保険外交員の働き方の種類・雇用形態

保険外交員の雇用形態

保険外交員の雇用形態には、正社員、契約社員、業務委託の3つが一般的です。

それぞれの特徴は以下の通りです。

正社員

正社員として雇用される場合、通常の企業員と同様に、雇用契約を結び、社会保険に加入します。

給与は月給制で、ボーナスや各種手当が含まれます。

福利厚生が整っていることが一般的ですが、一方で業績によっては給与に変動が生じることもあります。

契約社員

契約社員として雇用される場合、雇用契約を結びますが、通常は正社員よりも契約期間が短いことが一般的です。

給与は月給制で、正社員と同様に各種手当が含まれます。

社会保険の加入もある程度はありますが、正社員よりも制約が多いことがあります。

業務委託

業務委託契約を結び、個人事業主として活動する形態です。

自身で事業を運営し、成果に応じて報酬が支払われます。

給与は歩合制や成果報酬が中心で、月給制ではないため、収入は業績に大きく左右されます。

社会保険への加入は個々の責任であり、通常は自身で手配する必要があります。

どの雇用形態が適しているかは、個人のライフスタイルや働き方によります。

各形態のメリットやデメリットを比較し、自分の状況に合った雇用形態を選択することが重要です。

正社員・契約社員で働く場合は比較的安定

正社員・契約社員として働く保険外交員は、保険会社に雇用される形態になり、基本給＋歩合制の場合がほとんどです。

給料に変動はありますが、生命保険会社の福利厚生を受けることができ、比較的安定して働けるといえます。

生命保険会社でのキャリアパス

生命保険会社の保険外交員は、営業職員として一つのグループに所属し、所長や先輩の社員と一緒に仕事をします。

基本的にはキャリアのステップがはっきりしており、個々の成績や能力が評価される仕組みがあります。

1.キャリアアップ試験に合格する

キャリアアップ試験合格は、営業職員が基本的な知識やスキルを習得したことを示すものです。

これにより、営業としての資格を得て、より高度な商品の提案や顧客対応が可能になります。

また、保険外交員としての研修も継続的に行われ、業界のトレンドや新商品に対する理解を深めることが期待されます。

2.毎月の目標を達成

月次や年次の目標達成は昇進や報奨金の要素です。

順調に業績を伸ばし、リーダーシップや組織への貢献が認められると、マネージャーや課長への昇進が可能です。

3.トレーナーやマネージャーとしてキャリアアップ

新社員が入ると、トレーナーやマネージャーとして活躍します。

新人育成の経験があるとプラスになります。

営業職員から新人に研修を行う人材育成トレーナーに進む道もあります。

なお、営業員時代に育休に入る人は復帰した時にまたイチから営業を始めるより、トレーナーの道を選ぶ人が多いです。

4.グループから独立し所長になる

所長クラスになると、同じグループの営業職員の成績も所長の責任となりますので、自分の成績だけでなく、営業職員の育成も同時にしていかなければなりません。

そのため所長としての役割は、成績だけでなく、部下の指導や育成も求められます。

組織をまとめ、育て上げる力が問われます。

業務委託の保険外交員

完全歩合制が多い

業務委託契約の保険外交員の場合、報酬は基本的に完全歩合制です。

そのため、契約数や内容によって給与が大きく変動する仕組みとなっています。

得られた報酬は「外交員報酬」と呼ばれ、税務上は「給与」ではなく事業所得となります。

このため、年末調整が必須です。

特に外交員報酬を事業所得として扱うことで、仕事に関連した経費が認められる点がほかの外交員と異なります。

お客様との飲食交際費や交通費など、仕事に必要な経費が必要経費として認められ、年末調整の際に申告することで、税金の還付が受けられる可能性があります。

報酬体系

保険外交員の報酬については、企業によって方針が異なり、報酬の仕組みにはいくつかのパターンがあります。

例えば、日系の生命保険会社では、保険金額に応じて報酬が支払われることが一般的です。

一方で、外資系企業では、保険料に対する報酬が主流であることもあります。

業務委託の保険外交員は報酬が契約の件数に直結するため、多くの場合は契約数を増やすことに注力しています。

ただし、契約が解約されるとボーナスが減額されたり、ペナルティが課せられることもあるため、非常に厳しい環境で働いているといえるでしょう。

契約の数だけでなく、お客さまとの信頼関係やサービス提供の質も求められるため、継続的な努力とスキルの向上が求められる働き方といえます。

保険外交員の働き方のまとめ

保険外交員は、基本的に商品を売れば売るほど給料に反映されやすいため、やりがいにもつながり安い職種です。

保険外交員は正社員・契約社員として企業と雇用契約を結び働く方法と、個人事業主として「業務委託契約」を結んで働く方法があります。

どの働き方もメリットとデメリットがあり、個人のライフスタイルや好みに合わせて選択されることが一般的です。