皇宮警察学校で学ぶこと

皇宮警察学校のカリキュラム

皇宮護衛官として採用されると、まずは全員が皇宮巡査という階級で皇宮警察学校に入り、業務に必要な知識や技能、体力、そして皇宮護衛官としての心構えを身に付けていきます。在学期間は、大卒者が6ヵ月間、高卒者は10ヵ月間です。

皇宮警察学校のカリキュラムは、おもに「座学」と「術科」に分かれています。それ以外には、皇宮警察学校ならではのさまざまな情操教育も行われています。

<座学>
職務倫理や語学、法学(刑法など)、行政法、パソコン操作、警察実務などを学びます。

<術科>
柔道、剣道、弓道、合気道(女性のみ)などの武道のほか、敬礼や立ち方などの基本動作を学ぶ点検教練、逮捕術、けん銃の取り扱い方法も学びます。

また皇宮警察では自前の消防隊を有しているため、消火活動などの警防訓練も行われます。体育の授業では走り込みなども行い、日ごろから体力の向上に努めます。

<情操教育、その他>
日本を代表する皇居や御所などで勤務する皇宮護衛官。和の心を知り、教養を深めるために、日本文化に関する教育にも力が入れられています。たとえば短歌や茶道、華道など授業が行われるほか、乗馬も全員必須となっています。

皇宮警察学校の生活

皇宮警察学校は全寮制です。男性寮、女性寮に分かれており、在学中は全員で団体生活を行います。皇居の中にあるため、東京と言えども周囲は緑いっぱいの環境です。

自律、協調性、向上心が求められる皇宮警察学校での生活は楽しいことばかりではありませんが、そこには助け合いながら一緒に切磋琢磨し合える仲間がいます。

皇宮護衛官たちは、皇宮警察学校での日々はとても充実したものだったと言います。将来の理想や目標に向かって、日々成長していくことが実感できるでしょう。