税関職員に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介
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税関職員に向いている性格・適性
正義感・責任感が強い
税関職員の仕事のひとつには、港や空港で、海外からの麻薬や覚せい剤・偽造貨幣や偽造クレジットカードなどの持ち込みを取り締まるという業務があります。
相手が挙動不審な部分はないかに気を配り、荷物検査では危険物や薬物などが荷物に紛れていないかを入念にチェックします。
こうした品物が日本に持ち込まれてしまえば、新たな犯罪を生み出すきっかけとなり、日本の治安を悪化させることにつながるため、税関職員が確実に発見・取り締まりをしなければいけません。
貿易における通関審査や検査を行うときも、関税を間違えると企業や人に多大な影響を与えてしまいかねないため、神経を使いながら書類に誤りや不備がないかを細かく確認することが必要です。
日本の安全を担っているという責任を常に感じますが、その分達成感も味わうことができます。
法律や貿易に興味・関心がある
税関の仕事は税金の仕組みや、国家間の輸入や輸出のルールなどを把握していなければできない仕事ですから、税関職員は法律や貿易の知識を習得するために努力する必要があります。
日本の窓口となる仕事をするため、日本だけでなく世界の情勢に興味を持ち、情報収集することが大切です。
「インコタームズ」といわれる世界共通の貿易取引条件は、通関審査の基本事項となるため知っておく必要があり、法律は時代とともに変わっていくため、常に新しい知識を更新することが求められます。
法律や貿易に興味や関心があり、生涯かけて学んでいく意欲がある人が、税関職員として向いているといえるでしょう。
好奇心旺盛
どんどん新しい製品が輸入されるため、好奇心旺盛な性格が役立ちます。
「統計品目番号」を振り分けるためには、その商品の情報を知ることが必要なので、広く浅くさまざまな商品に興味を持っておくと、輸出入者から提示された資料も素早く理解することができるでしょう。
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税関職員に必要なスキル・能力
集中力がある
税関職員は膨大な量の輸出入申告書を処理したり、大量の海外渡航者を入国・出国審査しなければなりません。
それらを限られた時間内に滞りなく処理するためには、高い集中力と事務処理能力が必要になりますので、税関職員にはデスクワークの得意な人が向いているでしょう。
また忙しい業務中でも、ほんの些細な違和感や不審な点に気付けるだけの注意力・観察力を維持できなければ、犯罪を未然に防ぐことは困難となるため、高い集中力は非常に重要なスキルとなります。
高い語学力
税関職員は、海外の国と輸入や輸出に携わる機会が多いので、高い語学力が必要不可欠です。
海外との取引は公用語である英語の書類がほとんどとなるため、最低限の英語読解力は持っておくとよいでしょう。
貿易取引をしている人の中には外国人も多くいるため、英語でのコミュニケーション能力はもちろん、話し手の多い「中国語」が得意な人は、仕事上のさまざまな場面で生かすことができるでしょう。
外国語研修も充実しているため、語学力を生かして仕事をしたい人や、国際的なフィールドで働きたいと考えている人にはぴったりの職場です。
鋭い観察力
社会悪を排除し、日本の安全を守るという意味では、税関職員は警察官と似通う部分があります。
麻薬などの薬物は見つからないように入念に隠して日本に入ってくるため、見破る力は経験はもちろんですが、鋭い観察力がものをいうのです。
相手の目線の動きや仕草、言動をさりげなくかつ鋭くチェックし、怪しいと思った相手が尻尾を見せるように上手に誘導していくことから、鋭い観察力は求められる能力のひとつにあげられます。
税関職員に向いていないのはどんな人?
人と関わることが苦手な人
税関職員は人と関わることが多いため、人と関わることが苦手な人は苦労するかもしれません。
たとえば荷物検査や入国審査をする際は、次から次へと入国する旅行者に対応し、不審な点があれば質問をします。
通関審査をする場合でも、疑問点を企業に聞いたり、どこが問題点なのかをわかりやすく説明しなければいけないため、コミュニケーション能力がないとうまく伝わらず、苦痛に感じることもあるでしょう。
人と関わることが苦手に感じている人は、まずは身近な友人や家族と会話をしながらコミュニケーション力をあげ、苦手意識を取り除くとよいでしょう。
ストレスに弱い人
税関職員は業務を通して、神経を使うことが多いです。
ほんの一握りの犯罪者を見つけ出すために、丁寧に調べ続けることが仕事ですが、常に緊張感を持っていなければいけないため、ストレスに感じてしまう人もいます。
また疑いをかけたものの、何も悪くなかった人から厳しい言葉を浴びせられる場面もあるでしょう。
仕事の緊張感やクレームで大きなストレスを感じてしまう人もいますが、まずは税関職員の仕事内容を理解し、先輩の事例などを先に知っておくとよいでしょう。
実際に現場で同じような体験をした場合にも柔軟に対応し、ストレスを軽減させることができるはずです。