医療事務の資格にはどんな種類がある? 費用はどれくらい?



医療事務の資格試験は多種多様

医療事務の資格は多々ありますが、いずれも国家資格ではなく、さまざまな団体が実施している民間資格が中心です。

したがって、資格を取得しなくては仕事ができないというわけではありません。

ただし、それらの資格のなかには「診療報酬請求事務能力認定試験」や「医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)」など、厚生労働省などが公的に認可した団体が実施している公的資格もあります。

年齢や学歴などの受験資格や試験の傾向、試験対策も、資格ごとに異なります。

なお、医療事務の資格試験のなかには、取得するために特定の講座を受講することが必須になっている試験もあるため、事前に試験の内容と受験方法、試験の形式、出題の傾向と対策をよく確認する必要があります。

診療報酬請求事務能力認定試験
医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)

医療事務の代表的な資格は?

医療事務の資格は、医療事務の業務全般が試験範囲となっているもののほか、医療秘書、レセプト作成、あるいはカルテの情報管理といったコンピュータの扱いに特化したものまで、さまざまです。

代表的な医療事務の資格を挙げてみても、以下のようにたくさんの資格があります。

さらに、各資格のなかで、「医科」「歯科」「調剤」の3つの種類に分けられているものもあります。

医療事務資格の例

医療事務のおもな資格は、以下のようにたくさんあります。

合格率は50%〜80%程度のものが多いようですが、難関といわれる「診療報酬請求事務能力認定試験」の合格率は30%程度とやや低めになっています。

・診療報酬請求事務能力認定試験
・医療事務技能審査試験
・医科2級医療事務能力認定試験
・医療事務管理士 技能認定試験
・医療事務能力検定試験
・医療事務管理士技能認定試験
・保険請求事務技能検定試験
・メディカルレセプションクラーク
・医療保険士
・医事管理士
・医療管理秘書士
・医療事務士
医療秘書技能認定試験
・医療秘書認定試験
・医療保険調剤報酬事務士
・調剤事務管理士技能認定試験
・調剤報酬請求事務専門士検定試験

どの資格を取れば医療事務になれる?

医療事務の資格はたくさんあるので、どれから取得すればいいのか、どれを取得すればいいのか迷う人が多いでしょう。

絶対にこの資格でなくてはならないということはありませんが、いきなり、ある分野に特化された資格を取得することは難しいところがあります。

まずは「医療事務技能審査試験」など、医療事務全般が試験範囲となっている資格を取得し、そのうえで、必要なジャンルに特化した資格を取得することをおすすめします。

就職前に医療事務における業務全体の基礎知識が身についていれば、いざ現場に入ったときに、全体像を見渡しながら働きやすくなるといったよさもあります。

資格名にこだわるよりも、自身の目的に合う資格の取得を目指すとよいでしょう。

近年は、医療事務の人気が高まっていることから、応募条件として医療事務の資格を持っていることを掲げる病院やクリニックも増えつつあるようです。

こうしたことから、資格の受験者数も増加傾向にあります。

医療事務の資格を取得するための費用

医療事務になるうえで、「必ずこの学校を出ていなくてはならない」「この資格を取らなくてはならない」といったことはありません。

そのため、ほとんどお金をかけずに医療事務として病院に就職し、仕事をしていくことも不可能ではないといえます。

ただし、医療事務は専門的な知識が求められるので、事前に知識を習得するため、あるいは資格を取って有利に就職をするため、学校や民間のスクールなどに通う人もいます。

ここでは、いくつかのケースを想定して、医療事務の資格を取るための費用、知識を習得するための費用を見ていきましょう。

専門学校・スクールに通う場合

医療事務の知識を学び、資格を取得するための代表的な学校としては、専門学校や民間のスクールがあります。

専門学校の学費は1年間で70万円~100万円程度が相場となっており、2年制の学校であれば合計で200万円程度かかることが多いでしょう。

民間のスクールでは、半年程度の講座で30万円程度のものが一般的なようです。

ただし、スクールの場合は1か月程度の短期でレセプト作成業務のポイントだけを学ぶといった講座もあり、数万円程度で済むものもあります。

医療事務は人気が高まっている職業であり、基礎的な知識を身につけ、資格取得を目指せる学校や講座の種類が増えています。

医療事務の資格を取得するために学校に通いたいと考えている場合、お金はかかっても、時間をかけてじっくりと医療に関する知識を基礎から応用まで身につける専門学校を選ぶのか、それとも苦手な分野だけ学べるスクールに通うのかといったことを考えることが大切です。

通信講座を利用して資格取得を目指す場合

医療事務の通信講座は、いくつもの種類が存在します。

通信講座によって取得できる資格の種類が異なるため、どの講座を選ぶかによって費用が変わってきますが、だいたい5万円前後のものが多いようです。

専門学校やスクールに比べると、だいぶ安く学べるのが通信講座のメリットです。

ただし、医療事務の勉強では専門用語も多数出てくるため、一人で勉強を進めていく通信講座を利用した場合、少し難しいところがあって壁にぶつかると、そのまま挫折してしまう人もいるようです。

通信講座を申し込んだもののそれだけでは思うようにいかず、その後、結果的に通学制のスクールにも通って勉強することになれば、余計なお金がかかってしまいます。

カリキュラムや教材内容などをよく確認したうえで、本当に通信講座で勉強ができるか考えたほうがよいでしょう。