キックボクサーの身体能力・キックのテクニック

キックボクサーの身体能力

キックボクシング界のトップ選手である、那須川天心選手はかつて、「フィジカルトレーナーには「身体能力は並」と言われます」と語っていました。

その上で那須川選手は「試合中は無いけど、試合前の恐怖心があります。 勝つために何をしようと常に考えて練習していて、そこで補っているというか、そこは人より優れている部分かなと思う」と、怖さを補うために練習を工夫し集中するとのことでした。

もちろん、一定以上の身体能力がなくては格闘技の世界で生き残っていくことは不可能です。

しかし、それ以上に試合に向けた工夫や、適切な練習の仕方を考え、実践していける力は、世界のトップに行くために必要なことがわかります。

いま自分に必要な練習が何か、向上しなくてはいけないのはどのような技術か、常に自分と向き合い続ける必要があります。

キックボクサーのキックのテクニック

的には足の甲ではなく、スネを当てる

キックボクシングの初心者には、足の甲でサンドバックをベシーンと大きな音を響かせて蹴っている人がいます。

格闘技の種目によっては、足の甲で蹴る方法もあるものの、キックボクシングでミドルキックは、的にスネを当てます。

実戦でいえば、相手の肋骨に真横からスネを叩き込むというイメージです。

しかも、キックボクシングはムエタイがルーツですので、キックのときも、できるだけ全身から無駄な力を抜きます。

こうすることでキックに体重が乗り、重くて衝撃度の強いキックになるのです。

強い選手は、脚全体からムダな力が抜けています。

そのため、スネが相手の脇腹に当たると同時に、脚がしなって脇腹から背中にムチのように巻き付きます。

脚がムチのようにしなるミドルキックは、足の甲を叩きつけるキックと比べて威力が相当高くなります。

ハイキックでは足が相手の後頭部を直撃する

キックボクシングのハイキックは、片方の足を振り上げ、スネを相手の顔に入れます。

上級者のハイキックは、脚のムダな力が抜けており、スネが耳のあたりに当たった瞬間、足首が相手の顔に巻き付き、後頭部に大きな衝撃を与えます。

ハイキックが、まるでムチのようにしなって入るのが特徴です。

ハイキックで、大切なのは股関節の柔らかさです。

股関節が柔らかくなければ、そもそも脚が高く上がりませんし、脚全体がムチのようにしなりません。

基本に忠実にハイキックの練習をすれば身体能力が上がる

逆にいえば、基本に忠実にハイキックの練習を繰り返していると、しだいに股関節が柔らかくなります。

股関節が柔らかくなると、全身の筋肉も柔らかくなり、身体が以前より軽く感じられます。

身体が軽くなると、自分の身体の動きがよくわかるようになります。

そして、自分の身体の動きがよくわかるようになると、今度は自分の思い通りに動きやすくなります。

基本に忠実なミドルキックやハイキックの稽古を繰り返すと、たいていの人は、自分の身体能力がアップしたと感じられます。