機械が好きな人に向いている仕事の種類(14選)
ここでは、大小さまざまな機械が好きな人に向いている仕事の種類を紹介します。
機械を動かす仕事、機械を作る仕事、機械のメンテナンスをする仕事など、その特徴はさまざまです。
機械を動かし、操縦する仕事
ここでは、機械を自分の手で動かしたり、操縦をしたりする仕事を紹介します。
まず、航空機の操縦を専門にするのが「パイロット」です。
航空機には、最先端の機器や精密な部品がたくさん使用されており、それを正しく動かすためには厳しい訓練を受けなくてはなりません。
ジャンボジェットを自分の手で動かすことに憧れて、パイロットを目指す若者も多いです。
そして、同じ乗り物でも、電車を動かすプロフェショナルが「電車運転士」です。
さまざまな部品やシステムで成り立っている電車のしくみを学び、正確かつ安全に電車を運行させることが、電車運転士の使命です。
続いて、工場や建築の世界で活躍する仕事を2つ紹介します。
「マシンオペレーター」は、製造現場や工場、建築現場などで使用する、据付型の大型製造機械を動かす職業です。
建材を切ったり、金属をプレスしたりと、さまざまな用途に使われるマシンを扱っています。
また、「重機オペレーター」は、フォークリフトやパワーショベル、クレーン車、ブルドーザーといった、建設現場ではおなじみの大型機械を動かします。
扱う機械に応じた免許・資格が求められ、高度な技術も要する職人技が光ります。
パイロット
パイロットとは、大型のジャンボジェットや軽飛行機、ヘリコプターといった航空機を操縦する人のことです。
航空機には最先端で精密な部品がたくさん使われており、パイロットは訓練の中でそのしくみや技術についても学びます。
フライトの際には、コックピットでの操縦はもちろんのこと、気象データや燃料のチェック、コックピット内の点検、エンジンスタートの準備といった仕事も担当します。
航空機は誰もが簡単に動かせる機械ではないからこそ、パイロットに強い憧れや情熱を抱いてこの仕事を目指す人も多いです。
電車運転士
電車運転士とは、各鉄道会社が保有する電車の運転をする職業です。
電車の車両には、電気工学のあらゆる技術が詰まっているともいわれており、関連技術について興味を持って学ぶことは非常に大切です。
最近の電車運転は自動化も進んでいますが、電車運転士は電車に使用されている複雑かつ高度な機械の扱い方を身につけて、安全で正確な運行のために力を発揮します。
マシンオペレーター
マシンオペレーターとは、製造現場や工場、建築現場などで、機械の操作・管理をする職業です。
ここでいう「マシン」とは、おもに据付型の大型製造機械のことを指します。
マシンオペレーターは、金属のプレスや食品のラッピング、建材の切断など、さまざまな用途に使われる機械を正確かつ安全に動かす役割を担っています。
現場で経験を積み、技術を高めて難しい機械を動かせるようになると、メンテナンスなどにまで携わります。
重機オペレーター
重機オペレーターとは、建設・運搬作業用の大型機械である「重機」を操作する職業です。
フォークリフトやパワーショベル、クレーン車、ブルドーザーなどさまざまな重機があり、扱う車両の種類などに応じた免許・資格の取得が求められます。
工場や倉庫、建設・土木の工事現場などでは欠かせない職業であり、多くの重機オペレーターが活躍しています。
機械の設計に携わる仕事
ここでは、機械の設計者として活躍する仕事の種類を紹介します。
「機械設計」は、さまざまな機械製品が動く仕組みや、メカニズムを設計する技術者です。
家電や自動車、プラントなど、大小さまざまな機械を取り扱う設計者が活躍しています。
また、さまざまな機械の制御システムを設計するのが「制御設計」と呼ばれる技術者です。
現代では、ありとあらゆる機械に高度な制御システムが導入されているため、ITの発展とともに、ますます欠かせない存在になっています。
続いて「ロボットエンジニア」は、ロボットの設計・開発を専門とする技術者です。
