キックボクサーの仕事内容・なり方・年収・資格などを解説

「キックボクサー」とは

キックボクサーの仕事内容・なり方・年収・資格などを解説

タイの国技「ムエタイ」を基にしたキックボクシングの試合に出て、勝利を目指す。

キックボクシングとは、タイの国技「ムエタイ」を基にして日本で作られた競技で、ボクシングのような二つの拳だけで戦う格闘技とは違い、肘・膝・首相撲・ローキックありなどといったルールになっています。

プロのキックボクサーになるには、ジムに入り、毎日練習していくことが必要です。

そのうえで、アマとして試合を重ね、プロテストに合格すれば、プロのキックボクサーとなることができます。

しかし、プロのキックボクサーとなっても、キックボクシングのみで生活していけることはほとんどありません。

多額のファイトマネーがもらえるという状況でもないため、ほぼすべてのプロのキックボクサーは、他の仕事やアルバイトと兼業しています。

「キックボクサー」の仕事紹介

キックボクサーの仕事内容

キックボクシングの試合を行う

キックボクサーの仕事は、リングで「キックボクシング」の試合を行うことです。

日本で行われている「キックボクシング」は、タイの国技である「ムエタイ」のルールを参考にして考案された日本生まれの格闘スポーツです。

1対1の戦いで、相手をダウンさせることを目的とした格闘技です。

キックボクシングの団体は、国内外に多数存在しており、団体によってルールが微妙に異なるため、「キックボクシング」として統一されたルールはありません。

年間の試合数は、団体や実力によって変わりますが3試合から10試合です。

キックボクサーにとっては、日々のトレーニングも仕事のうちです。

まずはキックボクシングの攻撃と防御の基本テクニックを身につけ、その後は、それぞれの技術や駆け引きを磨いていきます。

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キックボクサーになるには

各ジムでライセンスを取得する

プロのキックボクサーになるには、ライセンスを取得する必要があります。

まずは、キックボクシングジムに入門して練習を重ね、アマチュア大会出場を目指します。

そこで、ジムの代表者やスタッフに実績や実力が認められれば、プロテストを受けることになります。

所属する団体にもよって、ルールや戦い方がタイのムエタイに近い団体もあれば、K-1に近い団体もあり、また団体に所属するジムの選手同士で試合をするところもあれば、他団体と積極的に交流し、マッチメイキングをするところもあるため、団体の特徴をしっかりと知っておきましょう。

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キックボクサーの資格・試験の難易度

団体ごとに異なる内容

キックボクシングには、国内だけでも大小さまざま10以上の団体があり、プロテストは団体ごとに行われています。

プロテストを受けるにはまず練習生になり、ジムの許可が下りればプロテストを受けられます。

ジムの許可の目安は、アマチュアの試合で2勝以上と基準を設けているジムもありますが、たいていのジムでは勝敗より試合の内容や戦いぶりが重視されます。

各地のジムは、いずれかのキックボクシング団体に所属していますが、キックボクシング団体によってプロテストの内容は異なるので、あらかじめ下調べをしておく必要があるでしょう。

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キックボクサーの給料・年収

ファイトマネーだけでは生活できない

キックボクサーの収入は、試合に出場した時にもらうファイトマネーです。

そのため試合に出場しなければ、収入はゼロです。

ファイトマネーの額は、団体によって異なりますが、日本チャンピオンでも一試合数万円から十数万円といわれています。

試合数は、多くても年間10試合前後ですので、ファイトマネーによる収入は、日本チャンピオンクラスでも年間30万円を超えればいい方です。

キックボクシングだけで生活できませんので、ほとんどの選手が他の仕事をしているか、アルバイトをして生活しています。

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キックボクサーの現状と将来性・今後の見通し

人気は高くないが熱心なファンは存在

現在キックボクシングの人気はそれほど高くありません。

ですが、熱心な固定ファンは存在しているため、今後もキックボクシングというスポーツがなくなることはないでしょう。

今後、よりキックボクシング人気を高めていくには、キックボクシングのルールを統一化することや、女性選手を含めたスター選手の登場が求められていくでしょう。

キックボクシングの人気が復活するかどうかは、今後キックボクサーを目指す若い人々にゆだねられているといっても良いかもしれません。

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キックボクサーの就職先・活躍の場

キックボクシング団体に所属する

キックボクサーの場合、国内にライセンスを統括する組織はなく、選手の所属するジムが加盟する統一団体もありません。

現在の日本では、キックボクシングの団体が10以上も乱立しており、それぞれの団体がプロテストを行い、それぞれにライセンスを発行しています。

小さな団体がたくさんありますので、コツコツ真剣に取り組めばライセンスの取得はできることが多く、プロライセンス取得の難易度は、プロボクサーよりも低いかもしれません。

