音楽制作の現場を支える仕事(12選)

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いつでもたくさんのワクワクや感動を与えてくれる音楽。

一般的に私たちが音楽を聴くときは、その歌い手や演奏者に注目することが多いでしょう。

しかし、実は見えないところでもっと多くの人たちの協力によって、ひとつの作品が作られています。

ここでは、そんな音楽制作の現場を支える代表的な職業・仕事の一部を紹介していきます。

楽曲を生み出したり、演奏したりする仕事

まずは、曲の世界観を言葉や音にのせて表現する人たちを紹介しましょう。

作曲家」は、曲のメロディーを中心に作る人のことをいいます。

おもにアーティストやクライアントから依頼を受けて曲作りをし、歌謡曲、映画音楽、CM音楽、ゲーム音楽など、人によってさまざまな種類の楽曲制作に携わります。

サウンドクリエイター」は、ゲーム音楽やアニメ、映画などのサウンドを作る仕事です。

作曲家の一種でもありますが、サウンドクリエイターはとくにゲーム音楽やアニメ、映画などのサウンドを中心に手掛けることが多くなっています。

作曲家同様、音楽理論やDTMの知識、作曲のセンスなどが求められる仕事です。

作詞家」は、作曲家が作った曲に歌詞をつけていく仕事です。

作曲家からアレンジされる前の曲が入ったデモテープをもらい、依頼者の要求に従いながら、曲の世界観に合う歌詞を考えていくのが作詞の一般的な流れです。

そして、曲を編曲(アレンジ)するのが「編曲家」です。

作曲家が作ったメロディ(旋律)に前奏、伴奏、間奏をつけたり、ハーモニー(和声)やコード(和音)、リズム(律動)に変化を加えて、完成度の高い曲へと仕上げていきます。

最終的にできあがった曲を演奏するのが「歌手」や「ミュージシャン」です。

レコーディングの場などで歌を歌ったり、楽器を演奏して世の中に発表します。

作曲家

作曲家は、アーティストやクライアントから依頼を受け、曲を作る仕事です。

基本的には曲のメロディーのみを作りますが、メロディー以外の伴奏部分、つまりカラオケのすべてのパート(ギターやドラム、管楽器や弦楽器など)を考える編曲にも携わる作曲家や、兼作詞家として活動する人もいます。

作曲家が作る音楽は、歌手やミュージシャンがCDやライブなどで演奏するポップスやロック音楽のほか、ゲーム、映画、テレビドラマ、アニメなどで流れるBGMなどもあります。

サウンドクリエイター

サウンドクリエイターは、作曲家の一種であり、ゲーム音楽やアニメ、映画などのサウンドを作る仕事です。

音楽理論や作曲の知識、デジタルを用いたサウンドプログラミングに関する技術などが求められ、ゲーム関連企業や映画・アニメなどのコンテンツ制作会社などに勤務する人が多いとされています。

独立して働くこともできますが、現代ではDTMの敷居が下がり、サウンドクリエイターの競争はますます厳しくなっています。

作詞家

作詞家とは、曲に歌詞をつけていく人のことをいいます。

有名アーティストの楽曲や歌謡曲、演歌など、さまざまな曲に歌詞を提供します。

作曲家からアレンジされる前の曲が入ったデモテープをもらい、依頼者の要求に従いながら、曲の世界観に合う歌詞を考えていくのが作詞の一般的な流れです。

曲が表現したいこと、曲の世界観をよく理解したうえで、想像力を働かせながら、人々に響く言葉を生み出していく力が求められる仕事です。

編曲家

編曲家とは、曲を編曲(アレンジ)する人のことをいいます。

作曲家が作ったメロディ(旋律)に前奏、伴奏、間奏をつけたり、ハーモニー(和声)やコード(和音)、リズム(律動)に変化を加えて、完成度の高い曲へと仕上げていきます。