産業用ロボット、介護ロボット、医療ロボットなど、多様なロボットが暮らしのさまざまな場面で活用される機会が増えており、ニーズが高まっている職業です。
「プラントエンジニア」は、機械・科学・土木・電気などの専門知識をもち、素材や資源を作り出す工場設備(プラント)の開発に携わる技術者です。
プラントは規模が大きく、電気設備・配管・制御システムといった膨大な種類の装置の組み合わせによって構成されます。
機械設計
機械設計とは、さまざまな機械製品が動く仕組みや、メカニズムを設計する技術者のことです。
「機械設計エンジニア」「機械設計者」「メカニカルデザイナー」などとも呼ばれます。
機械設計が扱う機械の種類は、テレビやスマートフォン、電子レンジのような電化製品から、自動車などの乗り物、あるいはプラントといった巨大な機械まで多種多様です。
おもに製造業の企業を中心に活躍しており、機械工学に関する専門的な知識と技術を生かし、人々の豊かな暮らしに欠かせない「ものづくり」に貢献します。
制御設計
制御設計とは、機械製品が仕様通りに動くように「制御システム」の開発を行う技術者です。
家電製品や自動車、ロボット、医療機器、工場設備など、現代社会においては、ありとあらゆる機械に高度な制御システムが導入されています。
つまり、制御設計は多くの機械製造のプロセスにおいて必要不可欠な技術者として、重要な役割を担っています。
IT技術の発展とも深い関連性のある職業であり、さらなるIoT技術の進化によって、ますますニーズが大きくなるものと考えられます。
ロボットエンジニア
ロボットエンジニアとは、ロボットの開発・設計を行うエンジニア(技術者)です。
工場で稼働する産業用ロボットや、高齢者の生活を支える介護ロボット、医師の手術支援を行う医療ロボットなど、現代ではさまざまな種類のロボットが世の中で活用されています。
深刻化する日本の人口減少や人手不足を解決する手段として、今後さらなる発展が見込まれる職業のひとつです。
工学系のなかでも最先端の機械に関する知識・技術を身につけて働きたい人には、おすすめの分野です。
プラントエンジニア
プラントエンジニアは、プラントの設計や建設、メンテナンスなどを専門にするエンジニア(技術者)です。
プラントとは、素材や資源を作り出す工場設備を意味し、火力・水力発電を行う「発電プラント」、医薬品やプラスチック生産を行う「産業プラント」、下水処理や海水の淡水化を行う「水処理プラント」などがあります。
プラントエンジニアは、機械・科学・土木・電気など、多様な分野に携わる人がいます。
自らの専門分野に関する知識・技術を発揮し、電気設備・配管・制御システムといった膨大な種類の装置を組み合わせ、プラントを安定稼働させるために活躍します。
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機械の保守点検・メンテナンスに携わる仕事
設計・製造した機械は、定期的に保守点検やメンテナンスを行うことによって、その性能を保ちます。
ここでは、機械の保守点検やメンテナンスを専門とする仕事の種類を紹介します。
「自動車整備士」は、自動車の点検や整備、修理を専門とする技術者です。
お客さまから依頼を受けて日常的な不具合のチェックを行ったり、法定点検などを実施し、自動車の各部品に異常がないかをくまなく調べ、必要に応じて直します。
「航空整備士」は、航空機の点検や整備、修理を行う技術者です。
大小さまざまな部品で構成される機体を確実に整備することにより、重大な事故を防ぎ、安全なフライトを実現します。
「機関士」は、船舶をはじめ機関車・航空機などの機関を運転・整備する人のことですが、一般的には船の機関士を指すことが多いです。
船に積まれているエンジンやボイラー・発電機などが正常に運転するように管理します。
続いて、建物に導入されるさまざまな機械を扱う技術者を2つ挙げます。
「電気工事士」は、住宅や商業施設、工場といった建物における、電気の配線や電気を利用する機械設備の工事に携わる技術者です。
また「ビルメンテナンス」は、商業施設やオフィスビル、病院などのビルが安全・快適に利用できるように管理・メンテナンスに携わる人の総称です。
