皇宮護衛官の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

皇宮護衛官を目指すきっかけで多いものは?

皇宮護衛官と似ているといわれる職業に「警察官」がありますが、皇宮護衛官になった人が、もともと警察官を志望していたという話はよく聞かれます。

しかし、天皇皇后両陛下や皇族各殿下をお護りし、皇居や御所などの警備を仕事として専門に行うのは皇宮護衛官だけなので、その点に魅力を感じて皇宮護衛官になることを決める人は多いようです。

一方、学生時代から皇宮護衛官が活躍する姿をテレビなどで見て、このような任務そのものに憧れを持ち、「どうしても皇宮護衛官になりたい!」という強い思いを持って皇宮護衛官を目指す人もいます。

また、いずれは皇族を一番近くでお護りすることができる「側衛官」を目指して護衛官になったというケースもあるようです。

側衛官になるには人一倍の訓練が必要ですが、確かな情熱があれば、皇宮護衛官になったのちのキャリアアップのモチベーションとなるでしょう。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

皇宮護衛官の志望動機の考え方

皇宮護衛官に対して、「カッコいい」や「華やかそう」といったイメージを持っている人もいるかもしれません。しかし、彼らの日常の仕事の多くはとても地味な仕事であることを忘れてはいけません。

たとえば、護衛署での警備はほとんどが立番です。24時間、どんな天候の日でも交代で勤務しなければなりません。また、国民の皇室に対するイメージを崩すわけにはいかないので、常に立ち振る舞いにも気を配る必要があります。

そのような、仕事の厳しさや地味な面も理解したうえで、それでも皇宮護衛官になるという意欲や情熱をアピールできれば、志望動機としてはとてもインパクトが強いものになるでしょう。

皇宮護衛官の志望動機の例文

高卒で皇宮護衛官を目指す場合の例

「私は早く社会に出て働きたい気持ちが強く、「世の中や多くの人を守れる仕事」という観点で職業を探してきました。

それから警察や消防などの公安職に絞り込みましたが、いろいろな仕事を調べるうちに、皇宮警察では「皇室を護る」という重要な役割を担っていることを知り、たいへん興味を持ちました。

ニュースなどで見かける皇宮護衛官の方たちは皆、立ち居振る舞いがかっこよく、何よりも誇りを持って働いているように感じられました。

私も皇宮護衛官となり、皇室守護という使命を背負いながら日本の役に立てる存在になりたいと思い、皇宮護衛官を志望しました。」

武道の経験を生かして皇宮護衛官を目指す場合の例

「私は子どもの頃から剣道を続けており、剣道で少しでも上を目指すことを目標に過ごしてきました。

学生時代には3段を取得することができ、卒業後は剣道で培ってきたことを生かした仕事ができないだろうかと考えていたところ、皇宮護衛官という職業を知りました。

私は剣道によって集中力が身につき、また、どれだけ厳しい状況でも地道に努力を続ければ必ず成長できるということを学びました。

皇宮護衛官となってからも体と心を鍛え続け、いかなるときでも前線に立って日本の皇室を護れる強い人間になりたいと考えています。」

警察官から皇宮護衛官に志望変更した場合の例

「私は父が警察官であったことから、幼い頃から自分も警察官になりたいと考えていました。

しかし、その後、天皇陛下御即位などの祭典に参加した際、皇宮護衛官の姿を見かけてひたむきに働いている姿にとても感銘を受けました。

そして皇宮護衛官には「皇室をお護りする」という重大な役割があり、一人ひとりが大きな責任感と誇りを持って働いていることを知りました。

私は自分が生まれ育った日本が大好きで、この国の歴史や文化を未来につなげていきたいという思いもあり、皇宮護衛官を志望することを決めました。

皇宮護衛官になったらあらゆることを吸収し、将来は儀仗勤務や騎馬隊なども目指したいと考えています。」

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

皇宮護衛官の面接で聞かれること・注意点

皇宮護衛官採用試験は第1次試験と第2試験の二段階制で実施されますが、そのうち第1次試験では筆記試験や論文(作文)試験、第2次試験では身体検査や体力検査などに加え、人物試験も行われています。

人物試験とはいわゆる面接試験で、受験者の人柄や対人的能力などが個別面接によって判断されます。

また、人物試験の参考とするための性格検査もあわせて実施されています。

皇宮護衛官の面接では、志望動機はもちろんですが、「なぜ警察官ではなく皇宮護衛官なのか?」といった聞かれ方をすることがあるようです。

この質問は、警察官と皇宮護衛官の仕事や役割の違いをしっかりと認識できているかどうか判断する目的もありますので、事前に調べて整理しておきましょう。

その他の質問例としては、「学生時代に頑張ったこと」「特技」「皇宮護衛官に対する印象」「皇宮護衛官になったらどんな仕事がしたいか?」「訓練は厳しいが大丈夫か?」「両親は護衛官を目指すことに対して何と言っているか?」などがよく聞かれているようです。

皇宮護衛官の自己PRのポイント

皇宮護衛官採用試験は、基礎的な学力や教養を判断するための筆記試験も大事ですが、人柄もおおいに重視されます。

合格ラインなど合否に関わる詳しい情報は発表されていないものの、人柄について最終的には「皇宮護衛官としてふさわしい人物かどうか?」という点で判断されるようです。

皇宮護衛官に必要とされる「正義感」「責任感の強さ」「誠実さ」「礼儀正しさ」などはとくに重要な判断ポイントになるといえるでしょう。

自分がこれまでに頑張ってきたこと、得意なことや強み、今後どのような社会人を目指していきたいのかなどを自分の言葉で語れるとよいですが、それだけでなく、言葉遣いや身だしなみ、清潔感も意識して本番に臨むように心がけましょう。

だらしない立ち姿や、声の小ささなどは、大きく減点されるポイントになってしまうことがあります。

面接は誰しも少なからず緊張するものですが、体力検査や筆記試験だけでは判断できない受験者の人柄を確認する貴重な時間です。

できるだけ自分らしさを出し、「皇宮護衛官になりたい!」という熱意を面接官にしっかりとアピールすることが大切です。

皇宮護衛官の履歴書で気をつけるべきことは?

皇宮護衛官採用試験を受けるには、インターネットからの事前登録や申し込みがファーストステップとなっています。

そこでは、氏名や生年月日、住所、電話番号、学歴などの基本項目を入力する必要がありますので、間違いのないように確実に記載しなくてはなりません。

一般企業を受験する際によく必要となる履歴書のようなものは基本的になく、試験に合格後、採用された場合に提出すればよいようです。

ただし、第1次試験合格後、第2次試験の面接を受ける際には「面接カード」というものに記入し、提出しなくてはなりません。

そこでは志望動機、自己PR、これまでに力を入れて取り組んだことなどを記載することになりますので、事前に内容を準備しておくとよいでしょう。

皇宮護衛官をはじめ国家公務員の採用試験を受ける場合には、提出書類のフォーマットが明確に定められていますので、注意事項をよく読んで作成することが何よりも大事です。