クラブDJのつらいこと・大変なこと・苦労
クラブDJのつらいこと・大変なこと
会場が盛り上がらない
DJであれば「自分のプレイでお客さんに楽しんでもらいたい!」「会場を思いきり盛り上げたい!」という願いをもってDJブースに入るものです。
努力の甲斐あって、選曲のセンスを評価されたりお客さんが喜んでいる姿を見ることができたりしたときには、この上ない達成感を感じることができるでしょう。
しかし、当然、毎回思うような反応が返ってくるわけはありません。
盛り上がると思ってかけた曲なのに会場の空気がいまいち盛り上がらなかったり、お客さんが全然踊ってくれなかったりすると、DJとしてはつらい立場に立たされます。
自分自身のモチベーションも下がりますし、主催者の印象が悪くなると次の仕事が来なくなるというリスクもあります。
イベントの集客ができない
イベントの集客そのものに失敗して、会場にお客さんが全く集まらないということも珍しくはありません。
こうなると会場の空気がしらけるだけでなく、チケット収入が少ないことから手元に残るお金も減ってしまうので、収入面としても痛手を負うことになります。
これを防ぐためには、日ごろからたくさんの友人を作ってイベントのたびにチケットを売ってまわるという努力が必要です。
ただし、人によってはこれも大きなプレッシャーになってしまうことがあり、安定して集客をするには会場側、そしてクラブDJ自身も工夫が求められます。
20代で正社員への就職・転職
クラブDJの悩み
クラブDJは、企業に正社員として雇ってもらっているサラリーマンとは待遇が全く違います。
一本のステージごとに報酬をもらうという不安定な生活を送っている人が大半で、特定の店舗と専属契約を結べたとしても年収は極めて低いということも珍しくありません。
次の仕事が保障されているわけではありませんし、一般的な職業のように住宅手当や扶養手当などがつくわけでもありません。
この仕事だけで余裕を持って生活していける人は本当に一握りで、多くの人が不安を感じながらも「好きな音楽を仕事にしたい!」という気持ちで踏ん張っているのが現状です。
この業界でDJとして長年続けていくのは、相当な努力と覚悟が必要で、結婚して扶養すべき家族ができたときや、一定の年齢に達したときに転職を考える人が多いようです。
クラブDJを辞める理由で多いものは?
収入が不安定
クラブDJは自分で使用するレコードを基本的には自前で用意しています。
イベントを続けるには新しいレコードを次から次に用意しなくてはなりませんので、どうしても費用がかさんでしまいます。
単にクラブDJとしての仕事のみで食べていける人はほんの一握りで、自分で曲やCDを作ったり、モデルやタレントとして活動したりするなど、不安定な収入をカバーするためにさまざまな仕事を掛け持ちしなくてはなりません。
クラブDJの仕事よりも、こうした副業の収入が多いという人も非常に多いのです。
DJの知識だけではできない仕事
クラブDJは、ただDJの知識があり、音楽への造詣が深ければ誰でもなれるというわけではありません。
人前に立つ仕事のため、プロ意識やタレントのようなカリスマ性も求められます。
また、空間を演出するという点では、音響や照明、お店のレイアウトやインテリアなど、さまざまな知識も必要とされることがあります。
このように多方面への知識がなければ、プロのDJとして長く働き続けるのは難しいでしょう。