コンサートスタッフの給料・年収 はいくら？ 正社員の収入についてくわしく解説
「コンサートスタッフは大体どれくらいの収入が得られるの？」
「コンサートスタッフの職種別に月収は違うの？」
コンサートスタッフに興味をもった方の中には、このような疑問をもった人がいるでしょう。
この記事では、コンサートスタッフの職種別の給料や、福利厚生について解説します。
コンサートスタッフとして働いてみたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
コンサートスタッフの平均年収と給料の統計データ
音響エンジニア、照明エンジニア、映像エンジニアなど、舞台演出にかかわるステージエンジニアは専門の知識や経験を持つ技術職であるため、コンサートスタッフの中でも比較的給料が高めです。
一方、ローディーの給料は、同じく専門知識が必要な職種ではあるものの、ステージエンジニアに比べると低めのようです。
コンサートスタッフの平均年収は300万円前後
求人サービス各社の統計データ
| 職業・出典 | 平均年収 | 年収詳細 |
| 音響スタッフ (転職ステーション) |
161万円 | |
| その他の映像・音響・イベント・芸能関連職 (転職会議) |
322万円 | 20代前半：266万円 |
| 20代後半：301万円 | ||
| 30代：373万円 | ||
| 40代以上：493万円 | ||
| 映像／イベント／芸能関連 (DODA) |
323万円 | 男性：341万円 |
| 女性：296万円 | ||
| 20代： 287万円 | ||
| 30代 ：371万円 | ||
| 40代 ：464万円 | ||
| 50代〜：460万円 | ||
| 生涯賃金：1億8002万円 | ||
| 照明技師 (給料バンク) |
346万円～453万円 | 20代の給料：19万円 |
| 30代の給料：26万円 | ||
| 40代の給料：40万円 | ||
| 初任給：18万円 |
各社のデータより、コンサートスタッフの年収は300万円前後となる実態が見えてきます。
一方で、時給制や出来高制の契約社員の場合は待遇面で良いとは言えない場合があり、正社員と比べると年収も低めになる傾向があります。
コンサートスタッフの手取りの平均月収は25万円ほど
各社の統計データをもとに算出すると、コンサートスタッフの平均年収は300万円前後となると思われます。
ボーナスを考慮せず、単純に計算すると、月額総支給額は25万円ほど支給されていると考えられます。
東京都で勤務するコンサートスタッフで、独身の人の場合、交通費などを除外して考えると月の手取り額は20万円ほどになると見込まれます。
現在、日本人全体の平均年収が約420万円と考えると、一般的な職業よりも給与水準は低めとなっています。
また、出来高制の場合は必ずしも給料が保証されているわけではないため、毎月安定して収入を得るのは難しいでしょう。
コンサートスタッフの初任給は月給15～18万円
ステージエンジニア、ローディーともに新人の場合は月給15～18万円程度と決して高くはありません。
また、アルバイトとして時給800円～1,200円程度とされていることも少なくありません。
ただし長年勤め経験を積んでいくと徐々に月給も上がっていき、待遇もよりアップしていきます。
コンサートスタッフの福利厚生は正社員が対象
コンサートスタッフの場合、各種社会保険、有給休暇、懐妊・育児休職制度、各種休職・休暇制度などを利用できるのは正社員として働いている人のみです。
コンサートスタッフの求人の多くが業務委託契約を基本としており、正規雇用の正社員のように住宅手当や配偶者手当などを受けられないのが現状です。
業界全体としても福利厚生が整っているわけではないため、病気や怪我で働けなくなった時のリスクや長期的なローンを組めるかなど、人生設計をしっかり考えた上で働き方を決めるのがベターでしょう。
20代で正社員への就職・転職
コンサートスタッフそれぞれの給料・年収の特徴
ステージエンジニアの年収は300～1000万円
音響エンジニア、照明エンジニア、映像エンジニアなどの年収は、本人の能力に加え、所属する会社やクライアント、仕事をする会場の規模やアーティストの知名度などにより大きく変動します。
相場は年収300〜1000万円といわれています。
スキルや実績が上がるに連れて給料も上がっていく傾向にあるものの、完全歩合制や1つの公演ごとの契約が多いため、予算を抑えた公演ではベテランよりも経験の浅い若いスタッフが採用されることも珍しくありません。
フリーランスになる人もいますが、仕事上どうしても収入は不安定となり、必ずしも稼ぎ続けられるものではありません。
また、就職後の数ヶ月から数年間はアシスタントとして下積みの期間となり、日給5000円前後、またはアルバイトとして時給800〜1200円ほどで働くことが多いようです。
ローディーの年収は300～400万円
ローディーの給料にも、条件により開きがあります。
平均年収は300〜400万円だといわれており、同じコンサートスタッフでもステージエンジニアに比べるとかなり低めです。
新人は月給15万円ほどですが、経験を積んでベテランになると月給50万ほど得る人も多く、経験と実力で収入は大きくアップしていきます。
ただし、アーティストが所属するプロダクションに就職したローディーの場合、付き人に近い立場が多く、一般的なローディーより給料は低めです。
楽器や機材の運搬だけを行うローディーにはアルバイトの人もいますが、時給850円前後と、肉体的にハードな仕事の割には低めのようです。
設営・受付・警備スタッフの時給は800円～1200円
設営・受付・警備などを担当するスタッフのほとんどは、イベント関連の派遣会社から派遣されています。
時給800〜1200円ほどで、とくに力仕事が多い設営スタッフがもっとも高時給のようです。
コンサートスタッフはキャリアによって収入が変化する
コンサートスタッフは、就職する企業の業績や仕事内容、キャリアによって収入が変わります。
年収をアップさせるには、人気アーティストの全国ツアーや海外ツアーなど大規模な案件に関われるかにかかっています。
まずはこうした大きな仕事を手掛けるプロダクションに転職する方法が考えられます。
また、経験を積んでアーティストや会場から直接仕事を受ける方法もあります。
一流のアーティストから指名で仕事が来るベテランのローディーの場合、フリーランスとして働いて月給50万円ほど稼いでいる人もいるようです。
コンサートスタッフは経験や信頼が重要となるため、自分のスキルによって年収が決まるものだと考えておくとよいでしょう。
