翻訳者(翻訳家)になるための学校と費用(大学・専門学校・通信講座)
翻訳者になるための学校の種類
翻訳者を目指すための学校としては、まず外国語学部のある大学や外国語大学、語学教育に強い短大などが挙げられます。
海外留学をして、現地で語学力を高めながら翻訳を学ぶ人もいます。
このほか、翻訳者を目指す人向けの専門学校や翻訳スクールを活用し、未経験から翻訳者を目指すのもひとつの方法です。
翻訳者志望者のための専門学校やスクールは、大都市にはたくさんあります。
いまは充実した通信教育やWebを使った講座などもあるため、地方在住で通学できない場合も、向学心さえあれば地域格差はさほど障害になりません。
むしろ注意すべきなのは学校の選び方です。
学校によって差はありますが、翻訳の学校やスクールは大手の学校から、マイナーで新しい専門学校までさまざまです。
英会話スクールのなかに高額すぎるものがあるように、翻訳者を目指す人のための学校にも費用と内容が見合っていないところが混ざっている可能性もあるため、よく調べて自分に合うスクールを選びましょう。
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翻訳者になるための大学・学部
翻訳者になるうえで必須の資格はとくになく、翻訳者の就職や実務に直結する大学や学部、学科もありません。
ただし、語学系の学部・学科などが設置された大学や短期大学で、翻訳者になるための語学力を磨くことは可能です。
4年制大学や短期大学の英文科、または外国語大学など多種多様な言語を扱っている大学であれば、語学を専門的に学べる環境があります。
また、大学院などで語学や言語学に関する研究をして翻訳者になる人もいますし、海外の学校で翻訳の勉強をする人もいます。
しかし、翻訳者は単に外国語の能力だけが秀でていさえすればいいということはなく、日本語の表現力も求められる仕事です。
日本語の勉強に関しても、意識的に行っておくことは将来役立ちます。
翻訳者になるための専門学校
翻訳者を目指す人向けの学校で最も代表的なのは、翻訳者コースがある語学系の専門学校です。
翻訳者を目指す人のための語学系専門学校の多くは翻訳会社が経営しており、卒業後に就職のバックアップが得られたり、現役の翻訳者からノウハウを教わったりすることができるようになっています。
たいていは「実務翻訳コース」や「文芸翻訳コース」、「映像翻訳コース」などに分かれていて、より専門的で実践的な知識を学ぶことができます。
翻訳に関する実践力を鍛えるなら、大学よりも、こうした翻訳学校で学ぶほうが近道かもしれません。
また、翻訳学校は翻訳業界と直接的に関わっていることも少なくなく、卒業後に実際に翻訳者として活動する卒業生のサポートをしてくれる場合も多くあります。
仕事の紹介実績や講師陣の業界での知名度や人脈の広さ、そして、卒業時に仕事につながる実績や力がある学校を選ぶとよいでしょう。
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翻訳者の学校選びのポイントは?
料金以外のポイントもしっかり見極める
翻訳者の学校選びのポイントはたくさんあります。
とくに重視したいのは、歴史があり社会的に認められている学校であるか、卒業後の進路はどうなっているか、出身者がきちんと翻訳業に携われているのか、学習のサポート体制はしっかりしているか、翻訳の仕事を紹介してくれることはあるのか、といった点です。
新しいスクールは料金を抑えてあるところもありますが、その分、信用や実績が低めのところもあります。
トータル的なメリットを考えると、安いからよいとは一概にはいえないところもあります。
料金だけで決めずに、質の高い教育が受けられるかも確認することをおすすめします。
質の高い学校だと、教える側が親切丁寧で能力向上にとても役に立った、仕事として翻訳業に携われるようにサポートしてもらえた、というように卒業生のプロ翻訳者から評価されているところもあります。
費用もさまざまですので、予算に応じて検討してください。
業界ネットワークもスクールの魅力
もちろん、独学でも翻訳者となることは可能です。
ですが、スクール関係はその分野で活動している組織だけであって、個人では知ることのできない情報や人脈、業界のネットワークが確立されていることが多くあります。
上手に利用していくことで、翻訳者の道が開ける可能性は高まるでしょう。
まったくの未経験者が完全独学で翻訳者になるのは相当な険しい道のりになるため、必要に応じて、スクールの受講を検討することをおすすめします。