クラブDJの需要・現状と将来性
クラブDJの現状
クラブDJという職業は「クラブの主役」「花形」というイメージが強く、自分の音楽的なセンスやテクニックを存分に発揮できることからも若い世代から人気の職業のひとつとなっています。
近年も、若者を中心に希望者は多いようですが、その一方で、収入の面では厳しい現実もあります。
DJを目指すのであれば、どのように定期的な仕事を手に入れるのか、よく考えた上でこの業界に飛び込むことが大切です。
20代で正社員への就職・転職
クラブDJの需要
クラブDJの世界は飽和状態といっていいほどDJ志望者が溢れています。
そのため、ただ音楽詳しかったり顔が広かったりするだけでは厳しい状況になっています。
現代は昔とは違って、インターネットを使えば簡単に流行の音楽を聞くことができます。
時間と手間をかけず、多くの音楽知識を手に入れることができるようになっただけでなく、パソコンの編集ソフトやアプリを使うことで、簡単に曲と曲をつないだり音を加工したりすることが可能になりました。
これにスピーカーをつなげば、そのまま会場で流すこともできるのです
つまり、少しの知識とテクニックがあれば、誰もが簡単にBGMを編集したり流したりすることができる時代になってきており、飲食店やクラブの関係者のなかにも、DJを雇わずに自分で音楽を担当しようと考える人が増えてきました。
店舗やイベントでDJを雇うことに対して収益が生まれない、そもそも会場や飲食店での経営が厳しいために、DJにお金を支払う余裕がないというところも多くあります。
今後も経費削減の流れの中でこうした動きが加速し、DJの仕事が減ってしまう可能性が考えられます。
クラブDJの将来性
このような厳しい現実のなかで、DJとして活躍している人たちはそれぞれに工夫して個性を高めようとしています。
音楽だけではなくファッションで注目を集めるようになったDJもいますし、プレイ中に踊ったり歌ったりして会場を盛り上げたりするなどパフォーマンスのスキルを身につけているDJもいます。
とくにフリーランスのDJとして仕事をしていきたいのであれば、単に音楽のセンスを磨くだけではなく、このようにプレイの特色を出すことや、新しい企画を考える能力、営業能力を磨くことも求められるでしょう。
厳しい世界である一方で、決まったルールや縛りがない世界でもあるので、自分のアイディアや努力次第で時代に合わせた新しいスタイルを切り開いていくことができるのです。
20代で正社員への就職・転職
クラブDJの今後の活躍の場
日本では、まだまだ欧米ほどクラブの文化が根付いているとはいえません。
しかし近年、外国の音楽が気軽に聞けるようになったり、動画でDJプレイが見られるようになったりしたことで、日本のクラブシーンも盛り上がりを見せてきています。
今後はクラブの数が増え、クラブ音楽の文化が日本でもより浸透すれば、DJの活躍する場所もさらに増えてくると考えられます。
こうした場所で活躍するためには、お客さまからの高いニーズにこたえられるよう、音楽の知識や場を盛り上げる選曲の技術を磨いていくことが大切です。