「語学力」が生かせる職業・仕事

外国語を使ってハツラツと働く姿はとても格好いいですよね。もし、あなたが外国語をスラスラと話せるようになれたら、職業選びの幅は大きく広がります。今回は、語学力を生かして働ける職業をご紹介しましょう。





日本と外国の橋渡しとなる仕事

日本と外国との間で、よい関係を継続させるために活躍しているのが「外交官」や「外務公務員」です。

どちらも国家公務員。霞が関にある外務省や各国の大使館などで働く外務公務員の中でも、特に海外の大使館や総領事館で働く人たちのことを外交官と呼んでいます。

難しい試験をくぐり抜けた一部の人たちは“キャリア”と呼ばれ、大使館の公使や大使になれる可能性もあります。

大使館で働いているのは外交官だけではありません。日本にある諸外国の大使館や領事館に勤め、事務などを行う「大使館スタッフ」もいます。

海外から派遣された外国人外交官に対して、日本の文化や歴史、政治などの正しい情報を伝えることも、大使館スタッフの大事な役目です。

通訳や翻訳をする仕事

グローバル化が進み、外国の人たちとの会議が必要な場面が増えています。そんなときに、外国語を瞬時に聞き取って日本語に直す「通訳」は、政府や企業など、さまざまな場所で必要とされる仕事です。

高い語学力はもちろん、物事を正しく把握して人にわかりやすく伝える力、コミュニケーション能力などが求められます。

通訳のように“話す”プロではなく、“書く”方面のプロが「翻訳家」です。翻訳家はビジネス文書や研究論文、さらには文学や映画まで、外国語で書かれたさまざまな文章を日本語に直します。

誰にでもわかりやすい言葉を使うためには豊富なボキャブラリーが必要。また、コンピュータや科学技術など、ある特定の分野の翻訳家になるには、その分野の深い知識も必要です。

また、翻訳のように時間をかけず、会議の場面で即文章を記録する「英文速記者」もいます。現代はパソコンを使っての速記が多いため、パソコンのスキルや言葉を聞き逃さないための高い集中力が必須です。

学校などで速記技能を学び、速記事務所に登録して働く人が中心ですが、経験を積めばフリーランスで働くことも可能です。

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外国の人の手助けをする仕事

日本語教師」は外国人留学生などに日本語を教える仕事で、日本語学校やスクールに勤めるほか、家庭教師のように自宅で教える人もいます。

生徒さんは日本語に不慣れなので、指導の際には英語や相手の母国語を使ったコミュニケーションが必要です。また、外国語のスキルだけではなく、日本語の文法や語彙力、また生徒さんから信頼されうるだけの人柄も大事です。

さらに、ある国の言語が得意であれば、日本人に対して外国語を教える「語学教師」になることもできます。教える相手は小さな子から大人まで幅広い世代ですが、苦手な人にも根気よく、わかりやすく教える力が求められます。

旅行に訪れた外国人に対して、お出迎えや観光ガイドをするのは「通訳案内士」です。

見知らぬ土地で過ごすのは誰でも不安なもの。そこで、通訳案内士は外国の人が滞在中に安心して楽しく過ごせるよう、さまざまなサポートを行います。

政府観光局や観光地、旅行会社などがおもな活躍の場となります。

外国語といえば、まず英語を思い浮かべる人が多いはず。でも、中国語やロシア語、スペイン語等も需要がありますし、その他の外国語でも、人よりずっと優れたスキルを持っていれば生かせる職業はたくさんあります。
これから外国語の勉強を始める人は、学ぼうと思う言語がどんな仕事によく使われているのかについて、一度調べてみてもいいかもしれませんね。

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