翻訳者(翻訳家)のやりがい・楽しさ・魅力
翻訳者のやりがい・楽しさ
自分の能力を発揮する実感が味わいやすい
仕事をしていると、ときに好きでないことでもやらなくてはならない場合があります。
苦手なことや人間関係で困ることも出てきます。
しかし翻訳は個人作業が中心となるので、そういったわずらわしいことに直面する機会は少ないでしょう。
フリーランスとなるとクライアントの関係は重要になりますが、生活面を別とすれば、仕事は自分で選ぶこともできます。
好きな、もしくは得意な言語を操りながら、新しい知的世界に触れたり、面白い書籍や映画にもいち早く関与できることも多いです。
仕事の分野が好きなものであれば、自分の好きなことに没頭しならが仕事を進めていけますし、自分の能力をフルに発揮して社会に貢献することができます。
自身の興味と仕事の分野がマッチすれば、非常に楽しくやりがいのある仕事になるでしょう。
職人的な満足感
翻訳業は、傍目には地味に見えることもあります。
1日中机に座って本と首っ引きで作業をしているイメージがあるのでしょう。
個人で進める仕事が苦手な人には苦行かもしれませんが、「自分の世界を大事に」「クリエイティブ」といったキーワードにピンとくる人にとっては、翻訳もその楽しさが味わえます。
翻訳は機械的に辞書を見て右から左に訳すものではなく、原書の言葉の背後にある文化や歴史の蓄積、そして含みや雰囲気まで理解していなくてはなりません。
もちろん、それに対応する日本語をしたてあげようと思えば、日本語の技術も高くなくてはなりません。
ああでもないこうでもないと首をひねりながら、文章を仕上げていく作業は、まるで職人の仕事のようです。
自分の知性と技術を使って磨き上げて作り上げるのですから、翻訳が完了して評価されたときには、大きなやりがいを感じることができるでしょう。
20代で正社員への就職・転職
翻訳者の魅力
新しい分野に触れることができる
基本的に、翻訳されるものは「それなりの価値がある」と認められたものです。
まだ日本で他の人がほとんど知らないような最先端の知識にまっさきに触れて、自分がそれを広める役割を果たすのですから、他にはない知的な刺激とやりがいを味わえるでしょう。
また、活動分野によっては海外で人気の映画や小説にいち早く触れることができるので、自分が携わるものが自分が好きな分野である場合は、とくに翻訳作業も楽しいものになります。
フリーランスで働ける
翻訳者は会社に属している場合もありますが、全体的には腕一本、フリーランスで働く人が多い職業です。
学歴がなければできない仕事ではありませんし、経験とスキル次第では歳をとってからも続けていけます。
また、翻訳を副業としてやれば、空いた時間に働きに出ることもできます。
環境を変えて別のことに挑戦することが翻訳者としての深みにつながる可能性もあります。
自分の人生そのものを翻訳の仕事に生かしていけるのも、この仕事の大きな魅力といえるでしょう。
開業資金がかからない
翻訳者は他の職業と違い、独立・開業するのに多額の資金が必要な仕事ではありません。
PCさえあれば、あとは自分の頭脳と体力でやっていけます。
どのように仕事を獲得するのかという難しさはありますが、自宅をそのままオフィスにできます。
書籍や調べ物程度にしかお金はかからないことが多いので、開業しやすい職業のひとつといえることも、翻訳者の魅力です。