音楽理論をはじめ、ギターやピアノ、キーボードなどの演奏技術や最新のレコーディング技術が必要になり、編曲の仕事だけで生計を立てるのは簡単なことではありません。

業界では演奏家や作曲家、編曲家、音楽プロデューサーなどを兼任し、総合的に活躍できる人材が求められる傾向が強いようです。

歌手

歌手は、自分自身を楽器とし、歌を奏でることを仕事とする人です。

作曲家や作詞家、編曲家といった音楽家たちが作った曲を自分の歌声で表現し、人の心に楽しさや感動、喜びなどを届けます。

また、近年では自分で詞や曲を書くシンガーソングライターが増えており、単純に歌うことだけを仕事とするのではなく、価値観や信念、ファッション性といったものも重視されるようになりました。

歌手は自分自身を表現することで多くのファンを集め、ライブやコンサート出演、CDのリリース、テレビ・雑誌などのメディア出演など幅広い活動をしていきます。

ミュージシャン

ミュージシャンとは、楽器を演奏したり歌を歌ったりする人で、特にロックやポップス、ジャズなど、大衆音楽の演奏家のことをこう呼びます。

楽器演奏以外に自身で作詞・作曲・編曲をするミュージシャンや、個人ではなくグループを組んで活動をするミュージシャンもいます。

さらに、他のミュージシャンがレコーディングする際に演奏を手伝う「スタジオミュージシャン」や、ツアーに同行する「サポートミュージシャン」といわれる人たちもいます。

ミュージシャンは、CDのリリースやライブハウスやホールでのパフォーマンスを中心に、メディア出演、音楽学校の講師など、さまざまな活動を行っています。

サウンド作りや音響に関わる仕事

音楽制作の現場では、ミュージシャンや歌い手以外にも、たくさんのプロフェッショナルたちが活躍しています。

たとえば「レコーディングディレクター」は、レコーディング現場における責任者のことをいいます。

ミュージシャンや歌手が演奏した曲のテイクに対して、その良し悪しを判断してOKやNGを出します。

また、ミュージシャンや歌手がより良いテイクを出せるよう、アドバイスをしたり、現場のスタッフに指示を出したりもします。

レコーディングディレクターと一緒に働く「レコーディングエンジニア」は、レコーディングスタジオで音響機器を調整し、より良いサウンドに仕上げる仕事です。

ボーカルやコーラス、各楽器の演奏を個々に録音し、それぞれのバランスを調整して1つの楽曲としてまとめていきます。

なお、レコーディングエンジニアと似た仕事に「PAエンジニア」があります。

レコーディングエンジニアが、おもにレコーディングスタジオで音響に携わるのに対し、PAエンジニアはコンサートやライブ、舞台、イベントなどでPA(音響設備)を用いて音の調整をする人のことを指すのが一般的です。

