樹木医のつらこと・大変なこと・苦労

樹木医のつらいこと・大変なこと

体力的にハード

樹木医の業務は基本的に屋外で行われます。

季節や場所によっては暑さや寒さ、強風など身体的に負担がかかることもあります。

業務の内容によっては連日の作業になることもあるため、普段から体力はつけておいた方がよいでしょう。

ときには力仕事もあるため、女性には厳しいと感じることもあるかもしれません。

また、以前から作業を予定していた日であっても、雨や雪、台風など悪天候の場合は安全面の理由から延期することも少なくなく、予想通りに作業が進まずに計画を立て直すということも珍しくありません。

最善策としての伐採

樹木の疾病状態によっては、周囲の環境への影響を懸念して、やむなく該当の樹木を伐採しなければならないこともあります。

最善策であるとはいえ、このような決断をするときは非常に心を痛めます。

しかし、落ち込んでばかりはいられません。

樹勢を回復させるために、新たな樹木の育成に力を注いでいくのです。

経験が生かせないことも

樹木医が扱う案件には一つとして同じものはありません。

似たような状態であっても、樹木の種類や気候、土地によってその対処法は異なります。

そのため、以前の経験をそのまま生かせるということはなく、教科書通りにいくことも当然ありません。

常に学び続け、新たな案件に取り組むことは大変なことである一方、樹木医にとっては楽しいことであるともいえるでしょう。

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樹木医の悩み

害虫による被害

作業中、身体に害虫による被害を受けてしまう樹木医も少なくありません。

夏場でも肌を見せないようにしたり、防虫剤を持ち歩いたりと、それぞれ工夫して対策しているようですが、仕事の特性上どうしても免れないこともあります。

また毒や棘のある植物を扱うこともあるため、依頼に応じさまざまな対策をしなければならないのは樹木医ならではの悩みであるといえるでしょう。

毎日が勉強の日々

樹木医を受験するためには、実務経験が必要です。

そのため一定数の知識と経験がある人ばかりですが、実際に治療をしていく上では資格を取得する上で学んだ知識のみでは足りないことが多く、知識不足に悩む人が多いようです。

そのため、自分で専門書を読んだり、先輩樹木医について勉強したりすることが欠かせません。

樹木を治療するためには経験も必要ですが、長年培われてきた治療法のなかにはまだ科学的に根拠が証明されていないものもあるため、自分で情報を精査し、正しい知識を学んでいかなくてはなりません。

こうしたこつこつとした勉強を続けていかなくては、樹木医として活躍するのは難しいのです。

樹木医を辞める理由で多いものは?

全国でも樹木医の業務だけで生計を立てている人はほとんどいません。

樹木医業務は副業的要素が強く、依頼があったときだけ、樹木医業務に従事するという形態をとっている人が大半であると考えておきましょう。

そのため、普段は造園業や研究職、教育職、行政など樹木医業務以外の仕事をしていくことになり、そちらの方の比重が大きいことも珍しくありません。