皇宮護衛官に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介

皇宮護衛官に向いている性格・適性

正義感が強く、誠実である

天皇皇后両陛下や皇族各殿下をお護りするのが皇宮護衛官の使命です。

日本の伝統ある皇室を守るということは、決して簡単な気持ちで務まるものではありません。

そのため、何よりも正義感にあふれ、いつでも誠実な対応をとれることが皇宮護衛官の重要な適性として挙げられます。

日本文化への興味がある

皇宮護衛官は、さまざまな「日本文化」に親しみを持つことが求められます。

皇宮護衛官としての基礎教育が行われる皇宮警察学校でも、茶道や華道、短歌、書道などの授業があり、それらの知識と教養を深めていくことになります。

幼い頃や学生時代からこれらを続けてきた人でなければならないといったことではありませんが、少なくとも、自分から興味・関心を持ち、学ぼうとする姿勢が大切です。

忍耐力・集中力がある

皇宮護衛官の仕事は、決して派手なものではありません。

事件の捜査や交通取り締まりなどをおこなう警察官とは異なり、一般市民を直接相手にすることはさほどありません。

しかし、立番中はじっと立ち続けていなければなりませんし、担当の敷地内に不審人物が侵入しないようにしっかりと見張る必要があります。

護衛署は静けさに包まれることも多いですが、そのような空間でも集中して仕事を続けることができる忍耐力も必要です。

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皇宮護衛官に必要なスキル・能力

教養やマナー、礼儀正しさ

皇宮護衛官は、国賓や外国の大使など、重要なゲストと間近で接する機会が多くあります。

そんなとき、任務をきちんとこなすことはもちろんですが、日本人の代表として恥ずかしくない姿を見せなければなりません。

言葉遣いや立ち振る舞い、マナーなどは一朝一夕で身に付くものではないため、日ごろから教養や人間性を高めることが必要です。

警備や護衛を行うための一般的な能力を持っているというだけでなく、礼儀正しさを重視できる人は、皇宮護衛官に向いているといえます。

基礎体力と武道などの技術

皇宮護衛官にはスマートなふるまいが求められますが、それだけではなく、日常的な柔道や剣道、逮捕術などの訓練を通じて、いつでも自信を持って体を張れる状態にしておかなくてはなりません。

厳しい訓練を乗り切るためには体力が欠かせませんし、技術向上のための努力が必要です。

もちろん、最初はスキルが足りていなくても問題ありませんが、皇宮護衛官としての成長を目指し、自主的に体を鍛えていくことが求められてきます。

皇宮護衛官に向いていないのはどんな人?

皇宮護衛官は、警察官とやや似ている役割を持つ面もありますが、警察官のように一般市民の安全ではなく、「皇室を護ること」を使命としている点では大きく異なります。

大きなイベントの際にテレビなどで見かける皇宮護衛官の姿は華やかに見えるかもしれませんが、普段の皇居や御所、御用邸などでの警備は静けさに包まれることが多く、決して目立つ存在ではありません。

それでも、緊急時にすぐ適切な対応ができるよう、皇宮護衛官はコツコツと地道に与えられた業務をこなしていく必要があります。

皇宮護衛官には、警察官よりも丁寧な言葉遣いや気品、スマートな立ち居振る舞いなどが強く求められますので、その点に抵抗がある場合は職業選びを考え直したほうがよいかもしれません。

また、世の中の安全を守る仕事をするにあたって、一般市民とたくさん触れ合う機会がほしいのであれば、警察官のほうが向いているといえそうです。