【2023年版】庭師にはどんな資格がある?
庭師におすすめの資格は?
造園関連の仕事に従事している人であれば、誰でも庭師と名乗ることができます。
そのため資格がないと業務ができないということはありません。
ただし転職する際やフリーランスとして独立する場合に、能力を証明するための資格を持っていると、有利にはたらくこともあり、庭師を志す人は、さまざまな資格の取得に努めています。
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庭師の資格の種類は?
庭師に直接関わる資格としては「造園技能士」及び「造園施工管理技士」がありますが、どちらも実務経験がないと受験することはできません。
また庭師の仕事は、単に草木を手入れするだけのものではなく、庭のエクステリアや土木関連の仕事も含め、多岐に渡ります。
そのため求められる知識や技術は幅広く、一流の庭師を目指す人はいろいろな資格を取得しスキルアップをしています。
造園技能士
造園技能士は、国家資格である技能検定制度の1つで、造園技能士資格を持っていない人が造園技能士と称することは禁じられています。
造園から緑地化まで幅広いジャンルの知識や技能が問われ、1級から3級に分かれており、それぞれ上級、中級、初級と位置づけられています。
受験をするには、1級は7年以上、2級は2年以上、3級は1年以上の実務経験が必要です。
出題形式は学科試験と実技試験があり、合格基準各級65点以上(100 点満点)とされ、平均合格率はおおよそ1級25%、2級40%程度といわれています。
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造園施工管理技士
造園施工管理技士は、例年11月に年1回試験が行われる国土交通省管轄の国家資格です。(ただし2級の学科に限り、平成30年度から年2回実施)
1級と2級に分かれており、1級を取得すると営業所ごとに置かなければならない専任技術者や主任技術者、監理技術者となることができます。
2級では、建設業法による一般建設業の営業所における専任技術者や主任技術者となることができます。
数ある施工管理技士資格の中で最難関といわれている資格で、平成29 (2017) 年度の1級造園施工管理技士の17.4%(学科合格率46.6%・実地合格率37.5%)と合格率は非常に低くなっています。
エクステリアプランナー
公益社団法人日本エクステリア建設業協会(JPEX)が定めた資格です。
住居の外観の設計や状態維持をするための専門知識を証明し、設計図作成の技術や、施工管理の能力もアピールできます。
1級と2級に分かれており、2級は誰でも受験でき、1級は建築工事コンクリートブロック工事士、建築士などの建築・土木関係の資格を持っている人が受験できます。
土木施工管理技士
土木施工管理技士は、国土交通省が管轄する国家資格です。
公共工事で必置となる主任技術者や監理技術者になるための資格で、近年インフラ老朽化によるメンテナンス工事などで急速に需要が高まっています。
1級は年1回、2級は年2回実施されます。
平成30(2018) 年度の1級土木施工管理技士の最終合格率は19.1%(学科合格率55.6%・実地合格率34.5%)で、例年20%前後を推移しており、造園施工管理技士と並ぶ難関資格といわれています。