テニス選手の引退後の生活
テニス選手の引退理由
男女ともに、けがと戦いながら長いシーズンを送ることに限界を感じて引退するケースが多いです。
2019年に引退を発表したアンディー・マレー選手も臀部の怪我に悩まされ続け、引退を決意しました。
1996年に一度引退も、その後2008年に現役復帰し2017年に二度目の引退を表明した、日本を代表するテニスプレーヤー伊達公子さんも、最後は体がついていかなくなったことが引退理由でした。
もちろん、結婚生活を優先したいという思いや、これまでの人脈を生かしてテニス以外の分野での成功を夢見て引退する選手もいます。
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テニス選手の引退年齢
10代後半でプロとして活動をはじめ、30歳までに引退する選手が多く、非常に現役期間が短いのがプロテニス選手です。
ですがプロとしての活動は難しくてもテニスは一生できるスポーツであり、競技人口も多いことから引退後もテニスにかかわる職業につく選手は多いようです。
テニス選手のセカンドキャリア
指導者への転身
引退後指導者としてジュニアの指導に力を注ぐ選手も少なくありません。
松岡修造さん、杉山愛さんも独自でジュニア育成プロジェクトを立ち上げ、テニスの普及活動、日本の実力の底上げに貢献しています。
また、残念ながら現役時代目立った活躍ができなかった選手の中には、テニススクール等のレッスンプロとしていろいろな方の指導をすることを仕事とし、第2の人生を歩んでいる人も多くいます。
タレントとして活躍
皆さんは活躍した選手の引退後の職業で思い浮かべるのはタレントではないでしょうか。
例えば前述した松岡修造さんや杉山愛さん。
テニス関連の番組や解説はもちろん、バラエティ番組でもよくみかけます。
特に松岡修造さんはCMキャラクターとしても人気で、露出度は現役時代以上かもしれません。
近頃は錦織圭選手の活躍もあり、テニスが話題に上がることも多くなってきた影響もありますが、トッププロ自体が少ないため、まだまだほかのスポーツに比べテレビ等で活躍する機会は少ないのが実情です。
いろいろな道に進む人がいる
いままではテニスにかかわる仕事ばかりを挙げましたが、もちろんその以外の道を選んだ人もいます。
たとえば、海外ではアパレルメーカの実業家として成功した選手もいます。
また伊達公子選手のように一旦現役を離れ、テニスの普及活動等に尽力した後、10余年ぶりに現役に復帰した人もいます。
現役時代に培った、努力する気持ちがあれば、さまざまなところで貢献することができるのかもしれません。
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テニス選手が引退前に準備しておくことは
ロシアの妖精と称され、四大大会のすべてを制した経験を持つスタープレーヤー、マリア・シャラポワ選手は、2020年2月に引退を表明しました。
若くして才能を開花させ、日本でもアイドル級の人気を誇ったシャラポワ選手ですが、キャリアの中で度々肩の怪我に悩まされてきました。
さらに、2016年にドーピング検査で陽性反応が出たため15か月間の出場資格停止処分を受けます。
処分が明けた2017年から競技に復帰するも、かつての輝きを取り戻すことはできず。
2020年に引退を表明しました。
引退を表明した雑誌では「私はもう一つの山に上る。つまり、異なる分野で競っていく用意があります」と語ったシャラポワ選手。
現役時代から「SUGARPOVA」という自分の名前をもじったキャンディー会社を設立するなどビジネスウーマンとしても活動をしてきました。
さらに、自身をサポートしてくれたスポンサー企業に対して「自分も一員になりたい」と靴やカバンのデザインなどを手掛けたこともあったそうです。
純粋に彼女のバイタリティーがそうさせていた可能性もありますが、引退後を見据えた動きとしても良い経験を積んでいるといえます。
今後、経済誌で彼女の名前を見る日が来るかもしれません。