アフィリエイターの仕事内容・なり方・年収・資格などを解説
「アフィリエイター」とは
ウェブサイトに商品などの広告を掲載し、そこから収入を得て生計を立てる人。
アフィリエイターとは、所有するウェブサイトから広告収入を得て生計を立てる人のことをいいます。
ウェブ広告代理店、または企業から依頼を受けて広告を掲載し、ウェブサイトの訪問者が広告をクリックしたり、広告の商品を購入したりするごとに報酬を得ます。
ITに関する知識や流行やトレンドを掴む力は不可欠ですが、基本的にフリーランスで活動することになるため、学歴や資格が求められることはほとんどありません。
なかには高額な年収を得ている人もいますが、アフィリエイトのみで生活に十分な収入を得ることは難しく、本業の仕事をしながら副業としてアフィリエイターをする人も多くいます。
マーケットは大きく、アフィリエイターとして活躍できる余地はまだあるものの、ウェブ業界は変化が激しく、今後は商品とのタイアップ企画やイベントなど、商品と一歩進んだ関わり方を考えていく姿勢が必要になっていくかもしれません。
「アフィリエイター」の仕事紹介
アフィリエイターの仕事内容
ウェブサイトを運営し広告収入を得る
アフィリエイターとは、自身が管理・運営するウェブサイトから広告収入を得る職業です。
ウェブ広告代理店、または企業から依頼を受けて広告を掲載し、ウェブサイトの訪問者が広告をクリックしたり、広告の商品を購入したりするごとに、一定の報酬を得ます。
アフィリエイターのウェブサイトの内容はさまざまですが、クレジットカードの比較紹介、ダイエットプログラム、自己啓発教材などが具体例として挙げられます。
それらのサイトを作成し、日々更新・管理することがおもな仕事ですが、サイト訪問者数の増減、訪問者のウェブサイトでの滞在時間、訪問者の属性などのデータ分析にも多くの時間を費やします。
近年は会社員の副業が解禁された影響もあって、アフェリエイターは注目を集める機会が増えています。
アフィリエイターになるには
ウェブサイトをつくり、ASPに登録する
アフィリエイターになるには、まずターゲット商品を絞り、それに適したウェブサイトを作成することが必要です。
そのうえで、バリューコマースやA8ネットといった、「ASP」と呼ばれるアフィリエイト仲介サービスに登録し、アフィリエイト広告を選んで、広告提供企業に申請をします。
審査に通ったら、その広告を自身のウェブサイトに掲載し、広告がクリックされたり、広告経由で商品が売れたりすると、収益を得ることができます。
経験や実績を積めば、より利益率の高いアフィリエイトプログラムや商品を受注できるようになります。
アフィリエイターの学校・学費
知識がなくてもサイトはつくれる
アフィリエイターに必須となる学歴はとくにありません。
かつては、大学や専門学校で、ITエンジニアやウェブデザイン、ウェブマネジメントなどを専攻し、ウェブサイトを製作するための知識を身につける必要がありました。
しかし現在では、Wordpressをはじめとして、さまざまなウェブサイト作成ツールがネット上に公開されており、専門知識がなくてもサイトを作成することができます。
ただ、既に膨大な数のサイトが乱立していますので、他サイトとの差別化を図るために、専門学校などに通って高度なスキルを身につけるという選択肢も有効です。
アフィリエイターの給料・年収
収入は個人によってばらばら
広告収入は、クリック数や売り上げに応じて支払われる成果報酬形式がほとんどですので、アフェリエイターの収入も、月に数千円から数百万円まで、個人によってさまざまです。
アフィリエイターのなかには、企業と長期契約を結んだり、いくつも異なったコンテンツのウェブサイトを運営して、広告収入だけで生計を立てている人もいます。
ただ、アフィリエイターは完全にフリーランスとしての活動になるため、各種社会保険などに関しては自己管理となりますし、月々の収入も不安定になりがちです。
アフィリエイターの現状と将来性・今後の見通し
ウェブサイトの広告価値は低下傾向
現在はアフィリエイターが乱立し、まさに戦国時代の様相を呈しています。
また、消費者はウェブサイトだけでなく、SNSを筆頭にさまざまな媒体から情報を仕入れるようになっており、アフィリエイト広告を出しているウェブサイトの価値は相対的に低下しています。
インターネットで買い物をする人の数は依然として右肩上がりにあり、マーケットとしての魅力は十分にありますが、今後は商品とのタイアップ企画を組むなど、一歩進んだ戦略が必要かもしれません。
