたりの価格を2万円と捉えると、50件で400万円になります。

フリーランスとして働く場合は仕事量の増減がそのまま収入に直結するため、仕事をどのように確保していくかが大切で、収入をふやすためには顧客の開拓や営業も重要なポイントとなります。

庭師が収入を上げるためには?

庭師が収入を上げるためには、「キャリアアップ」「転職」の2通りの方法があります。

キャリアアップは、継続して勤務し経験を積み重ねていくことで、少しずつ着実に年収アップにつながります。

転職による収入アップとしては、勤務先と比べてさらに待遇の良い造園会社へ転職する、またはフリーランスとして独立するという方法が考えられます。

造園業は高齢化がすすみ、現場は人手不足の傾向があり、入れ替わりも激しい業界のため、新卒採用だけでなく中途採用も積極的に行われており、より待遇や高給の造園会社へ転職する人は後を立ちません。

また、より自由度の高い仕事をしたい、より高収入を目指したいとフリーランスとして独立することを目標にすることも多くいます。

会社員時代にしっかりと技能を身に付け、独立した後も顧客を開拓できれば、より収入アップを目指すことができるでしょう。