キックボクサーの1日

トレーニングやアルバイト中心に過ごす

キックボクサーの試合は、所属する団体や実力によって違いますが、年間3〜10試合です。

普段はトレーニングを中心に過ごします。

また、キックボクサーはプロといっても、ファイトマネーだけで生活できず、ほとんどの選手が他の仕事やアルバイトをしています。

<試合日のキックボクサーの1日>

3:00 起床・アルバイトの新聞配達に出掛ける
6:00 ロードワーク
7:00 新聞販売所で朝食
7:30 アパートへ帰り、もう一度寝る
10:00 再度起床・昼食
12:00 試合のイメージトレーニング
14:00 ジムで練習
16:00 会場入り
17:00 試合を見に来てくれたお客さんに挨拶
18:00 ウォーミングアップ開始
18:30 スタンバイ
19:00 試合開始
19:30 シャワーを浴びて着替え
20:00 客席やロビーで、友人やファンと話す
21:00 新聞配達所の所長夫妻と食事
22:30 帰宅後、就寝

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キックボクサーのやりがい、楽しさ

戦いぶりで観客の心を動かすこと

キックボクサーにとってのやりがいは、やはりファンの前で試合を行うことです。

リングに立ち、ファンの熱い声援を受けるために、日々の苦しいトレーニングを続けているというキックボクサーは少なくありません。

トレーニングの成果を試合で発揮して、観客の大声援を受けることがキックボクサーとしての大きなやりがいです。

また、キックボクシングは会場が小さいので、選手とファンの距離が近いことも特徴です。

選手とファンが近いだけに、その戦いぶりがファンの心に訴える力もより大きくなります。

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キックボクサーのつらいこと、大変なこと

第二の人生設計

一般のキックボクサーの場合、ファイトマネーだけでは生活できませんし、現役時代は、仕事とキックボクシングの両立で時間的にも余裕がありません。

そういう事情もあって、30歳をすぎるとキックボクシングを続けるどうかで悩む選手が増えてきます。

特にアルバイトをしながらキックボクシングを続けてきた人は、現役引退すれば、仕事をどうするかは切実な問題となります。

そのため、家庭をもつことも考えて30代で現役を引退し、サラリーマンなどの定職につく人もいます。

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キックボクサーに向いている人・適性

情熱を持ち努力を積み重ねられる人

キックボクサーは、キックボクシングが大好きなことに加え、相当な覚悟がなければ長くは続けられないでしょう。

キックボクシングでは、たとえ日本チャンピオンや世界チャンピオンになったとしても、ファイトマネーでは生活できません。

他の仕事をもつか、アルバイトをすることになりますが、仕事とボクシングを両立させることは、心身ともに大変です。

それでもコツコツと努力を重ね、キックボクシングへの情熱を持ち続けられる人が、キックボクサーとして活躍できるのです。

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キックボクサー志望動機・目指すきっかけ

志望動機よりもやる気や実力

キックボクサーになりたいと思った動機は、何でも構いません。

キックボクシングのジムに入門する際、聞かれたとしてもその答えによって入門を断られることはないはずです。

キックボクサーでは、志望動機が何かよりも、本人のやる気と実力レベルの方が重視されます。

キックボクシングはファイトマネーだけでは生活ができませんし、試合でパンチやキックを受けた時のダメージも非常に大きいものです。

そのため本人がどれだけやる気があるか、ジムで実力をつけて行けるかどうかがカギになるのです。

キックボクサーの雇用形態・働き方

アルバイトや仕事と両立

キックボクサーは、プロという名前がついていながらもファイトマネーだけで生活できません。

ほとんどの選手が他の仕事やアルバイトをしています。

一般に、キックボクサーの1日は、早朝のロードワークで始まり、その後、仕事やアルバイトに行くというパターンが多いようです。

そして、仕事が終わるとジムに通ってトレーニングをします。

そのため、アルバイトや仕事とキックボクシングを両立させる働き方が求められ、ときには仕事を優先しジム通いを休むこともあります。

キックボクサーの勤務時間・休日・生活

仕事優先でも続けられる

キックボクサーには、他の仕事を優先させている人もいます。

日本のキックボクシング界は、団体の数が多く、試合のできる選手が不足がちで、プロテストの合格基準も低くなっています。

それだけキックボクシングを最優先という人でなくても、選手として続けやすいとはいえます。

どのジムでも、ジムに通う日数や時間帯は決まっていません。

他の仕事やアルバイトをしている人が多いので、練習時間やペースは本人に任されているため、仕事やアルバイトを優先している人も少なくありません。