女性の皇宮護衛官のキャリアパス・結婚後の生活

女性の皇宮護衛官の現状

皇宮護衛官の採用試験では、男女関係なく成績上位者から採用されています。

そのため、その年によって女性の採用者数は異なり、女性だから有利、不利といったことはまったくありません。

過去の皇宮護衛官採用試験合格者数と男女の内訳を見てみると、

大卒程度試験

2019年度 男性:26名 女性:10名
2018年度 男性:57名 女性:15名
2017年度 男性:34名 女性:8名

高卒程度試験

2019年度 男性:13名 女性:4名
2018年度 男性:14名 女性:9名
2017年度 男性:8名 女性:4名

となっており、女性の合格者も決して少なくないことがわかります。

受験者については、例年、男性よりも女性の受験者のほうが少ない傾向にはありますが、合格した女性の皇宮護衛官たちは現場に配属されてからも現場の第一線で活躍しています。

女性の皇宮護衛官の強み・弱み

警察官も近年女性の割合が増えている職業ですが、皇宮護衛官はそれよりも女性の割合が大きく、全体の1割近くが女性といわれています。

市民の近くで働く警察官に比べると、皇宮護衛官は「皇室の近くで働く」という点で、女性ならではの上品さや細やかな気遣いが生かせる場面が多くあります。

実際、皇宮護衛官は情操教育として華道、茶道、和歌などの教養も身につける必要があり、このような分野に興味を持つ女性にとっては勉強すらも楽しく思えるかもしれません。

ただし、ときには体を張って不審者の対応をしなければならない可能性もあるため、日常的に体を鍛えることは必須です。

皇宮警察学校での訓練は厳しいという声もありますが、採用試験に合格できる基礎体力さえあれば、「女性だからついていけない」というほど過酷なものではありません。

体力は訓練しているうちに少しずつ高まっていくものですし、武道などの技術も訓練で習得できます。

向上心と熱意があれば、女性でもバリバリと活躍することができます。

皇宮護衛官の結婚後の働き方・雇用形態

皇宮護衛官は国家公務員ですので、結婚や子育ての際に安心な休暇制度などは充実しています。

たとえば結婚休暇や出産休暇のほか、育児中にしばらく仕事を休むことができる育児休業制度もあります。

また、大きな皇室行事などがないときには、希望に応じて年次休暇を取ることができるので、家族で連休を楽しむこともできるでしょう。

さらに住宅手当や扶養手当、各種保険も整っています。

なかには皇宮護衛官同士で結婚した夫婦もいるようです。

皇宮護衛官は子育てしながら働ける?

国家公務員としての安定した身分や待遇を考えると、皇宮護衛官は、結婚や出産をしてからも安心して長く働き続けやすい仕事だといえます。

女性の皇宮護衛官も決して少なくはないので、職場では子育てを経験した先輩に、育児の悩みなどを相談することもできるでしょう。

ただし、多くの皇宮護衛官は4交代制のシフト制勤務をすることになり、そこには24時間勤務の「当番」も含まれるため、どうしても深夜勤務は避けられません。

ただし、警察官と比べて休日出勤や残業が発生することはさほど多くないといわれています。

そのためプライベートと仕事を両立しやすく、また各種制度を上手に利用して、結婚や出産後も仕事を続ける女性の皇宮護衛官は年々増えているようです。

皇宮護衛官は女性が一生働ける仕事?

皇宮護衛官は、仕事内容はもちろんキャリアアップに関しても、男女で差別されることはまったくありません。

日々の業務に邁進し、昇任試験を受けて合格していくことで、上の位にステップアップしていくことが可能です。

訓練は体力的にも精神的にも厳しいと感じることがあるかもしれませんが、仕事に対する熱意を持ち続けられるのであれば、きっと乗り越えられるはずです。

また、皇宮護衛官には海外での研修を受けるチャンスがあり、さらに皇宮警察学校を卒業してからは大学に通うことも可能です。

実際に多くの皇宮護衛官が勤務をしながら都内の大学に通い、教養を高めているとされるので、高卒で皇宮護衛官になった人もさまざまな学びのチャンスが得られます。

熱意さえあれば、幅広く知識や見聞を広めながら、定年まで皇宮護衛官として働き続けることが可能です。