アフィリエイターの就職先・活躍の場
ほとんどの人は副業で活躍している
アフェリエイターはフリーランスという雇用形態であるため、アフィリエイトプログラムを受注できたその日から、アフィリエイターを名乗ることができます。
ただ、アフィリエイターになること自体は容易ですが、アフィリエイトのみで生活していくことはかなり困難であるため、大半の人は本業の仕事をしながら副業としてアフィリエイターをしています。
副業の場合は、本業の合間に作業をすることになりますので、スケジュールや体力の管理にも気を配る必要があるでしょう。
アフィリエイターの1日
時間の使い方は個人の自由
アフェリエイターを本業としている場合、どの作業にどれだけの時間を割くかは人によってさまざまです。
収入を上げるためにひたすら作業に打ち込む人もいれば、好きなことに没頭してそれを仕事に繋げる人もおり、魅力的なコンテンツを作成する方法はマニュアル化しにくいといえます。
あくまで一例として、専業アフェリエイターの1日をご紹介します。
9:00 起床
9:30 作業
ウェブサイトの更新など、管理作業を行います。
12:00 昼食
13:00 外出
話題となっている新しい商業施設を訪れます。
17:00 夕食
レストランに出かけ、解禁されたワインを飲みます。
19:00 作業
新しいコンテンツを執筆します。
25:00 就寝
アフィリエイターのやりがい、楽しさ
最先端のトレンドに触れる楽しさ
アフィリエイターは、広告収入を上げやすい新商品やサービスを発掘するために、常に最先端の流行や旬の話題にアンテナを張って、情報収集を精力的に行っています。
自身の好奇心を仕事に生かしやすい点がアフェリエイターの魅力であり、新しいモノが好きで、好奇心旺盛な人ほど、アフェリエイターとして広告収入を伸ばせるチャンスが大きいでしょう。
どちらかというと、男性よりも流行に敏感な女性のほうが、アフェリエイターとしてのやりがいを感じやすいかもしれません。
アフィリエイターのつらいこと、大変なこと
地味な更新作業に追われ続ける
アフェリエイターは、ウェブサイトからの広告収入が一旦軌道に乗りさえすれば、あとは放っておいても楽に稼げるというイメージがあるかもしれません。
しかし、訪問者数を一定以上の水準に保つには、飽きられないように常に最新の情報を更新し続ける必要があり、新しいトレンドや商品を開拓するため、やらなければならないことは無数にあります。
また、誰とも喋らずにサイト更新などの地味で単調な作業を繰り返すことは、人によって向き不向きが分かれやすく、つらいと感じる人も少なくないでしょう。
アフィリエイターに向いている人・適性
客観的に商品を判断できる人
インターネット上に情報を発信して収入を得るなら、アフェリエイトのほかに、ブログを作成して商品に対する自身の意見を記事にするという選択肢もあります。
ただ、個々の商品に対して自分が思ったことを自由に書くのではなく、商品を売るために必要なコンテンツを作成することが、アフェリエイターとブロガーとの違いです。
個人の趣味嗜好ではなく、客観的に商品の特徴を捉えられる多角的な視野をもった人が、アフェリエイターに向いているでしょう。
アフィリエイター志望動機・目指すきっかけ
軽いきっかけで始める人が多い
IT技術の進展に伴って、ウェブサイトをつくることはかなり容易になっており、お小遣い稼ぎの気軽な気持ちでアフェリエイターを目指す人が増えています。
ただ、参入する敷居が低くなった分だけアフェリエイター間の競争も熾烈になっており、莫大な時間をかけてウェブサイトを作成しても、労力に見合った報酬を得られていないケースも珍しくありません。
あまり熱を入れ過ぎると、本業に支障をきたす懸念もあり、本末転倒になりかねませんので、仕事量の配分は十分に考慮すべきでしょう。
アフィリエイターの勤務時間・休日・生活
本職アフェリエイターの生活は自由
アフィリエイターを生業にしている人の場合、勤務時間と生活スタイルは自分で自由に決めることができます。
好きな時間、好きな場所で仕事をすることができますし、休日も自分次第です。
基本的にパソコンとインターネットがあればできる仕事のため、アフィリエイターには、海外で暮らしている人もたくさんいます。
ただし、生活に十分なだけの広告収入を稼ぐには、膨大な更新作業をこなすとともに、情報収集に多くの時間とコストをかけないといけませんので、決して楽な商売というわけではありません。