納棺師の給料、年収

葬儀会社でも一般的水準よりやや低め

葬儀会社に就職し、一職員として納棺作業に携わる場合、会社の規模によっては一般的なサラリーマンに比べて給与水準がやや低めになることが多くなります。

ただし、大手の葬儀会社であれば平均年収500~600万円ほどとなり、管理職になれば1000万円を超えることも珍しくありませんが、納棺師としての現場の業務からは離れる可能性が高いでしょう。

管理職ではなくても葬儀会社に就職した場合、葬儀全般に関わることになるため、納棺作業に限らず、司会や誘導、受付等、業務が多岐にわたることも理解しておくべきでしょう。

また納棺という専門的な知識や技術を必要とする作業を担当したからといって特別な手当てが出るということもほとんどの場合ありません。

葬儀会社への就職は安定した収入を見込むことができるといえますが、納棺師として活躍できる要素が弱い場合があることを心得ておきましょう。

地方によってばらつきあり

葬儀会社と一言で言っても地方によって給料にばらつきがあるようです。というのも葬儀の在り方や様式は地方ごとにさまざまであり、その規模もまちまちです。

傾向として、葬儀の簡略化が進んでいるのが現状です。

しかし一方では、地域によっては故人を盛大に見送るのが通例であるとし、大規模な葬儀をとり行ったり、昔からの風習を重んじ、地域独自の儀礼を忠実に行ったりとかける費用や手間がかかる場合も少なくありません。

したがって地方によっては給与設定が高かったり、特殊技能に対する手当てがついたりすることがあります。

ただし、都市部に比べて人口の少ない地方では葬儀の施工件数がどうしても少なくなるため、平均で考えるとそれほど給与水準が上がらないのが正直なところです。

また、納棺には特別な資格は不要であるため、地域によっては親族が行うところもあることから、納棺師の需要が低い場合があることも理解しておきましょう。

専門業者はいわゆる下請け

葬儀会社ではなく納棺・湯灌専門の会社に就職した場合、給与は葬儀会社に就職した場合よりも下回る可能性があります。

納棺や湯灌は葬儀の中でほんの一部分に過ぎません。そのため、仕事のほとんどが葬儀会社の下請けなのです。

葬儀の際に経を上げ、故人を弔う僧侶と勤務形態としては同じであるということができます。

これも前述のように地域差があり、棺に納めるだけで5000円という地域もあれば、独自の儀礼も含めて20~30万円というところもあります。

平均で考えると年収で300~400万円、月給で20~30万円程度が一般的です。

専門業者ならではの特殊業務

葬儀会社と納棺・湯灌専門業者との大きな違いは業務の特殊性に合わせて手当が支給されるかどうかという点です。

後者は納棺・湯灌を専門に行っている分、オプションメニューを設定するなどしてより高度な技術を提供しています。

基本メニューに加えてメイクアップや復元、エンバーミングなど専門業者ならではの細やかな対応で遺族の悲しみを癒します。

その分の報酬を得ることができるのは葬儀会社にはない要素であるといえるでしょう。

またボーナスも1~2ヶ月と一般的水準より低めではありますが支給される会社が多いようです。その他、移動の際の運転手当てが付与されるところがほとんどです。