「サウンドプログラマー」は、作曲家やサウンドクリエイターなどによって作曲された音楽を、デジタル化する技術者のことをいいます。

コンピューターを駆使した音作りを行うため、DTMの専門的な知識・高度な技術が求められる仕事です。

レコーディングディレクター

レコーディングディレクターは、レコーディング現場における責任者のことをいいます。

どのような作品を発表するのかを考え、アーティストの選定や楽曲選びの段階から実際のレコーディング作業まで総合的に関わっていきます。

レコーディングの現場では、ミュージシャンや歌手が演奏した曲のテイクに対して、その良し悪しを判断してOKやNGを出します。

また、ミュージシャンや歌手がより良いテイクを出せるよう、アドバイスをしたり、現場のスタッフに指示を出したりもします。

楽曲をまとめ上げ、クオリティの高い作品を生み出すうえで重要な役割を担います。

レコーディングエンジニア

レコーディングエンジニアは、レコーディングスタジオで音響機器を調整し、より良いサウンドに仕上げる仕事です。

現場によっては「ミキサー」や「音響エンジニア」と呼ばれることもあります。

ボーカルやコーラス、各楽器の演奏を個々に録音し、それぞれのバランスを調整して1つの楽曲としてまとめていくのがおもな役割です。

この仕事に就くには、さまざまな音響機器の操作技術や、専門のDAW用ソフトウェアを用いたデジタル処理の技術が求められます。

PAエンジニア

PAエンジニアは、コンサートやライブ、舞台、イベントなどでPA(音響設備)を用いて音の調整をする仕事です。

レコーディングエンジニアと似た役割を持ちますがが、PAエンジニアはコンサートやライブ専門のエンジニアとして活躍するのが一般的です。

公演の責任者や舞台監督、アーティストらと綿密な打ち合わせをし、お客さまが耳にしたときに聞きやすく、ベストな音作りを行っていきます。

公演前には機材の搬入からセッティング、音の調整、リハーサルなどまで済ませ、本番中は必要に応じて音の調整を行います。

サウンドプログラマー

「サウンドプログラマー」は、作曲家やサウンドクリエイターなどによって作曲された音楽を、デジタル化する技術者のことをいいます。

映画やゲームなどで流れるBGMのほか効果音などの制作にも携わり、人によっては自ら作曲を手掛けることもあります。

コンピューターを駆使した音作りを行うため、コンピューターの正確な扱い方と、DTMの専門的な知識・高度な技術が求められる仕事です。

楽曲の企画やプロモーションに携わる仕事

ここまで紹介してきた仕事は、曲作りと演奏に関わるアーティストや、音響面のプロフェッショナルたちでしたが、そのほかにも大勢のスタッフが活躍しています。

たとえば「音楽プロデューサー」は、音楽制作全般を指揮する総合的な責任者です。

その業務内容は多岐にわたりますが、アーティストのイメージづけや音楽の方向性、宣伝活動の手段といった、コンセプトや売り出し方を決定するのが、音楽プロデューサーの大きな役割です。

また、楽曲制作に関わる予算管理を行うのも、音楽プロデューサーの重要な仕事の一部です。

「レコード会社社員」は、音楽作品の企画・制作・営業・プロモーション活動を中心に行う企業に勤める人のことをいいます。

どのようなCDを作り、どのようなタイミングで売るのかを考え、多くの人たちに受け入れられる音楽を世に発表するための多様な業務に携わります。

楽曲をたくさんの人に認知してもらうため、テレビやラジオ、雑誌などのメディアにプロモーションを行っていくことも、レコード会社社員の役割のひとつです。

音楽プロデューサー

音楽プロデューサーは、音楽制作全般を指揮する総合的な責任者のことをいいます。

その業務内容は多岐にわたりますが、アーティストのイメージづけや音楽の方向性、宣伝活動の手段といった、コンセプトや売り出し方を決定するのが音楽プロデューサーの大きな役割です。

また、アーティスト本人や楽曲制作に関わるその他のミュージシャン、また制作スタッフなどの報酬からスタジオの使用料などまで、楽曲制作に関わる予算管理を行うのも、音楽プロデューサーの重要な仕事の一部です。

レコード会社社員

レコード会社社員は、音楽作品の企画・制作・営業・プロモーション活動を中心に行う企業に勤める人のことをいいます。

レコード会社はいくつもの部署に分かれており、人によって担当業務は異なります。

おもな役割としては、多くの人たちに受け入れられる音楽を世に発表するため、どのようなCDを作り、どのようなタイミングで売るのかを考えていくことです。

そして、楽曲をたくさんの人に認知してもらうため、テレビやラジオ、雑誌などのメディアにプロモーションを行っていくのも大事な仕事の一部です。

音楽制作というと、どうしてもミュージシャンやアーティストと呼ばれる人に注目が集まりがちですが、ここで紹介してきたように、それ以外にもたくさんの役割を持つ人たちが協力することで、ひとつの作品が完成します。

専門的な知識・技術が求められる仕事も多くあるため、やりたい仕事が決まったら、どのような方法でスキルを習得できるのかを調べてみるとよいでしょう。