学校事務に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介
学校事務に向いている性格・適性
教育現場を支えたい人
学校は子どもたちの大切な未来をつくる教育機関であり、そこで活躍する学校事務には職員の一人として、教育現場を支えていく気持ちが求められます。
だからこそ、この仕事は「ただ事務がやりたい」という気持ちではなく、教育業界に強い興味があり、学生や教員をサポートしていく心構えを持った人に向いているといえます。
学校事務は、幅広い仕事を任される中で学校の運営に自ら携わっていくことができるため、意欲ある人であれば、教育の現場を支えるやりがいや達成感を味わうことができるでしょう。
さまざまな人と接することが好きな人
学校事務は、学校に通う子どもたちや学生、その保護者、あるいは教員や他のスタッフなど、日々多くの人と接する仕事です。
ときには外部の人からの問い合わせ対応や折衝などを任されることもあり、「学校の顔」としての役割が期待されます。
そこで学校事務が相手に与える印象が学校の評価を左右することがあるため、責任は重大です。
また、学校の運営は自分一人だけでできるものではありません。周囲と協力しながら物事を進めていく機会がたくさんあるのです。
こうしたことから、学校事務はさまざまな人と接することが好きな人のほうが向いている仕事だといえます。
縁の下の力持ちになれる人
とはいえ、学校事務は決して目立つ存在ではありません。普段は校内の事務室でコツコツとした作業をこなすことが多く、几帳面さや正確さ、責任感が求められます。
よって、学校事務は自ら前面に立って派手なことをやるよりも、周囲との調和を図りながら場の状況をつかみ、裏方として人々をさりげなくサポートしていくのが好きな人に適した仕事だといえるでしょう。
また、相手の立場に立って物事を考えることができる人や、「この人のために何かをしてあげたい!」という気持ちを自然と持てるような面倒見がいい人にも向いています。
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学校事務に必要なスキル・能力
パソコンスキル
学校事務の業務としてメインとなるのは、学費や給食費などの経理処理、学内・学外向けの書類作成、労務管理などです。
これらの業務は基本的にすべてパソコンを使っておこなうため、パソコンスキルは必須といえます。
とくにExcel(エクセル)がよく使われるため、採用面接の際にもExcelのスキルレベルについて質問されることも多いです。
また、経理処理や給与計算のために専用のソフトを導入している学校もあります。
これまで使ったことがなくても、自分でマニュアルなどを読みながら操作ができる程度のパソコンスキルがあるとよいでしょう。
コミュニケーション能力
学校事務は、パソコンを使った事務のほか、窓口業務もおこないます。
生徒や学生、その保護者、教員、学外からの来訪者などが学校の事務所に訪れたときに、申請や相談を受け付けます。
一般企業の事務職に比べて関わる人の層は幅広く、事務職員に対する要望や不満は多岐に渡ります。
たとえば小学生の子どもと校長先生のお客さまでは、適切な関わり方は大きく異なります。
さまざまな年齢や属性の人に合わせて、柔軟なコミュニケーションがとれる能力が求められる仕事です。
事務作業の正確性・スピード
教職員の給与管理から学費・給食費の経理処理、出張費の清算、備品の発注業務まで、学校事務に任される事務作業は非常に多いです。
学校によっては一人ですべての事務処理をおこなうこともあり、作業の正確性とスピードが重視される仕事です。
たとえば給食費の振替処理では、名義の半角スペースが全角になっているだけでも正しく処理が実行されず、生徒へ直接現金徴収することになってしまいます。
こうしたミスは保護者からのクレームのもとになるので、細部まで確認作業を怠らず、慎重に作業をこなしていく能力が求められます。
学校事務に向いていないのはどんな人?
学校事務は、学校運営にかかわる業務によって、生徒や学生、教員のサポートをする仕事です。
人前に立って注目を浴びるというよりは、裏方として学校にかかわる人たちを支えていく縁の下の力持ちのような存在です。
そのため、自分が前に出て生徒と直接かかわりたい、学校運営の中心になって仕事がしたいと考える人には少し物足りないでしょう。
また、学校事務は仕事の成果が目に見える形では現れにくい職業です。
生徒や教員など人を相手にする仕事なので、自分の頑張りに対する評価の基準がわかりにくい傾向にあります。
年齢や勤続年数、人付き合いの上手さにかかわらず、仕事の能力によって昇進や昇給が決まる実力主義的な環境のもとで働きたい人は、学校事務には向いていないかもしれません。