ビルメンテナンスは、電気・空調・ボイラーなどの管理を行うため、電気工事士や、その他の技術系資格を持って活躍する人が多いです。
最後に、医療系の機械を専門的に扱う技術者を紹介します。
「臨床工学技士」は、医療の現場で使用する生命維持管理装置の操作や、各種医療機器の保守点検を行う技術者です。
医師の指示の下、専門的で高度な医療機器を正しく取り扱い、治療に貢献します。
自動車整備士
自動車整備士は、自動車の点検や整備、修理を行う技術者です。
自動車に使用されている各部品が劣化していないか、正しく作動するかなどを細かな点検項目にもとづいてチェックし、事故を未然に防ぎます。
整備時には部品を分解したり、不具合のある部品を交換したりすることも多いため、機械いじりが好きな人、自動車のしくみに関心があるには非常に向いている職業です。
自動車整備士の多くは自動車整備工場やカーディーラーに勤務していますが、修理を手掛けるガソリンスタンドや、塗装修理を行うペイントショップなど、多彩な活躍の場があります。
航空整備士
航空整備士とは、航空機の点検や整備、修理を行う技術者です。
航空機は大小合わせて何万もの部品で構成されており、たった1つの部品の不具合でも、そこから大規模な事故につながってしまう恐れがあります。
安全で快適なフライトを実現するために、航空整備士は欠かせない存在です。
整備業務は、毎回のフライト前後はもちろんのこと、定期的に格納庫での大掛かりな点検も実施します。
さらに、エンジンやコンピューター系統など航空機の心臓部となる部分を機体から取り外し精密に整備していく業務なども実施し、いかなる不具合も見逃さないようにします。
多くの航空整備士は、航空会社や航空整備会社で活躍していますが、官公庁などで働く人もいます。
電気工事士
電気工事士は、住宅や商業施設、工場などのあらゆる建物における、電気の配線や電気を利用する機械設備の工事に携わる技術者です。
身近なところでは照明やコンセント、エアコンの設置工事などを担当し、そのほかビルのモニタリング業務や日常点検、設備交換作業なども行います。
時に危険をともなう作業に従事することから、専門的な資格が必要な職業です。
経験を積んで上位資格の「第一種電気工事士」を取得すると、より大きな電気工事に携わることができるようになります。
ビルメンテナンス
ビルメンテナンスとは、商業施設やオフィスビル、病院など、大きな建物が安全・快適に利用できるように管理・メンテナンスに携わる人のことです。
ビルには、電気・空調・ボイラーといった、さまざまな設備が導入されており、それらの日常管理や保守点検、不具合のある設備の修繕などを担当します。
ビルメンテナンスは、普段は「中央監視室」といわれる部屋に常駐し、モニターでビル内を監視しています。
経験を積みながら勉強を重ねていき、「電気工事士」「危険物取扱責任者」「ボイラー技士」など、さまざまな技術系の国家資格を取得すると活躍の場が広がります。
臨床工学技士
臨床工学技士は、医療現場で使用する生命維持管理装置の操作や、各種医療機器の保守点検を行う技術者です。
医師の指示の下、「人工呼吸器」「体外循環装置」「人工透析装置」などを正しく取り扱い、患者さんの命を守ります。
医療機器は種類が多く、また急速に技術が進歩し続けているため、それに対応できる専門的な知識をもつ臨床工学技士が必要とされています。
もともと機械が好きで、とくに医療分野の技術に興味がある人にとっては、やりがいを感じやすい職業でしょう。
この記事のまとめ
ここで紹介してきたように、機械と関わる仕事では、特殊な免許や訓練が必要なものも多いです。
なるべく早い段階で進路を定め、関連する勉強をすることで、いち早く希望のキャリアに近づける可能性が高まります。
ぜひ今回の記事をきっかけに、どのように機械と関わっていきたいのかを考えて、なるための方法を詳しく調べてみてください。
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