庭師に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介

庭師に向いている性格・適性

庭師は常に自然と向き合う仕事です。

いくらきれいな木を植えても、その場所の自然に適応していなければ良さは生かされませんし、すぐに枯れてしまいます。

自然とひとことで言っても、季節や天候、風向き、日当たり、土の状態、草木の特徴、虫や動物についてなど、表す範囲は実に幅広く、すべてを知り尽くしていないといけません。

これらについての知識を貪欲に吸収するためには、まず自然に関心がなければ難しいでしょう。

庭師になるには

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庭師に必要なスキル・能力

体力がある

庭師はいろいろな知識や技術が求められる仕事ではありますが、一番大切なものは体力です。

庭師の仕事は屋外が中心で、夏は炎天下、冬は寒い中で作業を行います。

雨の日も風の日も、天候に負けず作業しなくてはなりません。

また、重い物を持つ力も必要です。

思い岩や枝を運ぶ作業は日常茶飯事で、それに耐えられる肉体を持つ人が、庭師として働けるのです。

もちろん最初から筋力や体力を備えていなくても、入職後につけることは可能なので、体力をつけるために努力できる人が向いているといえるでしょう。

向上心がある

庭師に求められるスキルは多く、専門的な知識や能力だけでなく、美しい庭を造るためには美的センスも求められます。

このセンスは、生まれ持っている才能だけではありません。

いろいろな庭を見たり造園の本を読んだりと地道な努力をして、だんだんと磨かれていくのです。

また自分の時間を使って資格を取得したり、実技の練習をしたりすることも一人前の庭師になるためには必要なことです。

常に向上心を持ち、学習や経験を積み重ねていける人が、庭師に向いているといえるでしょう。

庭園全体に関する複合的な知識

庭師は庭木の剪定に限らず、庭園の設計・施工・管理を専門とする造園のスペシャリストです。

害虫の駆除や外構の施工なども含めて請け負っている庭師も多く、その分、広範囲にわたる知識や技術が求められます。

また時代が移り変わるにつれ、建築の様式と共に庭園の在り方も変化してきました。

住宅事情やライフスタイルの変化から庭を持たないという選択をする人も増えてきており、庭師としての新たな役割を模索する必要性も出てきています。

既存の知識や技術に頼ることなく、常に学び続ける姿勢も庭師にとって大切なことです。

造園に必要な法律の知識

近年、大きな施設においては敷地面積に対して緑地化しなければならない面積の割合が決められており、それに基づいて庭師は作業を行います。

個人邸宅の場合も、建築の知識がなければ隣家と思わぬトラブルになる場合もあります。

庭師にとって建築や造園に関する法律知識が必須であるという点はあまり知られていないかもしれませんが、こうした知識がなければ安全・安心な庭造りはできません。

庭師に向いていないのはどんな人?

庭師は自身の人柄や技術力、高いコミュニケーション能力を含む、強いリーダーシップがなければ、作業を円滑に進めることは不可能です。

庭師が手掛ける仕事は、庭師自らが現場監督を担当し、さまざまな技能の職人を使って作業にあたることもあります。

あまり面識のない職人に対して指示を出したり、全体を見渡して円滑に物事を進めたりすることは決して容易ではありません。

庭師を目指す人は、日常生活においても積極性を持って過ごし、ときにはリーダーシップをとって活躍する経験をしておくと、実際に仕事をする場面でも役立つでしょう。