テレビADのやりがい・楽しさ・魅力
テレビADのやりがい・楽しさ
番組が完成したときの達成感
日々、激務が続くテレビADはどんなことにやりがいを感じているのでしょうか?
ここでは、現場で活躍しているADの皆さんが感じているやりがいを紹介します。
まず挙げられるのは、長い時間をかけて番組を作ってきて、放送する映像が完成したときに感じる達成感です。
制作過程では、ADがしなければならない仕事は多いです。
ADが寝ないで作った小道具や、体力の限界で臨んだロケの苦労がなければ、ディレクターが編集した映像はできあがりません。
ADは、テレビの制作現場における縁の下の力持ちです。
たとえしんどい思いをしても、番組が完成したときの達成感を一度体験したら、この快感がやみつきになることでしょう。
視聴者を楽しませるために
番組が無事放送され、視聴者の反響が届いたとき、制作の苦労が報われます。
特にその反響が大きかったときは、制作者の一人として嬉しいのはいうまでもありません。
一方、視聴者の反響が悪かったときも、テレビ制作者はそれを糧に次の番組制作に生かします。
もちろん、せっかく作った番組が不評だったときは悔しくてたまりません。
しかしながら、視聴者の意見に耳を傾けて、どんなものなら視聴者が楽しむのか、どんな内容なら興味をもつのかを研究し、これからの番組づくりに反映させることができます。
視聴者がおもしろいと思わせる番組を作ることにやりがいを感じているADならば、どんな多忙な状況でも耐えられるのです。
ディレクションを勉強できる
ADの仕事は、ディレクターの演出プランが実現できるように雑務をこなすことです。
基本的には演出に口を挟むことはないといってもよいでしょう。
ADは、ディレクターになるまでの修業期間のようなものなのです。
ディレクターの助手になり、ロケ・編集をともに過ごします。
その期間は、長い場合数ヶ月に及ぶこともあります。
その間、ADはディレクターのロケ方法・演出法・編集の技術をディレクターの間近で見ることができます。
自分がディレクターになったとき、すぐに使える技術を勉強できるということです。
雑務ばかりのADですが、ディレクターを目標にしているADは、将来のための勉強ができているというやりがいを感じながら、日々業務に臨んでいます。
20代で正社員への就職・転職
テレビADの魅力
テレビの業界には、現場に足を運ぶ機会がない役職も多々あります。
たとえばプロデューサーやアシスタントプロデューサー、デスクなどの役職は、そのほとんどがデスクワークです。
それに比べると、ADは常に現場に出ることができます。
そのぶん、仕事量が多く、負担も重くなりますが、現場に出るからこそ学べることはたくさんあります。
将来、ディレクターを目指すならば、専門学校で映像演出を勉強することも多いに役に立ちますが、やはり現場でADとなり修行を積むことは演出家としての大きな糧になることは間違いありません。
ADは、テレビ業界でもずば抜けてキツい仕事だといわれていますが、だからこそ魅力も多いのです。
逆にいうと、ADに魅力を感じられる人しか、ADの仕事は続けられないということです。